フラワーロード 大雪山ー十勝連峰〜旭岳から富良野岳縦走〜
北海道
zeps
体力度について
- GPS
- 76:42
- 距離
- 69.1km
- 登り
- 4,634m
- 下り
- 4,949m
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7/17 4:50白雲岳キャンプ指定地-5:28高根ケ原分岐5:30-7:00忠別沼-7:45忠別岳8:00-8:50忠別岳避難小屋分岐9:05-9:45五色岳9:55-11:05化雲岳11:15-12:25天沼-14:05北沼分岐14:20-15:00トムラウシ山15:40-15:55南沼キャンプ指定地
7/18 5:20南沼キャンプ指定地-6:30三川台-7:50ツリガネ山の肩8:05-9:40コスマネプリの肩9:55-11:15双子池キャンプ指定地11:55-14:35オプタテシケ山14:45-16:00ベベツ岳16:10-17:00美瑛富士避難小屋
7/19 5:15美瑛富士避難小屋-5:45美瑛富士分岐5:50-6:45美瑛岳分岐6:55-9:10十勝岳9:40-10:15上ホロ避難小屋10:40-11:05上ホロカメットク山-11:20上富良野岳11:25-12:00三峰山12:10-13:05富良野岳分岐13:15-13:50富良野岳14:00-14:15富良野岳分岐14:30-15:25上ホロ分岐-15:45三段山分岐-16:15十勝岳温泉
| 天候 | 7/16 晴れ〜曇り 7/17 ガス〜晴れ 7/18 晴れ〜雷雨 7/19 ガス〜晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道の雪渓：裏旭キャンプ指定地の手前に数百メートル(アイゼン不要)．白雲岳分岐の手前に百メートルくらい(アイゼンは不要)．双子池からオプタテシケ山への登り始めに数十メートル(アイゼン不要，昨年8月に来たときはほとんどありませんでした)，雪渓から登山道へのつながりが分かりにくいです．美瑛富士分岐の手前に百メートル弱(アイゼン不要)．アイゼンが必要な箇所：オプタテシケ山の雪渓は傾斜があるので，もう少し早い時期は使った方が安心でしょう． 水場：白雲岳キャンプ指定地；十分にあります，南沼キャンプ指定地；十分にあります(要煮沸，キツネ目撃)，双子池；十分にあります，美瑛富士避難小屋；小屋の前に時々流れがあることがありますが当てにできません．到着してからさらに美瑛富士分岐手前の雪渓まで20分ほど歩くか，双子池で補給して頑張ってオプタテシケ山を登りましょう．上ホロ避難小屋；雪渓が十分にありましたが，8月は当てにできないようです． 登山ポスト：旭岳はロープウェイ姿見駅，十勝岳温泉は凌雲閣前の登山口 温泉：十勝岳温泉凌雲閣 午後8時まで日帰り入浴できます．鉄分豊富な赤茶色の湯． |
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感想
昨年8月に同じルートを計画．初めての2泊以上の縦走だったこと，天候に恵まれなかったこと等々で最後まで踏破できなかったことが心残りとなり，今回は比較的天候の安定している7月に何とか休みを取って行ってきました．
久々の登山，前回はその昨年の縦走なので11か月ぶり．そして少し生活環境が変わったため，殆ど運動らしい運動をしていない状態．前回に比べて荷物は2�圓慮採未棒�功したものの，当人は2�圓料�量．不安を抱えての縦走でした．
7/16
旭川駅からバスで旭岳へ．前回はタクシーの客引きがいてバス料金よりちょっと払って早くいくことができましたが，バス乗り場が整備されたと同時に客引きは規制されたようです．今回は大人しくバスで向かいました．ちなみにタクシーだと通常料金は4人で1万円くらいかかるようです．
旭岳へは年中通った道．途中姿見ノ池で大雪愛の鐘と石室に向かって黙とう，自身の安全を祈りました．
白雲岳までの道中，前回は横殴りの雨でしたが今回は穏やか．御鉢平には山親爺のお戯れを見ることができました．
昼出発では時間が足りず白雲岳への登頂は諦めました．5時ころ白雲岳キャンプ指定地に到着．小屋には50名ほど，テン場は20張ほどの先客が既にありました．ツアー登山の団体さんも大勢来られていました．やはり花の季節はお盆の頃より多いそうです．
7/17
前回はペラペラシュラフでよく眠れず，早朝出発できずにヒサゴ沼までしか行けなかったのですが，今回は初のダウンシュラフ．ぐっすり眠って翌朝快適に朝霧の中出発．それでも5時15分どちらかというと遅い出発^^;
しばらく下って高根が原にでると早いガスの流れの合間に見え隠れする高原沼．空は晴れているもののガスの中の歩行が続き，早くトムラウシを視界に入れたいという思いで歩を進めました．
忠別沼の辺りからガスも切れ，忠別岳，五色岳，化雲岳と順調に越え，ヒサゴ沼のトムラウシ側分岐点．前回はヒサゴ沼からここに出て来られず1時間ほどのハイマツ漕ぎをしました．登山道に出たあたりを懐かしみつつ天沼を越え日本庭園へ．実は前回ここでもルートを外し，延々2時間登山道と並行して歩きました．亀裂の入った雪渓や先の見えないガレ場を目にしながら，ガスにまかれて真っ白な世界を方角だけをたよりに歩いた記憶がよみがえります．今回はすっきり遠くまでよく見えて迷うことはありません．「ああここでルートを外れたんだな」とか遠くに見える雪渓や沼を眺めつつ「あの辺を歩いてたんだな」と，無事だったから言えることですが感慨に耽りつつロックガーデンに突入です．
みなさんこのロックガーデンを登りきればトムラウシ山だと錯覚してしまうほど長いガレ場登り．この後北沼を眺めつつホントのトムラウシ山へのガレ場登りとなります．
北沼は穏やかでした．ちょうど5年前のこの日起こった遭難事故は低体温症が致命的要因だったようです．それに比べてなんと穏やかなこと．北沼に向かって黙とうをしてからトムラウシ山を目指しました．三度目のトムラウシは初めて晴れた山頂に登頂でき，景色を堪能できました．山頂から南沼キャンプ指定地までは15分ほどです．ここはホントにいいテン場です．連泊してのんびり過ごしたい場所です．ただし，携帯トイレブースがあるにもかかわらず四方八方に続くキジ場道はちょっと残念．
7/18
朝から快晴でトムラウシ山に見送られつつ，またしても5時半に出発(遅い)．遠く微かに見えるオプタテシケ山を目指して歩を進めます．途中ツリガネ山の肩(鎖場あり)，コスマヌプリの肩という直登をのり越えオプタテシケ山の麓の双子池を目指します．このトムラウシ山〜美瑛富士ルートは18�劼傍擇崢甲�場ですが，途中に水場やテン場(三川台と双子池)がありますし，三川台から俵真布に下りるルートもあるようです．三川台と双子池はともに野趣満点ですが熊出没の雰囲気も満点です．ハイシーズン以外の人が激減するころは避けた方が無難でしょう．
双子池に向かう道中，目前のオプタテシケ山は山頂が雲に覆われていて嫌な予感でした．目的地の美瑛富士避難小屋はすぐ近くに水場がなく，到着してから動ける気がしないので，ここ双子池で水を補給します．避難小屋に到着してから片道30分かけて水を汲みに行くのと，双子池で水を汲んで標高差600mのオプタテシケ山を登るのと，皆さんならどちらを選ぶでしょうか？
双子池からオプタテシケ山頂へは途中に雪渓を登る箇所があり，登山道へ戻る地点がかなり分り難いです．しかもとちゅうから雷が鳴りだし，ほどなく雨が降り始める始末．ピカッと光ってからカウントすること数秒，近っ．こちらは上に向かって登るのでどんどん近づいていきます．幸いそのような不安をよそに，山頂が近づくにつれ雷鳴は過ぎ去りましたがこの直登長い！！ようやく山頂っぽいのが見えてきても，実はその先に稜線を渡ってもう一度登りがあってやっと山頂にたどり着きます．風が強くあまり居心地の良くないので，早々にベベツ岳を目指します．ベベツ岳も標高差200mのガレ場登りが待っています．そして最後に石垣山の「ややまいた」登りがあって美瑛富士避難小屋で急降下します．このルートのクライマックスはオプタテシケ山の登りで終わりにして欲しいと皆さん口にします．今日は避難小屋泊としました．小屋は私の他に1名実は旭川駅からのバスから一緒だった方でした．予定ルートが全く同じで，白雲，南沼と同様にテン泊し，常に私より1時間早く出発して踏み跡をつけていただいていた方でした．南北アルプスの山情報等，いろいろと教えていただきました．
7/19
朝は真っ白．前回は美瑛富士・美瑛岳と登って時間切れで白銀荘に下りましたが，今回は何としても富良野岳まで行きたい．そのため美瑛富士・美瑛岳への登頂はパスしまっすぐ十勝岳を目指しました．美瑛岳途中までの登りでガスの上出られ，遠くトムラウシ山やオプタテシケ山を拝むことができました．後ろを振り返ると遠く遠くに旭岳も見えます．
美瑛岳から富良野岳への稜線ルートは日帰り登山でも人気で，ここからぐっと登山客が増えてきます．最近はトレイルランニングを楽しむ方も増えているようです．皆軽装ですが，私などは天候が急に悪化したらと思うと怖くてできません．
ここからは岩と緑の山々から十勝連峰は砂礫と赤茶けた肌色の山々の風景へと大きく変わります．美瑛岳から十勝岳直下の砂礫地獄はきつかったです．十勝岳山頂に辿り着くと，山頂へ続く何本ものルートをたくさんの登山客が登ってくるのがよく見えました．上ホロ避難小屋の雪渓で水を確保し，下山のバス時刻と自分の体と相談しながら歩を進めます．富良野岳分岐では強風とガスで山頂からの眺望は期待できませんでしたが，この時点で計画通りのタイムスケジュールだったので，花の富良野岳を期待して山頂を目指しました．天候が心配だったのでデポせず登りました．花はピークで，強風にもかかわらずカメラを構える方々が大勢いました．
そしていつも辛いのが下山のために下る道．下りは足の関節はもちろん全身に堪えます．十勝岳温泉凌雲閣は富良野岳前の稜線からずっと眼下に見えていましたが，それが目の前に現れた時はやっと終わったとホッとしました．
旭岳から富良野岳まで3泊4日，前回は4泊5日で美瑛岳まででしたから我ながらよく頑張りました．これを書いている今も体の不調もなく体重変化もないのが不思議です．今回は前回と違ってホントに計画通りの山行でした．こんなことは滅多にありません^^;
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こんにちは
お久しぶりです。
去年、ヒサゴ沼付近で藪漕ぎしましたね。
あの時と比べ、天気が良くて何より、何よりでございます。
実は19と20日はトムラウシにいました。近くにいらっしゃったんですね〜。
素晴らしいレコありがとうございした。
ごぶさたしております．
コメントありがとうございます．藪漕ぎの脱出(生還)地点は，記憶を頼りにだいたいこの辺かなあという辺りはわかり，感慨深い思いで眺めてきました^^.
トムラウシは昨年は断念されたんでしたね．今回はいかがでしたか？19日，私は十勝連峰に抜けていましたが，こちらからはトムラウシの山頂が朝のうちだけ見えていました．
zepsさん、こんにちは。
遅レス失礼します。
かみふらの岳まで同じコースを２日遅れで追いかけさせてもらってました。
写真の場所と苦労がひしひしと伝わってきます。
ロックガーデンからトムラウシの登りは私も結構きつかったです。
でもトムラウシから絶景が見れてよかったですね。
私は旭岳も真っ白な絶景でした。
オプタテシケの昼前後、私も旭岳でヒョウと雷に腰が引けそうになってました。
富良野岳までの縦走、ほんとお疲れ様でした。
ShuMaeさん，はじめまして．
レスありがとうございます．そうでしたか，同じころ旭岳で雷に遭われていたのですね．
我々にとっては長い道のりでも，雷雲にとっては狭い範囲なのかもしれません
プロフィール拝見しました．素晴らしい登山歴ですね．私も海外の山，登ってみたいです．
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