間ノ岳 白峰一山でした


- GPS
- 12:35
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,124m
- 下り
- 2,120m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 10:40
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:13
天候 | 曇り時々雨 常に強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
9/13(土)14時5分 甲府駅発 16時頃 広河原着 広河原山荘宿泊 9/14(日)は北岳山荘宿泊 ▪️帰り 9/15(月) 11時00分 広河原発 13時頃 甲府駅着 その後鈍行列車で帰宅 (三連休最終日で特急チケット予約できず) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山した2日ともウェットな状態 帰りの左俣ルートの下山で派手に転倒して負傷 この転倒も濡れた石に足を滑らせたことで発生 (痛かった…そしてその後の雨で傷がしみた) |
写真
約束されていたこととはいえ、残念です。
この辺りは道が分かりにくく、何度かルートロスして戻りました。
この辺りで下山の方とすれ違いましたが、皆さん稜線は強風です、と言ってました。
感想
三連休は前から行きたかった北岳山荘に行こう!
こういう書き方になったのは白峰三山を目指したが、強風のため間ノ岳しか登れず、山荘に泊まって撤退したからになります。
白峰三山は私にはまだ早かったのかもしれません。
とても勉強になった山行でした。
▪️アプローチ
北岳山荘の予約が取れてから、いつもの甲府駅前泊にするつもりでしたが、日程的に余裕もあったので広河原山荘に泊まりました。
とても綺麗な山小屋で、お風呂付き、食事も豪華でホテル並みでした。宿泊スタイルは山小屋と同じ布団ピチピチに敷いた相部屋形式です。
広河原前泊のおかげで朝5時30分から登山スタートできました。
▪️初日の北岳山荘への急登、強風
広河原山荘の朝ごはんは6時とのことでお弁当を作ってもらい、朝ごはんの6時前に登山スタート出来ます。
前日に受け取ったお弁当を食堂で食べてから準備して、登山スタートです。
少し明るくなった朝5時40分にスタートしましたが、この時点で風が強い…
天気も曇り空。パラパラと雨も降ってきて、もちろん北岳は全く見えず。こんな日に登山するのか?と思いながら、進みます。暗いうちから出発された方がほとんどで、しばらく登っても周りに誰もいない状態でした。
強風で木の葉のザーという音、薄暗い不気味な道を一人進んでおり、とても怖かったです。
第一ベンチあたりから前の方に合流する様になり、白根御池小屋についた頃には人で沢山でした。
その後左俣ルートの急登を登っていきますが、ここがキツかった。沢沿いのザレザレルートで歩きにくく、ウェットな状態で石が滑ります。その後雨も降ってきてレインウェア装備して登りました。上の方は真っ白雲の中になります。
下りてくる方が「稜線は強風で撤退してきた」という情報が多く、なるべく稜線に出ない左俣、トラバースのルートで北岳山荘まで向かうことにしました。
八本歯のコルの近くになると風が強くなり、トラバースのルートは風で飛ばされないか少し怖かったです。
山荘付近で稜線に近くなると桁違いの強風が吹いてきました!しばらくうずくまって風が収まるのを待って進みました。
ボロボロになりながら北岳山荘に到着しました。
▪️間ノ岳までの強風登山
北岳山荘に到着すると、強風から避難してきた方が数名おりました。間ノ岳を目指していたが強風と雨で撤退してきた、農鳥岳から縦走してきた方、山荘のストーブで温まってました。
初日は間ノ岳に登る予定でしたが、強風にビビってとりあえず山荘にチェックインしました。宿泊者一番乗りだった様で、間ノ岳の一番の布団エリアをゲット!その後チェックインされた方も二番、三番と続いていました。私の後に到着された方は、しばらく休んで間ノ岳に向かっていきました。
私もしばらく風が収まるのを待つことにしましたが、あまり変わらないので13時40分頃に間ノ岳に向かいました。
雨は止んでいましたが、今までに経験したことのない強風です。時々体が飛ばされそうになる強風です。キャップは空気抵抗にしかならないので外してレインウェアのフードをすっぽり被って、進みます。
風速20m/sくらい出ていたそうです…
運が良かったのは雨が止んでいたこと、少し晴れ間も見えて暖かいこと、と言っても手袋をしていないと一気に冷えてくるのでキツかったです。
間ノ岳までは1時間20分くらいはかかりますが、それ程キツい登りはなく、淡々と進むことができました。
(少し先も真っ白で偽ピークには何度も騙された…)
この強風でも何名か登山者ともすれ違いました。この中で縦走している人はすごかった。
なぜか強風の中、体育座りして何かを見ている女性もいました…「大丈夫ですか?」と聞いたら何か見ているとの説明してましたが、強風のため何も聞こえず…大丈夫そうなので、OK言って通り過ぎました😆
間ノ岳の直前で同じ部屋の方にもすれ違いました。食事の時に話を聞きましたが、かなりの熟練者でこのくらいの強風は慣れている様でした。
間ノ岳に到着も、もちろん誰もおらず、写真、動画撮って早々に下山です。どうせ周りは真っ白ですし…16時30分までに帰らないと夕食の時間に間に合わない!ですし。
すごい強風で止まっていると寒くなるので急いで帰ります。
途中、農鳥から縦走されている方が迷っていたので、山荘までご一緒させていただきました。少し分かりづらい岩場で行く時に迷ったので、すぐに正しい道は分かりました。
自分も一人で事故に遭ったら助けてもらえる確率が上がるので一緒に帰れて良かったです。
無事に山荘に戻り、16時30分の夕食もギリギリ間に合いました。
部屋に戻るとガラガラだったはずが人でいっぱいでした。私が言うのも何ですが、こんな天候でもキャンセルせずに登山するんですね。
疲れたので、夕食後すぐに寝てしまいました。消灯は20時でしたが、18時くらいから寝てました。
翌日は農鳥岳まで縦走して奈良田に下山の予定です。
明日の天気予報は風速12m/sとのこと。今日よりマシになるはず、と願いながら就寝しました。
▪️間ノ岳への登山は中止
翌月曜日の早朝。朝から出発される方は3時頃から動き始めてます。私は朝食あり、お弁当ありを指定しており、4時30分の朝食をいただいてから5時出発の予定です。4時過ぎに起床して山荘の入り口まで行くと、すでに登山準備された方が多数いました。間ノ岳まではザックを山荘にデポして良いので、ザックもいっぱい置いてます。そんな人が多い中、トイレ行って、朝食をいただき、登山準備して山荘入り口に行くと、
あれ?まだいっぱい人がいる。出発していない様です。
外に出ると真っ白な霧の中、稜線は強風です。ヘッドライトを点灯したり、レインウェアのフード準備したりしてると、グローブの片側が強風で飛ばされてしまった…どこかに飛んでいってしまい回収不可です。
風の強さも前日のそれと同じくらいのレベルです。朝イチでこの強風の中、農鳥岳までの縦走は厳しいのでは?と一旦山荘に戻ります。という様に山荘で待機している方が多数いるのです。
しばらく待っていると間ノ岳に向かって途中で引き返してきた方がチラホラ、風と雨が強くて危険と判断して戻ったそうです。
間ノ岳!北岳山荘に来ても登れないのか…
前日に無理して登って本当に良かったです。
しばらく待ちましたが、風が弱まる気配は無く、奈良田までの下山計画ではスタートが遅くなると15時30分の広河原行きのバスに間に合わない可能性があるので撤退を決めました。
下山のルートについて
北岳経由して右俣ルートの下山でも良かったのですが、北岳の稜線に出ると強風に晒されるので間ノ岳に行くのと同じと思い、風の影響の小さいトラバース、左俣ルートで下山としました。グローブ飛ばされてから心がポッキリと折れました(笑)
▪️ボロボロになりながらの下山
トラバースのルートは風の影響はほとんど無く快適に下れます。八本歯のコル、ハシゴの様な木の階段も慎重に下りていきます。左俣の沢沿いのルートになり、暑くなってきたのでレインウェア、ジャージを脱ぎ、上半身はTシャツになりました。これが良くなかった😅
その後すぐに石で滑って激しく転倒。ザレザレの斜面で良かったが、5mくらい滑り落ちました。その際石で手首付近、肘、足のスネを石で切り、出血。腰も強打して打撲。あちこち腫れた状態。レインウェアも数箇所破けました…
下山で気を抜くと怪我をする、典型的なダメな例です。
ドロドロの傷口を手拭で拭いてキズパッドなど応急処置して下山しますが、テンションダダ下がりです。
北岳に行くと帰りにいつも転倒して出血しているんですよね…学習しない自分に反省です。
せめてTシャツにならず長袖ジャージを着ていれば少し緩和されたのに…
過ぎしまったことは仕方ないので、反省しながら下山しました…
気を取り直して、白根御池小屋ではコーラを購入。以前、北岳登山でハンガーノックになり、ここのコーラで回復。それ以来毎回買っています😆
ここからはさらに慎重に下りました。
無事に10時前に広河原に到着!
着替えて、お弁当を食べて11時のバスで帰宅しました。
反省点
左俣ルートは急坂のため、登りは頑張って登れても下りは危険です。重太郎新道と同じ考えで臨むべきでした。北岳
▪️まとめ
今年初の南アルプスは厳しさを再確認した山行になりました。白峰三山縦走はまだ私には早かったのか、天候が良い登山の中で歩かせてもらっていたのか、まだまだだなと思うところが多かったです。
ただ、初日の間ノ岳登頂だけはナイス判断で、最低限の成果を得ることは出来ました。(体はキズだらけになりましたが)
お疲れ様でした。
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