薬師岳・立山・剱岳トレッキング(折立in/室堂out) ※本年27回目
富山県
happygo
体力度について
- GPS
- 31:18
- 距離
- 50.0km
- 登り
- 5,438m
- 下り
- 4,363m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 8:14
- 山行
- 9:54
- 休憩
- 3:07
- 合計
- 13:01
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 10:00
| 天候 | Day1(7/18)：晴れ、Day2(7/19)：晴れ、Day3(7/20)：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
累積標高が5400mに登るほど、アップダウンが多い。詳細は写真のキャプション参照。 |
| その他周辺情報 | Day2の剱澤小屋でシャワー、Day3の室堂バスターミナルの手前、みくりが池温泉で日帰り入浴(1100円)。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
Day1はあちこちの山小屋で給水できるので、水1L弱を含め8.5kgの荷を背負い、トレランシューズ(スポルティバ_Akasha�供�310g×2)でアタック！
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2019年8月以来2度目となる折立より、2泊3日のロング縦走スタート！（左の小屋横の「Cannot drink」と書いてある水道水で給水・・・）
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折立で汲んだ「Cannot drink」の水は200ml位飲んだが、太郎平小屋の水場(100円)で全入れ替えし、都合1.3L位を背負う！スタートより少し重くなる！
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薬師峠テント場(太郎平キャンプ場)を通過。2019年8月、ここに張ったのに、窪地だったため夕立の水がテント下に溜まって浸水し、泣く泣くテントを畳んで撤退し、太郎平小屋泊へ変更した苦い思い出が。ただ、その時のルームメイトと今も一緒に登山する間柄となり、人生悪いことばかりではない♪
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太郎平小屋から1時間20分で薬師岳山荘へ到達！昼食提供は11時開始で到着は11:13。完璧なペース配分(笑)。元々ここで昼食予定のため昼飯は担ぎ上げず！
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黒部峡谷(奥ノ廊下)を挟み、対面の山々！2019年8月の初登時はすべて未踏でしたが、複数回アタックし、全山晴天時登頂済み！
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左後ろに頭を出すのは、先週登頂した大天井岳のようです！
薬師岳から37分ほでで北薬師岳を通過！振り返ると金作谷カール越しの薬師岳が美しい！これからの縦走路で何度となくゼブラ模様の薬師岳を望遠することになります！
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薬師岳から2時間5分、折立から6時間25分、Day1の終着点、スゴ乗越小屋へ到達！Web予約時は「ラスト1」表示でしたが、宿泊者は私1人でした。翌日(3連休初日7/19)は満席(35人予約)とのこと！
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Web予約時は「ラスト1」表示でしたが、宿泊者は私1人でした。翌日(3連休初日7/19)は満席(35人予約)とのこと！
期待以上の夕食！オーナーがネパール人で、昼食で人気のネパールカレーを、宿泊者1名なので特別にサーブしてくれました。ご飯は最後のねこまんま含め、計4杯食べました！翌日のスタミナ源！
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確かに、言われるとネパールっぽい!?。談話室で読んだ書籍によると、オーナーは夏の3ヶ月ここにいて、残り9ヶ月はネパールで登山ガイドしていると！
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赤牛岳(右)から続く稜線上、雲多めだけど星も見える！
夏のナイトウォークは暑くなく(むしろ涼しく)、快適です！
スゴ乗越小屋から1時間5分、スゴの頭のピーク下20m位を通過。登ろうか迷いましたが、暗くてヤブ漕ぎになりそうなのでスキップ。
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同志(ヘッドライト)が逆走してくるのが見えて何か嬉しい♪
すれ違った方より「3泊4日で馬場島〜三俣山荘をピストン予定(剱岳に2度登る)」と聞き、びっくり仰天！自分の2泊3日縦走(折立〜薬師岳〜立山〜剱岳〜室堂)がかわいく思えてきます(笑)。
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越中沢岳から230m下った後、鳶山(とんびやま)まで260m登り返してる途上で4時を過ぎ、東の空がマジックアワーになってきた！中央左のトンガリが針ノ木岳！
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鷲岳への取り付き予定ポイントより頂上を見上げると残雪が多く、チェンスパ不持参につき登頂を断念。今日は道程が長いので先を急ぎます！
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ザラ峠を通過！ここから370m登り返すが、あの見えてるのは偽ピークで、そこから更に60m登ることを、この時はまだ知らない(笑)。
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ちなみに、右奥のジグザグ右端は先週登った燕岳！
分岐から6分、獅子岳から1時間10分で龍王岳へ登頂！360度パノラマビューが広がる別天地なので、絶対に登ったほうがいい山頂！
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歩くと私の脚力で2時間半かかる名峰2座が一列に見える貴重なアングル！
龍王岳から30分弱、スゴ乗越小屋から7時間弱、一の越山荘へ！ドライキーマカレー(1500円)でエネルギーチャージ！この他に水も1L調達(100円)！
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Day2の起点、スゴ乗越小屋から7時間40分、折立から14時間5分、ついに立山(雄山)へ登頂！百名山(仮)完登(↓)以来の2登目！https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2040610&pid=ed4554b1587a179c632c89338c1cdaf7
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https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2040610&pid=ed4554b1587a179c632c89338c1cdaf7
大汝山へ向けて歩き始めるとミラクルが！大汝山をピストンして雄山へ戻る空荷のbotchiさんとスライド！こちらより声掛けしましたが、嬉し過ぎて(笑)、今思えば挙動不審だったかも。初めてA面見れて感動しました♪
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真砂岳は標高2861m、別山南峰は2874m。標高差13mなのに、110m下って、120m登る(涙)。2019年9月以来、2度目なんだけど、この登り返しは失念しててヒデブ・・・
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本当は南峰より標高にして6m高い別山北峰(左)へもピストンで立ち寄る予定でしたが、2019年9月に行ったので、今回はスキップしました。
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雄山から2時間15分、Day2の起点・スゴ乗越小屋から9時間55分、Day1の起点・折立からトータル16時間20分、剱澤小屋へ！疲れた！
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朝2時過ぎ、剱澤小屋から20分で剣山荘を通過！ザックは茂みにデポ！2023年8月はここに泊まり、同様に2時発で剱岳へ向かいました。
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前剱を越え、平蔵の頭手前より、剱岳本峰を望む！この頃、ヘッドライト(公称6時間程度利用可能)の充電を忘れ、前夜のナイトハイクで3時間半使っており、予備電池もデポしたザックに置き忘れたことに気づき、心持ち急ぎ目に登ります！
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この頃、ヘッドライト(公称6時間程度利用可能)の充電を忘れ、前夜のナイトハイクで3時間半使っており、予備電池もデポしたザックに置き忘れたことに気づき、心持ち急ぎ目に登ります！
カニのタテバイ直前で実は道誤り。上方のテン泊者の灯りに誘われ、上へ上がってしまい、復路(下山路)指定のカニのヨコバイ側(裏側)に回り込んでしまう。未明なので実害なかったですが反省・・・。
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右奥の薬師岳(Day1)から、左奥の立山(Day2)を経由して、剱岳(Day3)までThe立山連峰の主峰をつないできました！遠かった！
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カニのタテバイを登攀中のハイカー多し。まだ時間が早いためそこまで渋滞していませんが、ここが大渋滞したら待機時は落石含め怖そうだ。
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ちなみに上方は剱御前山(2792m)で、剱御前(2777m)より高い！
剱御前小舎から18分、剱岳から2時間55分、2泊3日の立山連峰大縦走のシンガリとなる剱御前へ初登頂！この山域一帯で唯一の未踏峰だった山をクリア！
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2023年8月、剱岳から下山後、弥陀ヶ原を経由して、称名滝まで完歩しました！
08:24撮影、轟音を鳴らすヘリ。同日08:40頃頃、剱岳の北方稜線で、大阪府の48歳男性が滑落する事故があったようで、その直前の時間帯です。
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同日08:40頃頃、剱岳の北方稜線で、大阪府の48歳男性が滑落する事故があったようで、その直前の時間帯です。
さぁ、白山を正面に見ながら、剱御前小舎から雷鳥沢キャンプ場まで、480m下ります！（その後、室堂まで150m登り返し・・・）
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Day2〜3にかけて、稜線から見渡し続けた雷鳥沢キャンプ場をついに通過！いつかここで幕営して、のんびり登山でもしてみたいもんだ♪
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入浴後、毎日あるぺん号のバスまで時間に余裕があるため、前週の燕山荘でのソーセージに味をしめ、再びソーセージ攻め！復路はバス利用につき、好きな時にトイレ行けないので、ビールはガマン！
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剱岳から4時間40分、Day3の起点・剱澤小屋から6時間40分、この山旅の起点・折立から23時間、トータル50km、累積標高5400mを2泊3日かけて完歩。予報通り全晴れとなり、最高の縦走Finishとなりました♪
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今回の立山連峰北上縦走、全50kmの軌跡！達成感も疲労もMax！3日間ほぼ事前計画タイムで歩けたし、botchiさんにも偶然会えたし、パーフェクト山行となりました！
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【おまけ】先週の常念岳等縦走に引き続き、2週続けて虫除けのハイテクデバイスを携行。確かに害虫が近寄ってこない実感あり。オニヤンマくんとは大違い(笑)。興味ある方は以下参照！https://www.amazon.co.jp/dp/B0FBL9PLS4?tag=maxfire-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1
・Alpha Edge製の虫除けキーホルダー”MUTECH”(3,380円)
・わずか15gで6日間稼働。
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https://www.amazon.co.jp/dp/B0FBL9PLS4?tag=maxfire-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1
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・わずか15gで6日間稼働。
感想
（過去イチ級の充実山行のため、掲載写真も山座同定分を含め最多更新。本山域に興味ある方は”読み物”として参照ください。読破には時間かかります、あしからず・・・）
先週末は1泊2日かけて、テン泊崩れの小屋泊(涙)で、上高地〜中房温泉まで38kmを北上大縦走。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8406977.html
今週末は3連休に前1日年休を付けて4連休とし、前3日間で2泊3日かけて、かねてより興味のあった薬師岳〜立山間をつなぐ稜線にアタックすることに！いつものごとく、キャンセル料の高い往路の毎日あるぺん号(竹橋→折立)は、晴れ予報を確信してから申し込むギリギリスタイルで、登山の2日前(夜行バス乗車前日)に「ラスト1席」を予約成功。この時点ではDay2の宿が予約できておらず(Day1の宿【スゴ乗越小屋】は「ラスト1席」で予約完了済)、最悪はDay2に五色ヶ原から黒部湖に下り、1泊2日で扇沢から帰京するプランをオプションとして考えていました。登山前日(Day0)、Day2の剱澤小屋に(多分キャンセルがあり)「ラスト1席」が浮き出たため、急いで予約。Day2がロング(スゴ乗越小屋〜剱澤小屋)となりますが、ナイトウォークで解決できそうなので覚悟を決めます。前週はテン泊前提でしたが、今週は荷物の軽量化にこだわり、道中の小屋で昼食や水補給することを前提に、荷物を8.5kg程度(前週比▲3kg)に抑えることに成功！
折立入りは、2019年8月、百名山90座目台の駆け込み登山をしていた頃以来2回目で、薬師岳までは既登ルートとなるので、あまり憂いなく入山します。アテにしていた折立の水道水は「Cannot drink」と書いてありましたが、気にせず給水しました！
太郎平小屋までは標高差970mの登りですが、先週より明らかに荷が軽く(10kgを分界点に自分はペースが落ちるようです)、意気揚々と登っていきます。青淵ベンチまでに40人以上追い抜いたと思います。道中、これから向かう稜線の峰々、その先に立山・剱岳まで見える区間があり、モチベーション上々のまま登り続けられました♪
2時間20分で太郎平小屋まで達し、小腹が空いたので何か食べたかったのですが、食堂は11時開店のため、当初予定通り薬師岳山荘で食べる前提で水場で給水(100円)だけして、早々にリスタート。
太郎平小屋まで来ると、北アルプス最奥部の峰々(水晶岳〜鷲羽岳〜黒部五郎岳等々)がドドーンと見え、更に薬師平まで来ると、槍ヶ岳もドドーンと見えます！登れば登るほど、見える山域が拡大していくので、急登を登り詰めるモチベーションになります。かつ、2019年8月の薬師岳初登時は見える峰々がほぼすべて未踏でしたが、今や見える峰々はほぼ全部既登となり、山座同定が楽しくて仕方ないです♪。特に2019年は気にもならなかった鍬崎山は、今年4月に残雪期登山を行い、向こうから見た真っ白な薬師岳に感動していたので、今回は鍬崎山越しに日本海(富山湾)を見下ろす形となりますが、2019年には記憶に残らなかった光景であり、登山を続けていくことで視野が広くなる(見えなかったものが見えてくる)ことを改めて実感できました！
薬師岳山荘で牛丼をほおばり、太郎平小屋から2時間弱、折立から4時間20分、Day1の主峰・薬師岳へ2019年8月以来2登目を果たすことができました！当時も遠望は一定程度利きましたが、前回以上に遠望が利き、かつ見える峰々がほぼ既登なので、山の形を見て「あー、なるほど」的な感想も多く、山座同定を楽しみつつ、ほぼ1時間も滞在しちゃいました♪。
そして、薬師岳(2926m)以北は初挑戦となり、ここからが今回大縦走で楽しみにしていた部分となります。北薬師岳(2900m)までは、右(東側)に真っ白な金作谷カールを見ながら歩くこととなり、標高差もあまりないので、楽に到達できます。そして、ここからスゴ乗越小屋まで標高差630m近く下ることになります。翌日登り返すことになるスゴの頭(ずこ)や越中沢岳が眼前に見えているだけに複雑な気分となりますが、そこは縦走の宿命として割り切るより他ありません(笑)。
薬師岳から2時間5分、折立から6時間25分、Day1の終着点・スゴ乗越小屋へ到達すると、Day1は平日(7/18)だからか、なんと宿泊者は私1人。Web予約時は「ラスト1」表示だったんですが。。。ちなみに、翌日(3連休初日7/19)は満室(35人予約)のようです。やはり平日入山は強いですねー！おかげさまで、夕食メニューが増強されたり、広い寝室に一人だけで、明朝出発時のガサゴソ音に気を遣わなくてよいのでラッキーでした！
翌朝は00:15起床の1時発。ゆえに睡眠時間は4時間半程度でしたが、布団の小屋泊なので、縦走疲れもあり熟睡できました！この縦走路は、とにかくアップダウンが多いのが特徴ですね。薬師岳から660mほど下ってきたのに、更に120m下り、その後スゴの頭まで260m登り返します。その後、再び100m下り、越中沢岳まで260m登り返します、といった感じで。そんな中嬉しかったのは、スゴの頭〜越中沢岳間、2時過ぎに逆走してくる健脚者とスライドし、会話できたこと。聞くと、馬場島から入り、剱岳をもちろん経由して、三俣山荘を目指しているとのことで、3泊4日かけてピストンで再び剱岳を経由して馬場島へ下りるとのこと。私の縦走がちっぽけに見えるスケールです。このアップダウンのマゾ道を往復で使うのは私的には無理です(笑)。どうぞご安全に！
越中沢岳到着は3時前で、まだ真っ暗ですが、360度視界が利き、漆黒の薬師岳(や白山)、立山、剱岳など北アルプスAll Starsがスッキリ見えてるし、涼しいし、最高です！が、ここから再び230m下り、鳶山(とんびやま)まで260m登り返します！もうこのアップダウンに慣れっこですわ(苦笑)。
鳶山登頂後、10分ほどで爺ヶ岳と鹿島槍の間から太陽が昇り、一気に暖かくなります。ここで宿でもらったお弁当(と言う名のおにぎり)を頂き、エネルギーチャージ。眼下(東面)は残雪豊富というか一面まだまだ雪で真っ白。多雪だった今夏、いつ頃雪解けとなるのだろうか？
本当は鳶山の後、バリルートで鷲岳へも登る予定でしたが、取り付き点から山頂を見上げると残雪面を避けられない可能性があり、チェンスパすら持参していないので早々にスキップを決断します。結局、鳶山から平穏な五色ヶ原を経由してザラ峠まで270m下って、獅子岳まで370m登り返すことになります。ザラ峠までは下りなんで問題ないんですが、そこから獅子岳までの登り返しは想像以上にきつかった。これまでの登り返しは260m前後でしたが、+100mはキツイですな。しかもザラ峠から見えていたのは偽ピークだと知ったのは登ってからでしたし。ただ、獅子岳は越中沢岳同様、360度視界が開け、最高のパノラマビューが待ってます！
獅子岳から再び100m下り、龍王岳まで170m登り返します。道中で鬼岳があり、ヤブ漕げば登頂できそうで、一度ザックを下ろして偵察しますが、早々に断念し、普通に東側を巻いて先を急ぐことに。龍王岳は登らない選択もあったんですが、分岐からすぐだし、2019年9月以来の2登目ですが、躊躇せず登ることを選択！おかげさまで、これまた360度パノラマビューが見れて、特に赤牛岳と水晶岳が縦一直線、隣同士に見えますが、実際は私の脚力で2時間半もかかる道程なので、そのGAPが個人的にツボでした(笑)。
その後、再び180mほど下って一の越山荘へ。まだ9時台でしたが、ドライキーマカレーが食べれるということで、早ランチ(遅朝食？)を。水も1Lほど補給し、いざDay2の主峰・立山へ。登り返しは300mです。
立山と言えば、私自身、2019年9月に百名山の(仮)完登を果たした思い出深い山です。
※「仮」なのは、当時噴火警戒レベル的に登れない阿蘇山・草津白根山は近隣への登頂をもって暫定登頂扱いとしたからで、真の完登は2021年3月の草津白根山でした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2040610.html
そして、青空広がる10時過ぎ、Day2の起点・スゴ乗越小屋から7時間40分、Day1の起点・折立から通算14時間5分、ついに立山(雄山)へ登頂を果たします。雄山神社へも登り、居合わせた方々と一緒に祈祷を受け、標高3003mの地で万歳三唱を行ったのは印象的でした！
そしてこの後ミラクルが！今回山旅、立山連峰、そして富山県、すべての最高地点となる大汝山(3015m)へ向けて歩き出すと、前方から何となく見覚えあるフォルムのソロ女性が！とっさの判断で「botchiさんですか？」と恐る恐る尋ねるとYesと。もちろん初対面で、普段はWeb上でB面(背面)しか拝見していないため、A面(正面)から拝見するのはもちろんお初で、自分でもよく気づいたな、と。そこから先は挙動不審だったかもしれません(笑)。ヤマレコネーム(happygo)を名乗ると、「あ、ヒヨコの方ですね！」と即答。1000人超のフォロワーを抱えているのに、素晴らしい記憶力で、脚力以外にも、その柔らかい物腰に改めて感激しました。なんか一人で舞い上がってしまったかもしれません(爆)。こちらは折立からスゴ乗越小屋経由でここに達してますが、botchiさんは室堂起点に五色ヶ原山荘を目指す、とのことでした。相変わらずの健脚です。帰宅後、早々にレポが上がっており、超人的な速さで2泊3日で上高地まで縦走された模様。もはや神の域ですね。どうぞこれからもご安全に！
その後、大汝山〜富士ノ折立を経由して真砂岳まで。真砂岳は標高2861m、別山南峰は2874m。標高差13mなのに、再び110m下って、120m登り返す羽目に。2019年9月にも一度歩いているんですが、今回は大縦走の後半戦なので、この120mアップが見た目的にも、実際にもキツかったですね。。。おかげさまで、別山南峰を経由して別山北峰へ行く予定でしたが、2019年9月に既登なのでスキップすることに。別山まで来ると、やっとDay2の終着点・剱澤小屋が見え、ひと安心。再び410m下りますが、その後の登り返しはDay2のうちはありません(笑)。この下り、自分的にはヘロヘロでかなりペースダウンしました。トレランシューズだし、岩場だらけなので、捻挫抑止も兼ねて。
立山(雄山)から2時間15分、Day2の起点・スゴ乗越小屋から9時間55分、Day1の起点・折立から通算16時間20分、剱澤小屋へ到着した時は感慨ひとしおでしたね。事前調査してなかったので驚いたのは、2年前に泊まった剣山荘同様、シャワールームが使えること。2日分の汗を流すことができ、さっぱり。シャツと靴下以外は全部3日間同じ(替えなし)なのが残念ですが(苦笑)。そして、夕食はまさかのトンカツ定食！ご飯こそおかわり不可でしたが、この山旅唯一の缶ビールも含め、満腹となりました！
Day3は剱澤小屋を2時前に発ち、剣山荘にザックをデポして、3.2kgほどのアタックアックで剱岳を目指します。一服剱を過ぎた辺りで、あることに気づきます。そう、ヘッドライトの充電忘れです。前日(Day2)、スゴ乗越小屋〜鳶山まで3時間半点灯させており、剱岳までも2時間超かかる見立てのため、もし公称6時間以内に電池切れたらどうしよう・・・と気になって仕方ありません。換えの電池は本ザックに残しっぱなしなので、もし途中で切れたら、停滞し夜明けを待つしかありません。もしカニのタテバイの途中で切れたら、、、などと考え出すと居ても立っても居られなくなり、先を急ぐしかありません。
そんなかんや、2年前(2023年8月)に剣山荘から未明に登った時以上のハイペースで登っていきますが、カニのタテバイ(東面)直前で、上方でテン泊されている猛者の灯りに吸い寄せられ、結果的にカニのヨコバイ側(西面)から登る事になってしまいました。本来は一方通行だと思いますが、未明なので誰もおらず事なきを得ましたが、やはりナイトハイクだと道が分かりづらいですね、反省。ということで、カニのタテバイを使うことなく登頂を果たすことに。。。
朝4時前、剣山荘から1時間40分(2023年比▲20分)、剱澤小屋から2時間、ヘッドライトが切れる前にDay3の主峰・剱岳へ登頂することができました。山頂は風速1〜3m、気温11℃程度で、真夏とはいえソフトシェルじゃかなり寒いです。登頂が計画より早すぎて、日の出まで45分近い待ち時間があるので、山座同定を楽しみながら耐えるしかない！
雲のせいで本来の日の出時刻より7,8分遅れた04:46に、高妻山の真上から太陽が昇ってきました。山々が朝焼けするほんの数分の間に、360度パノラマビューを眺めることができ感動タイムです。中でも、この山旅において頻繁に見える白い金作谷カール擁する薬師岳。あそこからここ(剱岳)まで、立山連峰の主峰群を歩ききった感動は大きいですねー。笈ヶ岳と大笠山のちょうど間にピークが掛かる形で影剱を見ることができ、感動も2倍。「笈ヶ岳と大笠山の間」などとマニアックなことがわかる自分が好きです(笑)。
下山は正規にカニのヨコバイを通り、登り/下りが一緒の鎖場などで若干の登り渋滞に押される形での待ち時間もありつつ、剱岳から1時間35分で剣山荘まで下山完了！冷水をがぶ飲みし、最後に給水を済ませ、立山連峰大縦走のシンガリ、剱御前へ向かいます。
元々、最短ルートのバリルートから登る計画を立てていましたが、前日(Day2)の鷲岳同様、明らかに雪面通過となりそうだったので断念し、オーソドックスな剱御前小舎を経由する一般道でアタックすることに。オーソドックスと書きつつ、多雪シーズンだった今年はこの時期でも残雪トラバースが数多ありましたが、いずれも雪切りされているため、つぼ足で楽々通過できました。周辺の小屋関係者の皆様、本当にありがとうございました。
剱御前へは、剱御前小舎から往復34分(登り18分、下り16分)を要しましたが、おそらく剱岳を日本一キレイに見えるピークじゃないか、と思いました。剱岳本峰が本当に近いし、デカいし、残雪期の剱岳はスキル的に登頂できませんが、剱御前までなら登れそうなので、雪の大谷の時期(4月)に再来したいな、と思いました！
後は下りだけ、というわけにもいかず、まずは剱御前小舎から雷鳥沢キャンプ場まで480m下り、その後は室堂バスターミナルまで最後となる150mの登り返しとなります。雷鳥沢キャンプ場まではあっという間でしたが、室堂までの登り返しは、3日間の歩行時間がトータルで22時間を越え、めっちゃしんどかったですね。
そして、剱御前小舎から1時間15分、待望のみくりが池温泉へ到着！2泊3日の立山連峰の大縦走登山はほぼほぼ終了となり、ここで温泉に浸かり、全着替えを済ませ、ソーセージを食ってから、ラスト10分ウォークで室堂へ。最終的に、剱岳から4時間40分、Day3の起点・剱澤小屋から6時間40分、この山旅の起点、Day1の折立から23時間、トータル50km、累積標高5400mを2泊3日かけて完歩。予報通り全晴れとなり、最高の縦走Finishを果たすことができました。計画時はあまりアップダウンがあることを認識せずにいましたが、現地を歩いてみると、エゲツナイほどアップダウンが多く、テン泊装備背負ってだとかなり厳しいな、との所感。今回は小屋泊装備(水込みで概ね8〜9kg)だったので、何とか歩き切ることができたのかな。
立山連峰は、geminiによると南は黒部五郎岳辺り、北は僧ヶ岳辺りのようで南側は完歩しました。北側は毛勝山以外の毛勝三山(釜谷山、猫又山)を含め、まだまだ未踏の稜線がありますが、世間一般に立山連峰と言って想起する範囲は一通り歩けたかな。
この後2週間、山を休み、8月上旬からの北海道遠征(2週間)に備えた諸々準備を行います。三百名山コンプリート(オプタテシケ山)を始め、過去に荒天だった峰々を再登する予定です。その直前に、2週続けて北アルプスの名峰群を晴天下で歩き通せたこと、幸せです！
長文を読破いただいた方、ありがとうございました。
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先にレコ拝見して感動しちゃったのでリコメ前にすみません🙇
立山でお会いできて嬉しかったです！
どういうルートなんだろうと気になっていました！関東からだと公共利用して折立イン、室堂アウトできるんですね😊
すごい山行、レコはすごい大作で感動です✨
ネパール小屋、もといスゴの小屋、良いですね✨ご飯が想像以上に美味しそう✨
気になりましたので来年利用してみようかな♫
あの後、剱岳まで足を延ばされるとは！
山行、参考にさせていただきます😊
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