奥穂高岳（涸沢岳、前穂高岳）
長野県
岐阜県
amakazari
- GPS
- 56:00
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,145m
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- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:10
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:20
| 天候 | 8／11雨のち曇り 8／12雨のち曇り 8／13晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
沢渡−上高地 行き・バス 1250 上高地−沢渡 帰り・タクシー相乗り5人 840円 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
涸沢の見晴台より先の雪渓で迷って小豆沢方面に上がっている人がいましたがここは雪渓を渡り涸沢小屋方面からの道と合流します。 迷っている人は引き返してきましたので良かったです。 他はペンキマークがしっかりありますので問題ないです。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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感想
奥穂高岳。このピークに立つのは何と25年ぶりである^^;;
西穂独標や前穂高は日帰りで行っていたが随分長い間ご無沙汰してしまったものだ。
穂高神社には公私ともにお世話になっていて山頂の峰宮にもお参りに行かなきゃなあと思いつつのびのびになっていたが漸くである。どうせ行くなら天気良い日にのんびり2泊くらいでなんて考えているからなのもあるが・・・^^;;
連休初日と言うこともあり沢渡には早めに行く。第三駐車場には立派なターミナルが出来ていてびっくり。駐車場は500円／日。上高地行きのバスまであまり時間がないので慌てる。始発4：40。帰りがどうなるか分からないのでとりあえず片道のみ購入1250円。帰りはタクシーだったのでこれで正解だった。
上高地に着くと結構な勢いで雨が降っている。予報は午前中から晴れだったが時々空が明るくなるもののずっと雨であった。後で天気図見たら台風が過ぎ去った後に寒冷前線が本州付近に出来ていた。太平洋高気圧が弱いので台風一過にならなかったのだね。
と言うことで一気に歩く気がなくなり今日は涸沢までにする（笑）明神から先、横尾までも随分久しぶりに来た。徳沢も懐かしい。そー言えば二十歳の頃に薬師から槍まで縦走して徳沢園に泊まったっけ。徳沢園では宿泊者がまだ朝食の時間であった。
休憩していると続々と本日の入山者が追いついてくる。皆さんすごい早足で私を追い
抜いて行く。早く行ったって雨なんだけどねえ・・・
横尾まで来ると土砂降りになる^^;; 横尾谷を歩くのは実は初めて。
前に穂高に来たときは徳沢からパノラマコース経由だった。へそ曲がり？
横尾谷にはブナが占有する場所があってちょっと意外だった。なぜここにだけ飛び地の様にあるのかが不思議。大木や実生もたくさんあった。この事を論文にされた方も
いる様なのでやはり意外なのだろう。アカガエルや黒いコウガイビルなんかもいて
雨の日を喜んでいる生き物も出てきている（ここでは写真自粛）見上げる屏風岩は
雨の日限定の滝が幾筋も出来ていた。なかなかの迫力。
本谷橋を越えると本格的な山道になり、ゴミも増えてきたので回収しながら行く。
谷もU字状になりいよいよ涸沢が近い事を感じる。右へ大キレット、南岳方面への
横尾本谷を分けるがいつかスキーで行ってみたい。ガレ場いくつか過ぎると前方の台地上に涸沢ヒュッテが見えてくるがなかなか近づかない。
周辺の植生はナナカマドとチングルマ、アオノツガザクラなど。右の流れは涸沢である。
ここで本日の「指導」第一号くんが登場。お腹痛いのか青い顔をして花畑をガシガシ
踏みつけて入って行く。どうやら大○の様子。もうすぐ近くに山小屋が見えているのに我慢出来ないものか(-_-)困ったもんだ。こういう時の為に携帯トイレはもっと普及してもいいはずだ。ゴミ持ち帰り運動＋人間の排泄物持ち帰り運動もやるべきでしょうな。
涸沢ヒュッテの受付で回収してきたゴミの処理をお願いする。受付のお姉さんにお礼を言われると嬉しいもんだ^^ 途中でも行き会う人にも一人だけお礼言われて気分良い。しかし挨拶する人は半分以下かな・・・ 何ででしょう？
他の山域はほぼ100％かえってきますが。
今回、混むのを覚悟して来たが余裕で布団一枚に寝られてラッキーであった。
上のテラスで食事の提供をしているので恒例山小屋のラーメンを注文。
涸沢ヒュッテのはあっさりした醤油ラーメンであった^^
いつもより汗かいてないがそれでも塩分は欲している。ちょっと寒いくらいなので
体も温まるってもんだ。
時間があるので周辺を散策しているとテン場にMさん夫妻が来ていた。ここに定着し北穂を往復するそうである。涸沢には毎年来ているとの事であった。
午後は雨が上がったものの穂高の稜線はずっとガスの中であった。がっくり。ここからの景色も撮りたかったんだがなあ。また近いうちに来なさいと言うことかな？
仕方ないのでテント村の夜景でも撮る事にする^^ 満員でもないが結構綺麗だ。
ヒュッテの夕食時は常駐隊（女性）の講話がある。ヘルメットの使用を強く勧める内容であった。確かにここはメットの普及率は高くなっている様だ。メットを付けている事によって滑落時も無事であった事例も発表されていた。
明日の予報は今のところ晴れマークが出ているが翌朝起きてみると一日雨に変わっていた。Mさんたちは停滞を決め込むとの事。
さて私はどうするか・・・ 明日は晴れマーク出ているので何回も裏切られているがとりあえずに期待して上に上がってみる事にする。明け方は日の出も見られそうな感じで東の空が明るかったが朝食を終えて外に出ると本降りであった。これは観念して行くしかなさそう。
涸沢小屋経由ではなく左へ行くパノラマコースから行く。雪渓の近くにはたくさんのチングルマ、少し上がるとハクサンイチゲやシナノキンバイが咲き誇っていた。その上にはまた雪渓があるがザイテングラード取り付きへの夏道がわかりにくくなっていて迷っている人が数人いた。小豆沢の方に上がっていってしまう人がいたので声をかけたが聞こえない様であった。途中で気づいて戻ってきたのでほっとする。私は雪渓を対岸の夏道めがけて渡ったが一部氷化していてスリップした。
ザイテングラードは晴れて展望が良い時に登りたかったが思いがけずオコジョが顔を出してくれた。私はそこで腰を下ろしてしばらく観察する事にした。気を引こうとしてチュウと言う音を出してみたりしているとオコジョはずっと私の周りをぐるぐる回って距離を縮めてくる。最後には足元50cmまで来た！おかげで写真もばっちり撮れたのであった。もしかして遊んでくれたのかな？（笑）
穂高岳山荘には9時前に着いてしまったがこの天気では山頂に行っても意味無し。スマホが繋がったので最新の天気をチェック。明日の晴れは確実になったので早いが泊まる事にした。本日の行動3時間以内（笑）
ここでも回収してきたゴミを気持ちよく受け取っていただいた。ストックの下一段が地面に刺さっていたのもあるので引き取ってくれなかったら困ったが基本どこも気持ちよく受け取ってくださるので助かっている。お疲れ様でしたの言葉とともにホットカルピスをいただいた^^ この気遣いが嬉しい。
宿泊の受付は10時から。本日も余裕で布団一枚OKであった。乾燥室が動いていたので全身ずぶ濡れだったが2時間もすれば乾いて快適になった。あとは談話室（太陽のロビー）のストーブの近くの椅子に座ってコーヒーをいただいたり、ここでもラーメンを注文したりでまったり夕方まで過ごしたのであった。
WiFiも通じていてFBに書き込んだりと暇をもてあますことはなかった。
稜線のこの場所（白出乗越）にこれだけの快適空間を構築した事は素晴らしい。先代の社長の方針だったのだろうか。日本の山小屋の最先端を行っているのは間違いない。
夕方になり雨が上がって急速に晴れてきた！夕食を済ませて外に飛び出すと周囲の山々が姿を表しつつあったので涸沢岳まで散歩に行く。いい感じでガスが岩峰にまとわりついていて絵になる。バケペンを持ってきて良かった^^ 無駄にならなかった！！ 周囲にも三脚立てて撮っている人がいる。
その内の一人は穂高岳山荘のM氏である。穂高岳の四季をのDVDにて販売している。
先日その予告編がUPされていたがほしくなってしまった^^
この夕方の光景に皆さん外へ出てきている。雨の中頑張って登って来た人たちへのご褒美でしょう。ほどよくガスも流れていてブロッケンも見られた。横にいた家族連れは感激していてその様子が微笑ましい。
夜も快晴。ペルセウス座流星群が極大日である。が、月明かりが邪魔をする^^; しかしそれが山々を白く浮かび上がらせていて幻想的であった。下に小さく涸沢のテン場。まだ3時前だが早起きの人がいる。
今日は晴天が約束されているが夕方からはもう下り坂なので朝の内に山頂往復するつもりなのであろう。
後から振り返ってみればこの連休中天気良かったのはこの日だけなのであった。
外の石畳にカメラを三脚にセットしてインターバルタイマーで放置。自分は太陽のロビー（夜は星のロビー？）で椅子の上に寝っ転がりながら星を見たのであった(^^)
今日は行動食が余っていたので山荘の朝食はなしにして早めに出発。山頂少し手前で日の出となる。ジャンダルムの向こうに奥穂高岳の影が落ちている。
山頂は展望図とお宮と二つに分かれている。
高い方のお宮には記念撮影の順番待ちが出来ていた。皆さんどーしても高い方に登りたいらしい（苦笑）私も順番待ちの後に周辺のゴミを片付けてお参りさせていただく。今回の目的はこれだ。
ここは記念写真撮る人はいても手を合わせる人はいないのがちと残念。
穂高神社の里宮は安曇野市にあり、奥宮は明神池の畔、そしてここが峰宮である。
穂高岳は御神体という事になっている。穂高神社の宮司はここまで来るそうである。
氏子は神社からはいつでも行っていいと言われている様であるが誰も行かないとの事である^^;こういう場合よく男子は度胸試し的な事で成人したら行くことになっている事があるがここではそんな習わしはなさそうである。氏子である職場の部下には行くことを強く勧めてみた（笑）そんな習わしが無ければこれからやったらどうか？とも言っておいた（笑）実はこれから山を始めてみたいなあ・・・なんて事を言っているのでいつかは行けるといい。と言うか行くべきでしょう（笑）
いかんいかん、パワハラにならん様に気をつけよう。
余談であるが有明地区の同僚は集落の行事で有明山に和太鼓を担ぎ上げたそうである。地区には有明神社があるのである。そっちの方が大変そうである。
それと現在では穂高神社の峰宮と言うことになっているが設置を提唱したのは穂高岳山荘の今田氏である。今田氏は飛騨の人なのでどんな経緯で今の形になったのかは不明だがどんなやりとりがあったのか興味深い。
山頂のお宮は新しく土台もしっかりしていて元の地面よりかなり高いので3193mの北岳より高いのかもしれない（笑）
さて山頂を綺麗にしたら吊尾根へ向かう。岩ばっかりだと思っていたが意外や意外色んな花が咲いていた。前にここを通過したときはまるで興味なかったからなあ・・・
ハクサンイチゲやミヤマシオガマが多かった。
前方の前穂高岳は逆光で黒い。それがまた迫力を増している。
山小屋から離れたこの辺りは大きいゴミも多かった。弁当箱やペットボトル、そしてまたストックの一段分が地面に刺さっていた。急斜面や岩のこのルートは回収出来る範囲も限られてくる。見えていても拾えないものがあって心残りだった。あと岩の隙間にゴミやペットボトルを突っ込むのは止めていただきたいもんだ。
何で持って帰れない？ 軽量化のつもりか？ ちょっと怒りがこみ上げてきたぞ。
そんなちょっとしたストレスは素晴らしい展望や花で吹っ飛ぶのでやっていられるのであるが・・・
時間はあるし天気もいいので前穂高もしっかり巡回してきた。もちろん展望も良いので紀美子平に荷物は置くがカメラだけは持って行く。67も^^
前回は秋に日帰りで来たのだったが当然山全体が緑色である^^ 後で並べて見てみよう（笑）涸沢カールから初日に歩いた梓川も見える。振り返れば上高地や岳沢が足元遙か下に広がっている。まだあんなに下ると思うと先が長いなあとがっくりするが急斜面で一気に下るので思ったほど時間はかからない。
岳沢に向けて降るとどんどん緑が濃くなってゆく。
降り立った岳沢は緑濃く今まで岩ばっかりだった風景に対して目に優しい。涸沢と標高は変わらないがこちらは南面であるせいか草原や岳樺林が発達していて垂直分布からして少し低めな感じである。高山植物の種類も圧倒的に多く花の宝庫だ。この界隈で一番花が多いのではないだろうか。岳沢小屋から天狗沢の方に上がるとお花畑があるらしいがいつか行ってみたい。
岳沢小屋で水補給して靴を脱いで足を休める^^ ここからは樹林帯の道となる。あと二時間だ。
下の方の大雪崩の跡はまだ痛々しいが幼木が育ちつつあり自然と再生している様子が分かった。あと10年もすれば大分回復しそうである。
登山道から出て上高地の散策路に出ると凄い人で人酔いしそうであった^^;;
沢渡行きのバス待ちの行列は2時間待ちとの事なのでタクシー乗り場に直行。
こちらは30分も待たずに相乗りで料金もバスより安いのであった。
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