穂高連峰縦走(槍ヶ岳〜大キレット〜奥穂〜ジャンダルム〜西穂)


- GPS
- 26:03
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 3,702m
- 下り
- 3,298m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:20
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 5:15
- 合計
- 12:26
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 8:59
天候 | 9/20:雨・暴風、9/21:霧ときどき晴れ、9/22:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:バス(上高地 帝国ホテル前〜松本)、特急あずさ(松本〜新宿) |
その他周辺情報 | 上高地温泉ホテル(日帰り入浴:大人1,000円) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
ものすごい風雨。風速15mくらいはあったかと思う。両手でストック一本を持って暴風のなかイカダを漕ぐようにどうにかこうにか歩いた。。
感想
去年の同時期にトライしたものの悪天候により途中撤退となった「槍〜大キレット〜奥穂〜ジャンダルム〜西穂縦走」のリベンジです。
<Day1>
23時新宿発の毎日あるぺん号にて、今回は上高地コースではなく初めて新穂高温泉から飛騨沢コースで槍を目指す。6時より登山スタート。初日は雨予報。予報通り槍平小屋あたりから降雨。風も強くなり始める。
こちらの方が近いかと思って千丈沢乗越から稜線に上がったのは大間違いだった。雨も強くなり、風も恐らく風速15mくらいはあったんじゃないかと思う。うまく立っていられない。両手でストック一本を握り、飛ばされないように転ばないように、いかだを漕ぐようにして一歩ずつ進み、何とか槍ヶ岳山荘へ。
強風のなか、まずはどうにかテント設営を済ませて、喫茶スペースでひと息つく。ほどなくして、「お兄さんのテント、ちょっとヤバいかもです、、!」と若者2人が教えてくれて急いで見に行くと、テントは地面から剥がれてガイライン一本のみで何とか繋がっているような状態。
これは、本当にヤバい!と思い、テントの中に急いで潜り込み、荷物をまとめたらテント撤収し、小屋に避難させていただく。撤収を手伝ってくれた若者たち、本当に本当に有り難うございました。あなた方のお陰であそこで終わらず、その後の旅を続けられることができました。
<Day2>
槍の山頂へ行くかどうかは明け方の天気で判断しようと思っていたが、5時半時点でまだ雨っぽく一面ガスガスだったので省略することに決定。先へ進む。
大キレットは去年も通ったところなので落ち着いて通過できた。北穂高山荘までの登りが相変わらずのキツみ。
早く出たのもあり、13時台には穂高岳山荘に到着。少し昼寝したのち、疲労もあったが槍にも登ってなかったので夕方の奥穂ピークハント。これが良かった。頑張るとご褒美があるのだなと思えた。夕映に刻々と雲の形が変わっていくなか、ジャンダルムの真っ黒なシルエットが最高にカッコ良い。
明日はあそこに行くのか。
<Day3>
まだ空も暗いうちに出発。星が綺麗だ。快晴である。
再び奥穂の山頂に登り、待っているとだんだん空が白んでいき、一面オレンジに染まる。最高の日の出を拝めた。大袈裟でなく全細胞が感動し、自分の生や家族・友人、このような自然の有り様に感謝した。
さて、ここからが旅のラストにして難関の奥穂〜ジャンダルム〜西穂縦走路の始まり。馬の背や、ロバの耳、逆層スラブなど、名前のついた難所は当然に難しさもあり危険だったが、名前のついていないところでもめちゃくちゃ難所というか、全体を通して相当な難しさを感じた。
大キレットや、八峰キレット、剱岳などこれまで経験したが、それらとはハッキリと次元が違う。これを登山道というならば、どんな崖だって登山道って言えることになっちゃいませんか?という感じ。
それと、奥穂〜西穂は逆向き(西穂〜奥穂)と比べると全体的に下り基調となり楽だという定説ですが、その代わりにマークが進む道の逆に付いていることが多く、ルートファインディング的には難しくなります。
この辺は体力でカバーできるところではなく、実際私も2度ほどルートミスをしたし、先行者や対向者がいなければ大きな間違いを犯していた可能性が充分にあったと思う。
ネットなどで見ると割と行けちゃうんじゃないかと思われることが多いと思いますが(ある意味、私もそうでした)、実際のところ本当に危険な道であることは間違いないので、行かれる方はその辺の認識をしっかり持たれて臨むべきだと思います。
それでも、その場に行かないと経験も練習もできないのだから、判断が難しい。。
西穂の山頂まで行ければ難所は終わり、とはいえ最後まで気を引き締めて、上高地へ下山。
3日間、特に最終日は激しい全身運動と全集中により疲労困憊するも、1年越しの想いを成就することができて本当によかった。
そして最後に、思い返せばやはり今回山行のターニングポイントはあの若者たちの善意であり、重ね重ね感謝しかない。
私は涸沢岳から北穂高岳に抜けましたが、時間的にすれ違っていた方かと!すごい険しい行程で、惚れ惚れしました。
やはり、初日の風は大変だったのですね。こちらは涸沢カールでテント泊しましたが暴風雨で色々びっちょになりました。
お疲れさまです。
駄文をお読みいただき、コメントまでありがとうございます!きっとどこかですれ違っていたのですね。
初日の天気は涸沢カールでもそんな感じでしたか、、。槍ヶ岳山荘でなく殺生ヒュッテに予定変更するなど、もう少し判断のしようもあったのかなと思っていたのですが、そう聞くと結果的にはあまり変わらなかったかもですね。
oshinobihimeさんも、雨のテン泊と奥穂登頂とお疲れさまでした!結局、私は雨の小屋泊でしたので、笑。あっぱれです。
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