唐松岳-五竜岳(↑八方尾根↓遠見尾根)【雲海・ブロッケン・幻の白い虹 そして憧れの五竜へ!】


- GPS
- 11:03
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,122m
- 下り
- 2,100m
コースタイム
- 山行
- 9:31
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 11:03
天候 | ※夏山らしく目まぐるしく変わる天気でした ・スタートの3時、黒菱Pはガスの中 ・夜明け時点で、2200mより上は雲海の上でした(八方池は完全にガスの中、丸山からは雲海に浮かぶ白馬三山・五竜・鹿島槍が綺麗に見えていました ・6時から6時半頃、唐松岳頂上山荘・唐松岳山頂付近はガスの中。しかし白馬三山・剱岳も見え隠れ。その後7時前には完全に晴れました ・11時頃から五竜はガスに包まれました。山荘の方の話では、「今日はもう晴れないだろう」。その後どうなったかは不明 ・遠見尾根下山中、11時半頃、ポツポツと弱い雨も降ってきました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
▽黒菱駐車場 ・無料で200台。2時半到着時で7割ほどだったでしょうか。14時帰着時では5割ほどだったでしょうか ・白馬駅前付近から黒菱林道へ ・ほぼ1.5車線区間が続き、更に左側は側溝の区間が多く、神経をすり減らしました ・所々排水溝が横切り、スピードを落とさないとパンクするかもしれません ▽アルプス展望リフト ・観光客用で登り専用とのこと ▽テレキャビン ・アルプス平⇆エスカルプラザを8分(1000円) ・おしぼりを出してくれます。とても快適なゴンドラで1050円くらいとってもいいんじゃないかと思ってしまいました ※白馬五竜エスカルプラザから黒菱Pへの戻り方 1.エスカルプラザから直でタクシー(約6000円) 2.無料シャトルバス→神城駅→大糸線→白馬駅→タクシー→黒菱P 3.花三昧バス→白馬八方バスターミナル→ゴンドラリフトアダム→アルペンクワッド→黒菱P(2000円程) 以上が考えられますが、今回は金にモノを言わせて、エスカルプラザでタクシー手配(6000円程度とのことです)。少しでも割り勘で安くすべく、タクシー待ちをしている方にことごとく声をかけ、黒菱に戻る方を一名発見!2000円弱/人で帰ることができました。 しかしこの時間の黒菱への登りは、下山者の車列が絶えません。タクシーの運転手様には丁重にお断りを入れておいた方が良いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況 ▽黒菱駐車場→唐松岳 ・南側の駐車場(カフェテリア黒菱の反対側)の先にゲートあり。そこから登っていきます。しばし急登の舗装路 ・グラートクワッドのほぼ下をつづら折りに登っていくと、ほどなくして八方池山荘 ・八方池山荘からは、序盤木道、その後は蛇紋岩の登山道となります ・八方池・丸山と、この時期危険箇所は皆無の登山道を登っていきます。展望は抜群 ▽唐松岳⇆唐松岳 ・危険箇所はありません ・風が強いことが多いので、この時期としても薄手のグローブはあった方が良いと思います。私は当然半袖でしたが、ダウンやニット帽の方もいました ▽唐松山荘→五竜山荘 ・牛首の渋滞が酷かった。計45分ほど足止めを食らったと思います ・ここは北アルプスの超有名山であるということを忘れてはいけません。更に小屋泊まりの団体客(恐らく全員初心者と思われる)が一斉に行動開始した時にバッティングしてしまったことも痛かった ・牛首自体は何ら難しい箇所もない、いたって普通の登山道ですが、逆層の岩もあり、かつ、歩かれ過ぎでツルツルに磨かれているため滑る箇所もあります ▽五竜山荘⇆五竜岳 ・小屋から見上げると超巨大な五竜岳が聳え圧倒されますが、コースタイムは1時間で、思ったほどキツくはなかった ・岩場・鎖場もあり注意が必要 ▽五竜山荘→遠見尾根→アルプス平 ・五竜山荘直下から西遠見山までは、蛇紋岩の急な下り(鎖場もあり)が続き、牛首なんかよりよっぽど危険と感じた ・西遠見山・大遠見山・中遠見山・小遠見山と、それぞれへの登りは堪えます。特に中遠見山はツライ ・小遠見山は巻けますが、トラバース道から10メートル程度なので天気が良ければ行った方が良いです(本日は巻きました) ☆登山ポスト ・登山ポストは発見できず。今回は事前にコンパスにて提出。コンパスだといつも下山届を忘れてしまいます。今回も、下山後6時間後に提出 |
その他周辺情報 | ☆登山後の温泉 ♨みみずくの湯 ・お湯自体はとても良かったが、激混みの芋洗状態。空いてる時に再訪してみたい http://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/ ☆飲食店 ▽レストランALPS360 ・アルプス平にあるテレキャビンの山上駅 ・本日は飲み物だけにしたが、食べ物の量・質ともにとても満足のいくレベル http://www.hakubaescal.com/winter/eat/alps360/ |
写真
感想
五竜岳の山容・武田菱に憧れ、今年の3月に大遠見山まで歩いた遠見尾根。
今回は未踏の五竜岳、そして遠見尾根を繋げたいと思い、唐松岳を絡めての周回を計画。
当初、テレキャビンを降りてから、黒菱駐車場へ車を回収しにいく方法がよく分からず、黒菱からのピストンを念頭に検討していました。
ところが前日になって、山で何度かお会いしているrossoさん、miyucchiさんのレコがアップ。
コースは、なんという偶然か、黒菱から唐松・五竜を登っての遠見尾根下山!
黒菱への戻り方も詳述されており、巷に溢れる自らの健脚ぶりをひけらかす様なレコとは大違いの、大変有用な情報が詰まったレコ。いつも大変ありがたく拝見させてもらっております(今回もありがとうございました)。
黒菱林道を上がっていくと、ガスの中に突入。
駐車場も当然ガスが立ち込めており、果たしてどうなることやらと思いつつ登山道に取り付きます。
しかし、この日の天気予報ですが、ヤマテンでは「朝のうちはガスに覆われるが、日中は2300m以上で晴れてくる。ただし、上部でも上層の薄雲が広がる時間もある。2200m以下は終日ガスに覆われる」という、他の天気予報では決して語られるとこのないマニアックな予報。
この日は正にこの予報が的中した結果となりました。
八方池はガスの中。
濃い霧に覆われ、夜明け前ではありましたが、白馬三山のシルエットすら見えず。
しかし丸山に近づくにつれ月がよく見える様になり、突如として雲の上に飛び出しました。
場所的に御来光は見られませんでしたが、丸山ケルンからは雲海に浮かぶ白馬三山・五竜岳・鹿島槍ヶ岳が感動的なまでの姿で、静かに聳えていました。
唐松岳頂上ではまたまたガスに覆われてしまいましたが、そのおかげで、ブロッケンはもちろん、幻の白い虹まで楽しむことができました。
ガスっている時間は30分ほどで、その後は白馬三山、剱岳は勿論、五竜岳の右肩には遠く槍ヶ岳まで姿を現してくれました。
続いて、初の五竜岳への縦走路へ。
「牛首と呼ばれる、非常に危険な岩稜帯がある」と聞いていましたが、とても拍子抜け。
ごく普通の岩場でした。
しかし時間帯が最悪でした。
小屋泊のツアー客集団と同時刻になってしまったことと、五竜側からの縦走者が増えてきたこともあり、立ち止まっている時間が計45分ほどになってしまったかと思います。
ハイシーズンの北アルプスは、ある意味こういったタイムマネジメントが重要だと再認識。
そこを抜けると、あたかも小仏トンネルを過ぎた様な、人影まばらな快適な稜線歩きとなり、眼前に迫り来る五竜岳へ向けて早足で進みます。
五竜山荘で小休止し、圧倒される山容の五竜岳へ。
遠くから見ると、「あんなトラバース路歩けるの?」と思った路も、実際歩くとそうでもなく、鎖場や岩場も多かったものの特に危険箇所もありませんでした。
そして遂に憧れ続けた五竜岳のピークに。
あいにくガスが上がってきてしまい展望はありませんでしたが、今まで遠くから眺め続けてきた山の山頂に立つことができ感無量。
帰りの遠見尾根は、3月の様相を微塵も感じさせないほど深い森の中を進み、改めてこの山域の雪の多さを体感。
大遠見山までのルート繋ぎも完了。
さて、お盆も過ぎると高山では秋風が吹き始め、短い夏山も終盤を迎えます。
特に今年は天候不順で、夏山らしい縦走ができないでいましたが、最後になり、憧れの山を素晴らしい展望とコースで楽しむことができました。
kazu405さん、moricocoさん、こんばんは(^^)
予定通り行ってこられたんですね!
やはり快速ですね〜
おふたりならもっとゆっくりのスタートでも良かったかもですね
ブロッケンに白い虹と、盛り沢山のご褒美もあり最高の1日でしたね!
牛首辺りの渋滞は大変でしたね
私たちの時も、小さい子供を連れた家族が前にいたのもあり渋滞してました
週末ならもっと渋滞が酷いんだろうなと話していましたよ
以前焼岳のハシゴをひとつ下りるのに45分待ったことがありました
やはりお盆の時期でしたが、時間に左右される山行をするときは渋滞で思うように進めないことも考慮しないとなぁと思いました。
落石おこしながら渋滞を追い抜くなんて、もっての他ですね
武田菱のバッジ同じです
手ぬぐいは買おうか迷いましたが、前に買ったような気がして今回はやめました。
帰宅したらやっぱり持ってなかったので、今度行くときは買いたいなぁと思います
素敵なレコありがとうございました
miyucchiさん、おはようございます
コメント、および直前のレコありがとうございました
前日の宴会で飲めなかったということもあり、この日はどうしても
6時までには実家に戻りたかったので、気合の3時出発としました
途中の渋滞で危うくなりそうでしたが、思ったよりも疲れず快調に歩けました。
車の回収方法についても、事前に公開してくださり、安心して歩くことができました
(結局直でタクシーを利用しましたが)。
私もバッジのダブりが結構ありますよ。
行く前に過去レコを見返して、気をつけるようにしてます
武田菱のバッジかっこいいですよね
いつも迷うのですが、今回は即決でした。
では、また何処かで!
みゆっちさん、おはようございます。
みゆっちさんロッソさんのレコのお陰で、不安もなく宴会もなく?楽しい山歩きになりました。ありがとうございました。
快速なんてとんでもない、牛首渋滞で黒菱ピストンになるかもしれないとヒヤヒヤしながら頑張って歩きました。私だけ只今絶賛筋肉痛です 笑
白馬から中3日であのルートを歩かれたと思うと、さすが健脚なお二人ですネ。それより何より、移動を考えるとものすごい体力です。私は、ほぼ車で寝ていても辛いこの頃です。今度バッタリお会いした時に、秘訣を教えてもらわないと♪
ではまたどこかでお会いできるのを楽しみにしています♪
kazu405さん、moricocoさん、こんにちは!
宴会を延期して、予定通り行かれたんですね〜
行かれると知ってヤマテンを確認していましたが、確かにマニアックな予報が出ていましたよね
八方池は残念でしたが、それ以上に素晴らしい雲海と唐松でのブロッケン現象と白い虹!!素晴らしいの一言です
それにしても、牛首で45分も足留めとは
シーズンピークの北アならではですね…
この周回の核心部はkazuさんも書かれている通り、遠見尾根の下りでしょうか
タクシーの運転手が「遠見尾根は八方と違って弛んでる(アップダウンがあるの意味らしいです)から、上りも下りもキツい。そもそも遠見の名前は弛みから来てるんだよ。」と仰っていました。本当かどうか知りませんが
でも、素晴らしいルートですよね、またいつか歩きたいです
お疲れ様でした
rossoさん、こんばんは!
この度は誘惑を断ち切っていただきありがとうございました。
いつも直前になると、眠いとか前日飲みたいとかでテンションが下がってしまうのですが、
結局行かないと後悔し、行くと来て良かったと思うので、直前のモチベーション維持が課題となっています。
今回も、最初はガスガスで諦め半分でしたが、あの雲海を見れただけでも、
「本当に来てよかった」と思いました
加えて、ブロッケン、白い虹、そして五竜の圧巻の姿、、、
rossoさん・ミユッチさんには大変感謝しております。
遠見尾根はそんな意味があったのですね!
確かに言われる通りです
秋に歩いたら綺麗なんでしょうねー、冬もまた歩きたいし、
色々計画は尽きません。
ロッソさん、こんばんは。
お陰様で、kazu405は誘惑に負けず?ビールロング缶1本で我慢し、予定通り行けました〜笑
八方池は雲の下で残念でしたが、お陰で雲海や白い虹が見られたので、贅沢言っちゃ駄目ですね。
遠見尾根は、遠くが見える尾根なんじゃない?と私の勝手な思い込みを歩きながら話していましたが、そんな意味があったとは。お恥ずかしい。確かに、冬は見晴らしが良かったのですが、夏は全く雰囲気が違って驚きました。私も、また違う時期に歩いてみたいです。
ではでは、お会いしたら聞きたいこと沢山。またバッタリお会いできることを楽しみにしています♪
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する