鹿島槍ヶ岳 雲上テン泊


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,354m
- 下り
- 2,362m
コースタイム
天候 | 濃霧・快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
写真
感想
後立山で唯一,行き残していた鹿島槍に紅葉を見がてら行くことにする。この時期にメッシュテントでどの程度大丈夫かを試すことにする。
柏原登山口の駐車場は,金曜夜でほぼ満車状態。秋山はにぎわっている。夜半の雨が朝方にやむものの,霧雨になりかけの濃霧の中を登っていく。途中から雲海の上に出ると,鮮やかな紅葉と種池山荘が遠くに見え,気分は上々になる。種池山荘から冷池山荘までは稜線歩きとはいえ,爺が岳はなかなかしんどかった。冷池山荘の生ビール500円大セール中の誘惑に負けそうになりながら,テントを張り,鹿島槍に向かう。雲と風と光がないまぜになった,気持ちいい稜線を歩いて山頂についたものの,タイミング悪く真っ白で何も見えなかった。
テン場に戻りまったりするも,夜半まで雲の通り道になって,何も見えないので早々に寝る。ラジオで御嶽噴火,火山灰に埋もれている人がいるというニュースを聞き,10回以上は行っている心の故郷に近い御嶽で人が死ぬギャップに悲しくなる。
深夜に起きると,満点の星空と真っ黒にそびえる剣岳が素晴らしかった。テント内の気温は5℃ほどで,シュラフとシュラフカバーで特に寒くもなかった。朝起きると,日の出とともに黒部側に溜まっていた雲海が,冷池山荘のある鞍部から長野側に流れ出し,たまにテレビで見るような雲の川を100mほど離れた目前で見ることができた。しばらくすると,黒部の雲海が薄くなり,湖に剣や立山が浮かんでいるような不思議な光景になった。長年,山に登っているけど,こんな素晴らしい景色の数々は見たことがない。冷池山荘のテン場は山荘から離れた不便な場所にあるが,逆にこんな景色に出会える場所もそうそうない。つくづく,ここでテントを張って良かったと思う。
風景を満喫し,テントをたたんで,紅葉に埋まった黒部の谷を眺め下ろしながら,霜柱を踏み踏み,昨日パスした爺が岳に向かう。山頂でしばし富士山を眺め,青空,赤・蒼・黄・橙の木々の中,扇沢に下る。最高の秋山だった。
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