記録ID: 2587973
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
東俣〜蝙蝠〜胴島 奈良田から
2020年09月20日(日) 〜
2020年09月22日(火)


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 30:02
- 距離
- 48.1km
- 登り
- 4,660m
- 下り
- 4,683m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:07
距離 8.2km
登り 1,004m
下り 125m
2日目
- 山行
- 16:53
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 17:51
距離 25.0km
登り 2,626m
下り 2,954m
19:17
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田〜大門沢〜広河内岳(一般登山道):標高差2000m。渡渉部分は木の橋が架けられているが増水時など注意。一部崩壊部分あるが、迂回路設置済み。 池ノ沢ルート:昔は登山道記載があったらしいが、今はない。テープでの目印は数か所。上流部にはケルンもある。藪は少な目だが、ふみ跡が明瞭なところは少ないので、完全に登山道をトレースすることはできない。沢沿いをあまり離れず右岸中心に下る。滝があって巻かないと下れないところはほぼ無いが、倒木・崩壊など多数あるので、それを嫌ってついつい獣道を辿って高巻き気味になると、進退窮まる可能性もある。特に池の沢池から下流は要注意。 雪投沢ルート:沢靴推奨というか必須(*^^*)この沢も滝があって巻かないと進めないところは無い。沢としては難易度が低いと思われるが、沢経験がないとルートファインディングのコツがわからなく苦労すると思う。最奥地なので慎重に。下流部は倒木だらけで進み辛い。踏み跡や目印はほぼ無い。上流部の最終水場の位置はわかりづらい。結局GPSで確認してこのあたりだなあと判断した。さらに、トラバース道(というか薄いふみ跡)を見つけるのに苦労した。 蝙蝠尾根(一般登山道):ほんと歩きやすい道が続く。山と高原地図では破線だが、なぜ破線なのだろうか。 二軒小屋〜転付〜胴島尾根入口:一般登山道と林道。安心して歩ける。 胴島尾根ルート:奈良田まで下るが小ピークも沢山あり距離も長く体力を使う。林道から尾根に入る部分は緩い丘のようになっているので、特に方向さえ間違わなければ、どこからでも尾根筋に行けると思う。細尾根部分の稜線は踏み跡があるものの、藪が濃い場合が多くて進むのに苦労する。傾斜が緩ければ、厳密な尾根上を歩くより、数m〜十m程度外れた尾根沿いを並行して進むトラバースぽい踏み跡(あるいは獣道)が楽。これでいくつかの小ピークを省略した。ほとんどのトラバースのふみ跡は尾根の南側にある(北側は傾斜が急で崩壊地もあり)。1583ピークから奈良田に行くか湯島側に下るか別れるが、奈良田側すぐに急こう配の斜面がある(ここが核心)。またラスト奈良田に降りる所も急。地図の等高線などを注意深くみて下る。尾 根は迷いやすいし、目印は少ないので、GPSは必須。 |
その他周辺情報 | 下山後 奈良田温泉女帝の湯 550円 台湾料理龍福 身延町下山 最終コンビニ セブンイレブン身延下山店 |
写真
雨が止んだ奈良田スタート。農鳥小屋のご主人がいたので今回のコースの説明をした。良いアドバイスを貰った。アドバイスはコースだけではなく、山屋としてのものだった。心が熱くなった。
塩見岳。一旦その手前の谷を下りて、正面の沢(雪投沢)を登り返して仙塩尾根に辿り着く。昨日の奈良田での農鳥のオヤジの言葉を思い出した。「天気良いんだから稜線にずっといれば良いのに」。ごもっとも(^◇^;)
藪漕ぎの合間のケルン。先人たちに感謝。僕も石を積んだ。今年ここを歩く人は何人いるのだろうか。少なくとも山レコでは僕のほか1名。その方のレコなどを熟読した。奥は蝙蝠岳と最奥は悪沢岳。
足跡が有れば良い方だけど、緊張を強いるところもある。ルートファインディング必須。足跡は人間か獣かの見極め必須。鹿道追いかけていきなり進退極まることもあり得る。ここで怪我しても、誰もいないのでより慎重になる。
飛んで、蝙蝠尾根登山口。ここで重大なミス。ライト用の充電池が切れてしまった。多分充填が不十分だったのであろう。この辺りから危険地点以外は、最弱ライトモードにする。それでも切れて予備電池にした。でも、いつ突然ライトが消えるリスクもあり、ナイトハイクの選択肢が減る。節約モードでいくしか無い。
感想
今回は一般登山道では無いところを中心に。
藪漕ぎ、沢登、地形読み、GPSなどなどを駆使し、無い頭を絞り、ダラけた頭と身体に喝を入れて行ってきた。
主に3つの関門で、「池の沢を下り東俣へ」「雪投沢を遡上し仙塩尾根へ」「胴島尾根で奈良田に下山」。どれもマイナーで歩く人は居ない。蝙蝠尾根が賑やかな感じがした( ´ ▽ ` )
日曜午後から火曜日にかけては晴天。こんな時の山行きは稜線を楽しむもんだけど、登ったり下ったりで、胴島尾根にしても見晴らしが良いとは言えない。まあ、でもそれはそれで楽しみ方はある。気楽に踏み込めないところではあるが、ディープな山行きの一端を感じて歩いていた。
次回はどこかを一つに絞ってゆっくり堪能したいな。ちょっと駆け足気味で行ってきた感じ(⌒-⌒; )
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コメント
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shinさん、こんにちは。
あいかわらずっていうか、ますます凄みを増して行きますね〜😵💧
もう、どこを歩いてるのかさえ、わかりませ〜ん。(^^)
shigeさん、こんにちは😃😃😃
今回はちょっとマイナーなところに行ってきました(^^)とは言っても有名な稜線から少し外れるだけで、何時もとは違う角度で山が見える感じですかね(^^)とは言っても藪の中とか沢の奥とかでは見晴らしもなく(^◇^;)いつもいつも変わったところに行くつもりは無いですが、たまにはこういう山行きも良いかなあと(^^)
あれれれ! shinさん,22日早朝,伝付峠でテン泊の2人組とお話ししたでしょ?
それってボクとneo-nさん。
なんだ,あの二軒小屋から登ってこられた方ってshinさんだったんだ
ごめんなさい,気がつかずに。
なんと,白峰南嶺で2回目のミラクルバッタリだったのにね
この前日の笹山〜笊ワンデイにもびっくりしたけど,
これもすさまじい山行ですなぁ
またどこかでバッタリできそうですね,そのときはよろしくです
hushiyamaさん、こんにちは😃😃😃
なんと❗こんなミラクルがあるんですね❗
この日は二軒小屋のベンチで寝て目が覚めて登って来たんですが、結局その後も胴島尾根に入っちゃったので誰にも会わずでした😅唯一お会いしたのが知り合いだったなんて❗
この2日間は天候に恵まれましたよね(^^)僕は稜線上がったり下りたりして最終日は良い眺めを見る前に藪の中に入っちゃいました(^◇^;)
shinさん、おひさしぶりです。珍しい場所行ってきたんですね
自分も池ノ沢は池から下部の倒木が厄介で面食いましたが、下りだと尚更苦戦したでしょう。。。
実は南嶺の尾根で残されているのが胴島尾根だけになりました。今年のうちに歩こうと思っていたので参考にさせてもらいますね。
kaiさん、こんにちは😃😃😃
そうなんですよ(^^)かなりの頻度でアルプス行ってるといずれこの手のルートにも興味が出始めて(^^)で、永野さんの本とかkaiさんのレコとか見て、なんとか行けそうなとこ選んで行ってきましたよ(^^)記載は皆さん当然ですけど熟練者前提で書いてあるので、「サラッと書いたるなぁ(^◇^;)結構大変だなあ」ってたまにつぶやいでましたよ(^^)まだ懸垂下降まで駆使して行くとこは選んでないですけど(^^)
胴島尾根。珍しくkaiさんより早く行った尾根が有ったんですね。偶然ですけど(^^)
kaiさんクラスにアドバイスなんて無いので、できれば下りで奈良田側に降りて欲しいのが敢えて言えば僕のリクエストです(^^)それがガンカク尾根下部の急登と比べてどうかお聞きしてみたく(^^)
shinさん 毎度です!
先日よりお聞きしていたルート。レポ拝見しましたが中々に楽しそうです
自分が過去に行ったエリアでもあり、懐かしさと新しさを感じさせて頂きました。
また私好みの計画あったら教えてね
BMさん、こんにちは😃😃😃
堪らず行ってきましたよ( ^ω^ )東俣の池の沢小屋のあたりに来た時は、山バカさんの(あっ🤭失礼)領域に来たんだなぁと(^ ^)間ノ岳まで遡上したいなぁとも(^ ^)
アルプスもすっかり秋になって来たので、3,000mクラスの稜線に行くのも夏装備だとあと僅か。冬靴高いけど買おうかなぁ(^ ^)
また計画練ってみます(^ ^)
胴島尾根以外は憧れのエリアです。
1,583三角点から奈良田まで直進ですか…南嶺から見て冗談抜きで崖のとこですが樹があるからなんとかなるもんですね、気は抜けませんが。
充分南アルプス核心部へのアプローチに使えますよね。
胴島尾根で東俣入渓して間ノ岳、農鳥、大門沢と考えてたんですが今年は諦めました。
歩くの強いですから赤線の新規開拓も捗りますね、私の三回分の山行ボリュームですよ、凄いです。
tomhingさん、こんにちは😃😃😃
胴島尾根、長いですね😅当然と言えば当然ですけど、笹山尾根降りる倍の時間以上にかかりましたよ😅崖のところはおっしゃる通り急と言えば急なんですが木があるので、進退極まる感じにはならなかったです(^ ^)勿論、このコメントはtomhingさんクラスの方にお話ししてることなので、一般の登山者さんは・・・。まぁ、そもそも行かないかな(^ ^)
間ノ岳に向けての遡上、僕もいつかしてみたいです♪とりあえず東俣行ったくらいなので今度はじっくりと(^ ^)でも、行く時は結局欲張りになるかもしれません😅
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