夏本番の☆三ノ沢岳・宝剣岳・木曽駒ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 920m
- 下り
- 932m
コースタイム
11:08三ノ沢分岐11:13→11:43宝剣岳11:50→12:00宝剣山荘→12:08中岳分岐→
12:38駒ヶ岳山頂12:48→13:24宝剣山荘(昼食)13:40→13:45極楽平→14:22千畳敷
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
バスとロープウェイで千畳敷へ 中央アルプスロープウェイの詳細は下記HPで http://www.chuo-alps.com/ropeway/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷→極楽平:整備された登山道で問題ありません 極楽平→三ノ沢分岐:気持ちの良い稜線歩きが楽しめます 三ノ沢分岐→三ノ沢岳:主にハイマツ帯の歩きなので長袖・長ズボンがお薦めです 特にタイツはハイマツの枝に要注意!破れます いくつかアップダウンがあり大きな岩を超える場所もあり ます 三ノ沢分岐→宝剣岳:これでもかというほど鎖と支点が設置されており、ペンキの ○印に従って注意して登れば大丈夫です 宝剣岳→宝剣山荘:同上です 宝剣山荘→木曽駒ヶ岳:ガレ場で登りづらいですが距離も短いので問題ありません 中岳の巻き道も危険・難所の表示がありますが宝剣ほどで はないので注意して行けば大丈夫です 極楽平→千畳敷:整備されており問題ありません カール下部に雪渓が残っていますが、数十メートルだしグズグズ なので靴でOKです |
写真
感想
梅雨明け10日と言いますが、今年は梅雨明け宣言が出てから天候不順で、10日過ぎ
てからようやく太平洋高気圧が元気になってきたようです。
いよいよ夏山本番、昨年秋に登った際に次は花の季節にと思った三ノ沢岳に行ってきました。
今回は、木曽駒ヶ岳にも足を伸ばしてみました。
菅の台バス停に4時50分到着、気温は22.6℃です。
駐車場には5,60台が停まっていますが、バス停に並んだザックの数は大したことありません。
切符売り場は5時半くらいに開くので、ザックを置いてバスの順番をとり朝食とトイ
レを済ませます。(実はちょっと腹具合がおかしい)
ここのトイレは水洗で冬には暖房も入るスグレものです。
5時を回った頃から駐車場に入る車も増え、バスを待つ行列も次第に長く伸びていきます。
5時20分ころ窓口が開いたので切符を購入。脇にある登山ポストに登山届けを入れます。
始発は6:12発ですが、6:02発の臨時便でしらびだいらへ。
ロープウェイは待つことなく6:40の臨時便で千畳敷へ…
あっと言う間に気温13℃の別世界へ到着です。
駅を出ると目の前に拡がる千畳敷カールの景色は何度見ても感動ものです。
拡がる青空の下に緑と岩肌を見せる山々、色とりどりに咲き乱れる高山植物、白く残る雪渓…たまりませんわ!
しばらく景色を堪能したのち身支度を調え出発準備をします。
が、GPSが起動しません。まぁ、今日のところは大した問題ではないので出発します。
多くは八丁坂へ向かう人で極楽平への登山者は数人しかいません。
先ほどまでの賑やかさとはうって変わって静かな山行の始まりです。
ここの酸素は平地の約7割とか、ロープウェイで一気に1000m近く登ったので、呼吸
を整え景色を楽しみながらゆっくり登ります。
登りに慣れた頃には極楽平に到着。
天候に恵まれた360℃の絶景を楽しんでから三ノ沢分岐に向かいます。
三ノ沢岳分岐には2組のご夫婦(たぶん)が休まれており三ノ沢岳に向かわれるようです。
小休止のあとハイマツ帯を三ノ沢岳に向けていったん下ります。
大小のピークをくつか越えて行きますが、途中にはチョットした岩越えもあります。
特にダケカンバの生えている鞍部付近はハイマツやナナカマドが登山道を覆ってい
るので長ズボンが安心です。
鞍部からケルンを通って頂上部の登りになります。
振り返るとちょうど槍・穂高が雲の切れ間に姿を見せてくれています。
登り終えると頂上直下の平坦な登山道の両脇にお花畑が広がっています。
規模はあまり大きなものではありませんが、あたりの斜面を覆い尽くす色とりどり
の花々が十分に眼を楽しませてくれます。
秋に訪れた時に比べなんと
休憩を兼ねてしっかり写真を撮りました。
ここから山頂は100mほどです。
主稜線から外れておりピストンルートしかないためか訪れる人も多くはない山です
が、山頂からの眺望にも恵まれ静かな山行を楽しめます。
山頂で写真を撮って三ノ沢分岐へ戻ります。
復路もほぼ往路と同じくらいの時間です。
分岐で小休止して宝剣岳の南陵を登ります。
首から提げた1眼はザックに収め、スマホで写真を撮ることにします。
垂直に近い岩場や1ヶ所だけ左右に鋭く切れ落ちた痩せ尾根もありますが、ステン
レスの鎖やステップもいたる所に取り付けられていて安心です。また、ペンキによ
るルート指示も途切れることなく付いているので、誤って危険なルートに入り込む
こともないと思われます。
幸い登る人がなく、すれ違いも5人ほどだったのでスムーズに宝剣山頂に着けました。
山頂にも2,3人いるだけでゆっくりできました。
あいにくガスが湧いてきて遠くの眺望はイマイチでしたが、歩いてきたルートをた
どり、更にこれから歩く中岳・木曽駒ヶ岳の登山道を眼で追って確認できました。
宝剣岳から宝剣山荘までは南陵に比べればどうということはありませんが、あくま
でも慎重に下ります。
宝剣山荘から中岳に向かって少し歩いたところに高山植物の養生帯があって数株の
コマクサが花を咲かせていました。
先月の横岳ではまだつぼみのコマクサしか見られなかったので、ここで見られて良
かったです。
関係者の努力と我々登山者のマナー向上で少しずつでも増えることを願って止みません。
中岳の手前で登山道は二手に分かれます。
まっすぐ行くと中岳を経由して木曽駒へ、左は中岳を巻いて頂上山荘の所でまっす
ぐの道と合流します。
巻き道は「積雪期閉鎖・難所」の表示がありますが、通ったことのないこちらを選
択します。
「難所」の写真を撮ろうと思っていたのですが、ここかここかと思っているうちに
頂上山荘まで来てしまいました。
ここから山頂までは小岩がゴロゴロしたガレ場の登りですが距離も高低差もあまり
ないのでさほど苦になりません。
久々の木曽駒ヶ岳山頂に到着し、ぐる〜っと見渡して写真を撮りますが残念ながら
遠くの山々は雲に隠れています。
広々とした山頂では多くの人が思い思いに時間を過ごしています。
早々に下山開始、来た道を戻ります。
帰りは中岳経由のつもりだったのですが、回りの山々にガスがかかって来ていたの
で眺望も望めないと思い再び巻き道を使いました。
なので、「難所」の撮影もできました(^_^)。
腹具合がおかしかったので行動食だけで済ませていましたが、さすがにシャリバテ
気味になってきたので天狗荘まで戻り昼食タイムです。
天狗岩を眺めながら卵スープとおにぎりで腹ごしらえし、食後の珈琲をいただきました。
4時頃、山専ボトルにいれた湯は10時間近く経っても珈琲に十分な熱さを保っていま
した。夏場ということもありますが恐るべし山専ボトルです。
腹ごしらえで気力・体力充実して千畳敷に下ります。
極楽平から見た農ヶ池から将棊頭山への道は歩いてみたいルートにノミネートされました。
八丁坂は整備された幅広の登山道ですが浮き石も多いので気を付けて下ります。
この時間でもまだ登ってくる人もいてやや混雑気味ですが、渋滞はありません。
遊歩道まで下ってくると少しですが雪渓も残っていて雪の感触を楽しめます。
革靴の観光客は滑るので恐る恐る歩いて中には尻餅をついている人もいましたが、
こちらは登山靴なのでスイスイと駆け下りました。
遊歩道を剣ヶ池まで下って上を見上げると山頂からガスがだいぶ下ってきていました。
ロープウェイの千畳敷駅ではゴンドラを待つ行列ができていて、待ち時間が30〜40
分とのことでした。夏場の土日は2〜3時間待ちもあるとのことなので短い方なのでしょう。
下りのゴンドラに乗り込む頃には千畳敷はすっかりガスに覆われており、良いタイ
ミングで下山できました。
しらびだいらから菅の台までのバスではちょっとしたハプニングもありましたが無
事下山することができました。
[おまけ]
その1
前回までの山行ではダブル又はシングルストックを使用していましたが、今回はス
トックなしでどんなふうか試してみることにしました。
結果、三ノ沢岳への往復ではダブルストックの前回とほぼ同じ時間で歩け、脚の疲
労感もさほど感じませんでした。
意外といけるかも…という感じでした。
長い下りではやはりストックの効果が大きいので、TPOで効果的に使いたいと思います。
その2
前回の山行で使用したサポーター(ひざ用)は、効果が感じられたものの上下の締め
付け部分が触れる肌に軽いかぶれが出たためパス。
今回はワコールのサポートタイツ(CW-Xスタビライクス)に替えてみました。
暑さと肌への影響が心配でしたが、意外と涼しく歩けたのには驚きました。
おしまい。
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