針ノ木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜岩小屋沢岳 扇沢から周回

- GPS
- 25:21
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,063m
- 下り
- 2,115m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:23
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
駐車場:8時前頃で臨時駐車場(扇沢ロッジ跡)の一番奥 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
数ヶ所の渡渉のうち大きなひとつは印のあるところより、少し上の方が渡りやすい 針ノ木雪渓はかなり急 前爪のあるアイゼンがあった方がいいかも 柏原新道で一部雪あり |
| その他周辺情報 | 温泉:上原の湯 \500 薬師の湯が相当混んでいそうだったのでこちらへ。 |
写真
感想
天気に恵まれ、最高の景色と花を楽しんだけど・・・
今までの山行きの中で一番キツかった。
7/14
天気が良く、朝から暑い。
登山届を書きつつ話を聞くと、針ノ木小屋の人が少し前に通って行き、今日は小屋は大混雑、1畳に2人以上になるのではないかと言っていたとのこと。
とりあえず届を出したら出発。
樹林帯を歩き舗装道に出るというのを数回繰り返したあとは樹林帯と大きな石のゴロゴロしたところに出るというのを繰り返す。
時々渡渉もあり、一番大きなところではオロオロ・・・
下ってきた方が、登った時に少しでも渡りやすかった場所を教えてくれ、何とか渡ったが、水が苦手なので、渡渉は冷や汗ものだ。
出発から2時間弱で大沢小屋。
中で休憩できるようだったけど、先へ進み、雪渓手前の河原でお昼。
暑すぎてあまり重いものを食べる気がせず、バケットとプチトマトを食べる。
休憩した場所から10分ほどで雪渓の取付。
軽アイゼンをつけて、いよいよ雪渓歩き。
これまでのことを考えたらかなり涼しいのだけど、時々、温かい風がくる。
歩いても歩いても雪渓は続き、傾斜はきつくなっていく。
傾斜がきつくなれば、足の置き方に気を付けないと滑る。
時々キックステップで足場を確保しながら登る。疲労はさらに増す・・・
雪渓が終わると思われる稜線は近くなっているはずなのに、近づいていない。
足も前に出せなくなってきて、もう色々どうでもよくなってきたけど、そこでやーめた!と離脱できるはずもない。
とにかく足を前に進めるしかないのだ・・・
やっとの思いで見えていた稜線に着くと、目の前に小屋が!
まだ少し歩いてから小屋だと思い込んでいたので、これはうれしい誤算。
小屋の入口には今年最大の混雑だという貼り紙。
こんな遅くなってしまって寝床はあるんだろうか・・・と思ったけど、どうやら布団1人1枚のスペースはありそう。
荷物を置いて、とりあえず小屋の外のベンチに座って槍をながめつつ冷たい飲み物を飲んでクールダウン。
そして、夕食は自炊。
この日のメニューは、ブラウンマッシュルームのコンビーフ詰めとアンチョビキャベツ、オイルサーディン、プチトマト、バケット。
ツマミメニューでワインが進む。バケットもほとんど食べつくしてしまった・・・
日の入時間になったので外に出ると、ブヨがすごい。
西側に針ノ木岳、東側には蓮華岳があるので、日の入、日の出は見えないが、染まる空と山の景色を楽しむ。
暗くなってからは満天の星。
すぐそばに雪が残っているような場所なのに寒くない。
下界にいたら暑くてたまらないのだろうな・・・
7/15
朝4:30頃、外に出ると、ピンクに染まった空に昨日は見えていなかった富士山が。
小屋の外に出ただけで、八ヶ岳、富士山、南アルプス、槍穂などが見え、反対側には鹿島槍や白馬が見えるなんて最高♪
しばらく景色を楽しんで、朝食を取って出発。
早速、花たちが現れてすぐに足が止まる。
針ノ木岳山頂までの雪が気になっていたけど、雪の上を歩いたのは数歩という程度。
問題はなかった。
山頂は広く、360度の絶景。1日いてもいいくらい。
でも、この先も長いので、スバリ岳に向けて歩き出す。
と、すぐにまたお花たちの誘惑・・・
小スバリ岳と思われる場所で、お湯を沸かしてアルファ米のパックに注いで昼食の下準備。
スバリ岳手前にはコマクサ。パッと見はあまりわからないけど、よく見ると結構咲いてる。
スバリ岳に着くと、誰もいない。
針ノ木岳ほど広くはないけど、ここで昼食。
すぐ下には黒部ダムが見えていて、ときどき観光船の汽笛が聞こえる。
次のピーク、赤沢岳、その次の鳴沢岳、そして本日のゴール新越山荘が見えるけど、まだ長い道のりだ。
スバリ岳から赤沢岳はかなり長く、つらい。
もうすぐ山頂と思っていた場所に着いたら山頂ではなく、まだ先に急な斜面が見えた時にはゲンナリ。
こういうことで気持ちをやられると、さらに足の動きは悪くなってしまう。
歩みが進まず、同行者には「明るいうちに小屋に着けなくなる」と怒られる・・・
が、山頂ではなかった場所から山頂までは思ったよりは早かった。
少し休憩し、最後のピーク、鳴沢岳へ。
この時点で16時前。
あとは小屋まで下りだから17時にはならないだろうと思ったが、道が悪く、かなり苦戦。
追い打ちをかけるように西日が照りつけて暑く、山荘近くのお花畑も見て見ぬフリで通り過ぎるくらい疲労困憊で、17時をまわってしまった。
こんなに遅いのはさすがに初めてだな・・・本当に体力がない。
小屋はさほど混雑しておらず、布団1人1枚のスペースはある。
昨日より消灯が1時間早いので、冷たいものを飲んで、そのまま夕食。
レトルトのパスタ、キャベツとコンビーフの炒め物、缶詰のさんまのかば焼き。
夕食後、外に出てみたけど、ここも朝日も夕日も見えない場所。
談話室へ行ってみると、剱岳の背後の空が少し染まっていて、カメラを持った人たちが数人いた。
どうやらここが一番いいらしい。
暗くなりはじめ、消灯の時間も近づいてきたので、寝られる準備をしてから星を見に外へ。
大町の夜景も見える。
星は昨日の方がたくさん見えたかなという感じだった。
7/16
朝起きると右腕が大変なことになってた。
細かいボツボツでいっぱいで、赤くなり、少し熱も持っていてすごくかゆい・・・
何にやられたんだろう。
お腹がすいていなかったので、朝食をとらず6時前に出発。
岩小屋沢岳への道が果てしなく長く見えていたけど、一眼を首から下げて、花や景色や写真を撮りながら歩けるくらい歩きやすい道で助かった。
岩小屋沢岳から種池山荘までは少しアップダウンがあり、お腹もすいてきて少し疲れたけど、新越山荘までの道を考えたらかなり歩きやすい道だった。
種池山荘前で朝食をとり、もうあとはひたすら下るのみ。
山荘前のお花畑の写真を撮りながら下っていく。
最初のうちはそれなりのペースで歩いていたけど、下っていくにつれて気温が上がって暑くてきつくなってくる。
だいぶ下りたところで、下りなのに異常に息があがり、体がしびれはじめ、顔までしびれてきて気分が悪くなってしまった。
これはさすがにヤバイと、少し休んで水を飲んだら良くなった。
脱水症状だったのかも。
無理せず下り、13時前に登山口へ到着。
でも、そこから駐車場までが暑く遠い・・・
とにかく汗を流したいと、薬師の湯に行くと、駐車場もとめられるかどうかってくらいの混雑。
これはちょっと・・・と思ったので、手前に看板が出ていた上原の湯へ。
こちらは市の施設で、露天等はないけど、人が少なくて良かった。
今回の山行きは本当にキツかった。
天気が良くて、景色も良かったし、花も結構咲いてた。
マイナーコースなだけに小屋もゆとりがあり、種池山荘までは人も少ないのも良かったんだけど。
うん? あれ、いいこといっぱい?
下りてきてしまうと、あれだけ辛かったのに素晴らしい景色とかの方が残るんだな。
そしてまたしんどい山行きを計画し、実行してしまう。
あんなにもう山なんかやめようかって思いながら歩いてたはずなのに、今はやめる気全くない(笑)
もう、ただのバカですね・・・











後立山連峰!
山旅って感じがして良い。
稜線でずっと眺めていたくなりますね。
富士山まで見えるとは運が良い。(^^)v
詳細楽しみにしています。
景色は最高でしたが、疲れてボロボロでした。
心に余裕がなくなってしまうとせっかくの景色や花もどうでもよくなってしまったりして、もったいなかったです。
どうすれば登山に必要な体力を養えるのか・・・
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