記録ID: 8643912
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
折立から雲ノ平!最後は天空の滑走路へ!!
2025年09月05日(金) 〜
2025年09月07日(日)


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 19:42
- 距離
- 40.1km
- 登り
- 2,985m
- 下り
- 3,247m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 5:19
2日目
- 山行
- 10:07
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:41
5:30
122分
薬師沢小屋
16:11
3日目
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:35
9/5:GPS不調により8時以降のログが手書きです
9/7:ログ取得洩れのため双六小屋〜弓折乗越間のログが手書きです
(時間は写真撮影時刻から算定)
※体力度についてはログを継ぎはぎしたせいか過小に算出されているようです(計画では「9」でした)
9/7:ログ取得洩れのため双六小屋〜弓折乗越間のログが手書きです
(時間は写真撮影時刻から算定)
※体力度についてはログを継ぎはぎしたせいか過小に算出されているようです(計画では「9」でした)
天候 | ◆1日目(9/5) 台風15号が前夜から当日日中にかけて本州南岸を通過したため、早朝から雨(時折強雨)でした。10時頃から小降りに、12時頃には雨が止みました。その後、15時頃まで日が差す時間帯もあったものの、夕刻には夕立になりました。風は終日ほぼ無風または微風。なお、当日の日没(富山)は1814でした。 ◆2日目(9/6) 終日快晴。朝のうちはほぼ無風でしたが、午後には西寄りの風が吹きました。気温はさほど高くなりませんでしたが、日差しは強かったです。なお、当日の日の出(富山)0526でした。 ◆3日目(9/7) 晴れていましたが、雲が多かったです。夜明け前の稜線では風に吹かれましたが、日中は風は収まりました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿都庁前 2300発 折立 0640着 復路:濃飛バス (現金のみ910円) 新穂高ロープウェイ 0855発 平湯温泉 0935着 (定刻0930着) ※0935平湯発の新宿行高速バスに間に合わず 松本行は次発1255発となるため以下変更 濃飛バス (1,500円) 平湯温泉 1000発 上高地 1030着 アルピコ交通バス (松本まで3,710円) 上高地 1040発 新島々(上高地線へ乗換) 松本駅 1236着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆折立〜太郎平小屋 樹林帯の急登です。危険なところはありませんが、この日は台風通過に伴う降雨でトレイル各所が冠水、ほとんど沢の中を歩いているような状態でした。特に数カ所ではトレイルが水没(ふくらはぎ下あたりまで)し、徒渉のような状態になったところもありました。また、途中で森林限界を超えて吹き曝しになるので、強風時は注意が必要です。なお、太郎平小屋では休憩の他、水の補給も可能です。 ◆太郎平小屋〜第一徒渉点〜カベッケが原〜薬師沢小屋 太郎平小屋から薬師沢に向けて急速に高度を落としていきます。ここもトレイル各所が冠水していました(木道でも水が流れているところもありました)。ただし、第一徒渉点を過ぎて斜度が緩み、薬師沢を高巻きながらトラバース道を進むようになると、天候の回復もあって冠水箇所は急速に減りました(ただし水たまり状の箇所は多数)。カベッケが原を過ぎてから細尾根の急斜面を下ると、薬師沢と黒部川の出合で薬師沢小屋に到着します。 ◆薬師沢小屋〜アラスカ庭園〜雲ノ平山荘〜祖父岳分岐〜祖父岳 小屋前に架かる吊り橋で対岸へ渡ってからハシゴで河床近くまで下り、しばらく黒部川に沿って進みます。雲ノ平への取り付きは急斜面となっていて、特に斜面下部は長いハシゴなども出てきます。その後は滑りやすい急斜面をひたすら急登して500mほど高度を稼ぐと、雲ノ平の西端部分に飛び出します。 その先は斜度も緩み、トレイルも木道が多く出てきて歩きやすくなりますが、アラスカ庭園を過ぎるあたりまでは見通しは利きませんでした。その先はほぼ木道歩きになり、見通しも利くようになって雲ノ平と周辺の素晴らしい展望を眺めながら少しずつ高度を上げていきます。ただし、木道には傷んでいる場所も多く、場所に寄っては歩きづらい場所もありました。 広々とした雲ノ平の中を続く木道を進み、高台に建つ雲ノ平山荘脇を通り、さらに少しずつ高度を上げていきます。テン場とスイス庭園への入口を過ぎたあたりで、尾根が細くなり、少し足場が悪い箇所を500mほど進み、さらに高度を上げると祖父岳分岐となり三俣山荘方面へのルートを分岐します。 ここから祖父岳への登路はガレ場になっており、ルートが分かりづらいところも出てきますが、黄色のマーカーを追いながら祖父岳山頂を目指します。山頂からは360°周辺の山が展望できます。 ◆祖父岳〜岩苔乗越〜ワリモ北分岐 祖父岳から岩苔乗越までは緩やかに高度を下げていきますが、1カ所岩場があり足場が悪いので注意が必要です。いったん鞍部へ下ったあと少し登り返し、細尾根をトラバース気味に高度を下げると、岩苔乗越となります。岩苔乗越では高天原方面と黒部源流・三俣山荘へのトレイルが分岐します。 ここからジグを切りながら急登で70mほど高度を上げるとワリモ北分岐となり、水晶岳方面へのトレイルを分岐します。 ◆ワリモ北分岐〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣山荘 ワリモ北分岐からはトラバースを交えながら稜線沿いにワリモ岳を目指します。山頂直下を急登し、山頂部を西側から回り込む形で進みますが、山頂南側に1カ所短いながら岩場のトラバースがあります。ロープが設置されていますがスラブの上を通るので悪天時などは要注意です。 ここからいったん50mほど高度を下げ、再び急登で100mほど高度を上げると鷲羽岳山頂となり、周囲の展望が非常に良好です。鷲羽池は山頂から少し下ったところあたりの方がよく見えます。 鷲羽岳からの下りはよく整備はされていますが、浮き石の多い急斜面で滑りやすいのでスリップや転倒、落石に注意が必要です。三俣山荘は指呼の距離ですが、なかなか近づかず、400mほど高度を落として到着します。三俣山荘でも休憩や水の補給が可能です。 ◆三俣山荘〜三俣峠〜三俣蓮華岳〜丸山〜中道分岐〜双六岳〜双六小屋 三俣山荘からは三俣蓮華岳・双六岳方面のトレイルを進み、高度を上げていきます。トレイルはよく整備されており、危険なところはありません。 三俣峠で双六小屋への巻き道を分岐し、三俣蓮華岳への急登を一気に詰めると三俣蓮華岳となります。山頂の標柱は三角点と黒部五郎方面への分岐点の2カ所(距離は50mくらい)があります。 三俣蓮華岳から50mほど高度を落とし、再び急登を登り返すと丸山となります。緩やかな山頂部を通り過ぎ、100mほど高度を落とすと中道分岐となり、双六小屋への直行ルートを分岐します。 そのまま進んで、ゆっくり高度をあげ、最後に急登を詰めると双六岳山頂となります。山頂からは天空の滑走路といわれる南側の台地とその向こうに見える槍ヶ岳の展望が圧巻です。 山頂から天空の滑走路を進んで双六小屋への下りとなると、岩場の急下降となり、一部足許が悪いところもあるので、転滑落には注意が必要です。 双六岳巻き道分岐まで下って三俣峠で分かれた巻き道と合流し、急坂をジグをきりながら100mほど高度を下げると双六小屋となります。双六小屋でも休憩や水の補給ヶ可能です。 ◆双六小屋〜弓折乗越〜鏡平山荘〜シシウドヶ原〜秩父沢出合〜小池新道入口 双六小屋からキャンプ指定地を抜けてからトラバース気味に高度を上げ、尾根に乗ったあとは道なりにアップダウンを繰り返して、弓折乗越へ向かいます。 弓折乗越で稜線から離れ、よく整備された小池新道のトレイルで高度を下げていきます。鏡平山荘手前でいったん平坦になるものの鏡池脇を通ったあとは、ひたすら樹林の下りとなります。秩父沢出合では最近橋が流されたので、少し高いところに橋が付け替えられていました。さらに下って小池新道入口まで出ると、左俣林道と合流します。 ◆小池新道入口〜わさび平小屋〜笠新道入口〜新穂高ロープウェイ(新穂高温泉駅) この区間は左俣林道に沿ってひたすら歩くことになります。林道は未舗装部分もありますが、特に危険なところはありません。わさび平小屋では休憩が可能です。 また笠新道入口に水場があります(なお、笠ヶ岳のテン場にある水場は枯れている旨掲示がありました)。 あとは林道を下って新穂高ロープウェイ脇のバス停へ向かいます。 |
その他周辺情報 | ◆毎日あるぺん号 https://www.maitabi.jp/ ◆新穂高ロープウェイ〜平湯〜高山バスターミナル(濃飛バス) https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/shinhotaka-line/ ◆平湯〜新宿線(濃飛バス) https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/shinjuku/ ◆平湯〜松本線(濃飛バス) https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/matsumoto/ ◆上高地〜松本線(アルピコ交通) https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/shinshimashima/ ◆薬師沢小屋 ※ココヘリやICI石井スポーツ等の会員は宿泊料割引あり https://ltaro.com/lodge/yakushizawa-goya/ ◆双六小屋 https://www.sugorokugoya.com/sugoroku/ ◆中崎山荘 奥飛騨の湯(新穂高温泉観光協会HP) ※新穂高温泉バス停近くの立ち寄り湯 https://shinhotaka.com/place/482/ ◇富山地鉄バス(富山⇒有峰口⇒折立) https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=741 ◇雲ノ平山荘 https://kumonodaira.com/ |
写真
この頃には雨は止んで、晴れ間が出てきました
今日は雨だったので乾燥室が稼働するそうです
ただし夕方から
それまでは濡れモノを広げて日光で乾かしますが、上から下までズブ濡れなのでとても追いつかない
おまけに夕方から一雨・・・orz
今日は雨だったので乾燥室が稼働するそうです
ただし夕方から
それまでは濡れモノを広げて日光で乾かしますが、上から下までズブ濡れなのでとても追いつかない
おまけに夕方から一雨・・・orz
岩苔乗越へ到着
大昔に来たときは夕立との競争だったので、三俣山荘へ向かうのに鷲羽岳経由を諦めて黒部源流へ下りましたが、逃げ切れず雷と豪雨でえらい目に遭いました
しかも日中はピーカンのところを若気の至りで日焼け上等で歩いたので、その晩に大火傷になって敗退決定
バカだ・・・orz
大昔に来たときは夕立との競争だったので、三俣山荘へ向かうのに鷲羽岳経由を諦めて黒部源流へ下りましたが、逃げ切れず雷と豪雨でえらい目に遭いました
しかも日中はピーカンのところを若気の至りで日焼け上等で歩いたので、その晩に大火傷になって敗退決定
バカだ・・・orz
歩いて来たトレイルを振り返って
画面中央やや左遠景が水晶岳
画面右1/3中景に鷲羽岳、画面左近景の丸山の陰に三俣蓮華岳
水晶岳の左最遠景に立山、そのさらに左奥にあるとがったピークが剱岳
画面中央やや左遠景が水晶岳
画面右1/3中景に鷲羽岳、画面左近景の丸山の陰に三俣蓮華岳
水晶岳の左最遠景に立山、そのさらに左奥にあるとがったピークが剱岳
しようがないので平湯⇒上高地⇒新島々⇒松本というルートを選択
上高地からのバスもほぼ満席のところを駆け込みで予約、しかもバス to バスなのに乗り継ぎ時間が10分しかないという超アクロバチック乗換え
パルクールか(汗)
上高地からのバスもほぼ満席のところを駆け込みで予約、しかもバス to バスなのに乗り継ぎ時間が10分しかないという超アクロバチック乗換え
パルクールか(汗)
装備
個人装備 |
Tシャツ(半袖)(1)
ソフトシェル(1)
サポートタイツ(1)
ハーフパンツ(1)
シューズ(1)
ザック(1)
キャップ(1)
サコッシュ(1)
熊鈴
お風呂セット
靴下
グローブ
防寒着
雨具
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ゲイター
着替え
ザックカバー
ヘルメット
|
---|
感想
このルートはずっと討ち洩らしのままで来てしまい、永年の課題になっていましたが、今年こそはと計画を始動。4ヶ月前から予約合戦にもなんとか勝ち抜き、休みも関係各所の諸兄諸氏にも調整し着々準備をしてきたのに、夏になってからバタバタが続き、3000m級の山行などはもちろん、体力錬成どころか暑熱順化のトレーニングさえ十分にできず、そのまま9月に突入。しかも台風接近のオマケ付き(汗)
台風直撃はなんとか避けられそうな見込みになったので、初日は降られるのを覚悟でGO!ところが雨対策で着替えなどを上積みしたのが祟ったのか、重加重時のトレーニング不足が見事に露呈。しかも上から下まで結局濡れ鼠で動きづらい。2日目は、乾ききらずに生乾きで重くなった装備を背負って、炎天下でたっぷり焙られて体力がさらに摩耗(苦笑)ようやく3日目になって復調して下りは快速下山でしたが、刻既におすし・・・orz
ただ、このところ忙しさに追われて、帰りの電車やらバスやらを気にして余裕のない行程を組んだ山行ばかりだったので、次のスケジュールを気にせずにノンビリ歩いて来るのは本当に久々。手控えを見てみたら宿やテントに連続2泊以上した山行はなんと実に8年ぶり・・・orz。
とはいえ、雨に降られた初日、キツいながらも快晴の中を大展望を眺めながらゆっくり歩いてくることができた2日目、バスの乗り継ぎに失敗してアクロバチックな帰路となった3日目と、また良い思い出が増えました。高山ではもう秋になりつつありますが、体力を維持・向上しながら次のチャンスを狙っていきたいと思います。
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コメント
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利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
既にお気付きかと思いますが、薬師沢小屋でご一緒させていただきました…
いつもレコを拝見しているalchemyさんと食事の場で同席していたとあとで分かりびっくり仰天しています😵
alchemyさんとは2泊目の場所は違えど同じルートの計画と夕食の際に伺いましたが2日目の「天空の滑走路」、本当におめでとうございます👏
自分は3日目の朝に賭けましたが見事玉砕しました😂
今回、このような形でお近づきになれたのも何かのご縁かと思います‼︎
こんな偶然はそうそうないとは思いますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします😄
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