【朝日連峰】中沢峰〜大朝日岳〜祝瓶山周回


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,621m
- 下り
- 2,611m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木地山ダムから祝瓶山荘までの林道はやや悪路。 但し、スピードが出せないだけでスタックの心配は無用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大沢峰の水場・平岩山の水場は出てます。 中沢峰〜御影森山までの区間は藪漕ぎ。 |
写真
感想
今年の課題であり懸念事案でもあった祝瓶山荘からの周回コース。
懸念していたのはもちろん中沢峰から御影森山までの破線区間。
かつて朝日軍道として拓かれた道の一部だが現在は整備されておらず藪漕ぎでの突破となる。
藪漕ぎ初心者の自分には不安たっぷりだがネットを検索すると歩かれてる方はけっこういるようだ
直近ではchicken_man氏の7月のレポがあり大いに参考となる。
実は6月のはじめに一度挑戦したが天候不良により中沢峰で撤退、今回あらためての挑戦となった。
朝5時、祝瓶山荘スタート
水はまず4リットルを携行。途中の水場で補給する計画だ
山荘の裏手からいきなり容赦のない登りがはじまる
まともに登っていては心臓がもたないので、とにかくゆっくりと心拍数が上がらないようペースを抑える。
50分ほど我慢の登りをこなすと、ようやく傾斜はおさまる
左手側に祝瓶山〜大玉山のラインがチラチラ見えるがカメラを向けるほどの眺めは得られない。
あまり利用する者は多くなさそうだが道はしっかりしている
だらだらと眺望のない登りをさらに1時間ほどでひょっこりと中沢峰の山頂に到着。
ただの分岐のような山頂だが葉山方向・御影森山方向の眺めが良い。
さてここで葉山方面への道とわかれれば問題の破線区間だ
見た感じでは御影森山まで1時間半あれば到達できそうな距離に思える。
まずは鞍部まで下るのだが、さっそく生い茂った草に出迎えられた
朝露たっぷりならば10メートルで下半身ビッショリとなるだろう。
鞍部の辺りはあまり陽光が届かないのか道を見失うほどの藪ではない
登りになってもこれは同じで草はうるさいものの順調に進むことができた。
歩くペースとしては通常の登山道と大差ない気がする。
やがて標高が上がり直射日光をもろに浴びるようになるといよいよ足元は見えなくなる。
ただ、主力は笹なので道を外れなければ大きな抵抗はない。足元にだけ注意してすすむ。
前御影森山はほとんど視界のないまま通過したようだ。
ここから御影森山との鞍部までがいちばん濃密だった気がする。
背丈ほどの笹を掻き分けながらの文字通り藪漕ぎであった。
なんとか最後の登りをこなし無事に御影森山到着。
予想通り1時間半ほどでの突破となった。仮に刈り払いが行われたとしても時間短縮は10分位ではないかと思う。
ここまで来れば以前も歩いたことのある道なのでひと安心だ。
おにぎり(仙台味噌)を食べ縦走路をすすむ。
大沢峰〜平岩山〜大朝日岳とアップダウンを繰り返す稜線が素晴らしい。
すぐに所沢からの男性とスライド。しばしおしゃべり。
途中、大沢峰の水場で水筒を満たす。
大沢峰を越えると目の前に平岩山と大朝日岳を仰ぎ見るかたちとなり大迫力だ。
鞍部からやや急登をひと登りで平岩山到着
いつもながらここから眺める大朝日岳は量感たっぷりで素晴らしい。
山形からの2人組と談笑しながら休憩をとる。
大朝日岳へ向け歩き出してすぐに男性とスライド。
お話をするとなんと去年飯豊でお会いしたao_hachiさんであった
朝日鉱泉からの周回とのこと。お互い歩く山域が似通ってるので話が弾む。
大朝日岳までは3段構えの登りでややしんどい。
歩き出しから5時間以上が経っており足に疲労を感じる頃なのでペースもおちる。
山頂直下の登りは上から丸見えとなるので少し恥ずかしい場所だ
バテてる姿は見せられないので死角になる場所を巧みに利用し息を整える。
涼しい顔で登頂を装うが心臓は破裂寸前であった
さすがに快晴予報だっただけあり山頂は大賑わい。おにぎりだけ食べてすぐ下る。
平岩山まで戻れば後半戦へ突入だ。
目指す祝瓶山までは歩く人も少なく静かでお気に入りのエリアである
まずは平岩の清水で水を補給する。ここからアップダウンの激しい区間であり気温も上がる時間帯なので4リットルを確保した。
鞍部まで下り登り返すと北大玉山。日差しは強いものの風は涼しい。
ここら辺も眺めは抜群で気分良く歩ける。
蛇引尾根との分岐を右に見ればすぐに大玉山との鞍部へと下りになる
刈り払いはしっかりされてるので問題はない
大玉山への登りは短いがたいへんだ。無理をせず休み休み登る。
左手には今日歩いた中沢峰から平岩山までの稜線が絶えず望めるので爽快だ。
大玉山を越えるといよいよ最後のピーク祝瓶山が目前に迫ってくる
いっきに鞍部まで下るのだが、途中に抜群の眺望地点があるのでいつも休憩する。
ここから望む祝瓶山はほぼ同じ標高なので迫力がちがう。
鞍部までもったいないほど下ると樹林帯に吸い込まれる。
赤鼻の分岐付近で数名の登山者とスライドした。祝瓶山荘からはお手軽な周回コースもとれるのだ。
さてここから祝瓶山への登り返しが今日の正念場である
ここにきて400メートルの登りなのでただ事ではない。
すでにスタスタ歩く元気は残ってるはずもないので心臓の許す範囲で頑張る。
バテバテで登る姿を上から見られてたら嫌だな・・・と思っていたが心配は無用であった。
貸し切りの山頂でゆっくりと腰を下ろして休む
ここからは今日歩いてきたルートが一望できるので感慨深い。
あとは祝瓶山荘まで下るだけだが、この下りが予想以上にたいへんだった。
草や何かを掴んでいなければ下れないような傾斜が20分位は続いた気がする。
ここを登るのはけっこうしんどいだろう。
やがて何度か沢を渡渉し赤鼻分岐からの道と合わされば水平移動となる。
踏板が傾いた吊り橋を渡ればまもなく山荘に到着。
結論から言えば藪漕ぎ初心者の自分でも破線区間の突破はそう困難を極めるわけではなかった(しばらくは遠慮するが)。
ここを歩きたいと思うマニアックな趣向の方は、それなりの経験があると思うのでそう心配はいらないかと。
ただ、周回となると最低でも赤鼻分岐まで歩かなければならないので、ある程度の覚悟が必要だろう。
長ったらしい作文に付き合っていただきありがとうございました。
コメント
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課題だったルートの踏破お疲れ様でした!
祝瓶山荘から御影森山は興味ありますが、写真をみる限りやはり大変そうだなー(*_*)という印象です。
お会いした時はこの区間をこなして平岩山までのアップダウンのあとだったにも関わらず涼しい顔だったのに驚きでした。しかも〆で祝瓶山とは…。恐れ入ります。
出没山域が似ているのでまたお会いした時は三面とか足の松などの話しを聞きたいです(^_^)
おはようございます。
課題を終え肩の荷がおりたようでほっとしてます
宮城から足の松尾根や三面は遠いんですよね〜
自分達からは大井沢方面が遠くてたいへんです
今度お会いした時ゆっくりお話しましょう
計画中の泊り山行期待してます
本当にお疲れ様です。
いつもレコ拝見しております。
この高低差、このコースで日帰りは驚愕です。
自分は二日に分けても、アップダウンのあまりのハードさに祝瓶山をパスしてしまいました。
前御影森からのヤブも私が通ったときより更に濃くなっていたのではと思いますが、ものともせずに通過されたようで何よりです。
これからも素晴らしいレコ 楽しみにしております。
こんばんは。
今回chicken_manさんの詳細なレコがたいへん参考になりました。
いやいや、泊り装備を背負ってあそこを突破しさらに竜門まで行くのも驚愕です。
自分の場合は日帰り装備ですので
それにしても祝瓶山荘からの周回はかなり魅力的でしたね〜
破線区間が整備されればだいぶハードルが下がるのですが、静かなままでであってほしいような・・・。
こちらこそchicken_manさんのレコ楽しみにしてます
ありがとうございました。
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