記録ID: 3436700
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
台風の仙塩尾根〜黒戸縦走
2021年08月08日(日) 〜
2021年08月12日(木)

体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 32:00
- 距離
- 49.8km
- 登り
- 4,510m
- 下り
- 5,812m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:51
距離 11.4km
登り 1,527m
下り 425m
11:31
2日目
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:45
距離 9.3km
登り 643m
下り 817m
3日目
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:32
距離 6.8km
登り 472m
下り 1,040m
4日目
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:24
距離 8.9km
登り 673m
下り 1,107m
5日目
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 8:38
距離 13.4km
登り 1,207m
下り 2,484m
11:19
| 天候 | 1日目(鳥倉〜塩見):鳥倉では弱い雨、登る途中も時折晴れるが小屋についた後はガスで塩見は見えず。 2日目(塩見〜熊の平):朝6時から降り始め予報だったので早起きしたのに朝2時半から土砂降り。霧雨〜土砂降りまで、降って弱まってすごく降って、という感じ。さらに強風。 3日目(熊の平〜三峰〜両股):9時くらいからやむはずが全く止まない雨。ど強風。両股小屋について14時過ぎると晴れた。 4日目(両股〜仙丈〜北沢峠):3時半の時点で満点の星空。快晴、午後過ぎると雲は増えるも雨は夜まで降らず。 5日目(北沢〜甲斐駒〜黒戸):2時半の段階でカシオペアだけ見えたが、登ると霧雨。甲斐駒の頂上はついぞ見えなかったが下界は晴れて雨雲からは逃げ切りセーフ。入浴完了し電車に乗った14時、雨が降り始めた。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:尾白の湯→タクシーで小淵沢駅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
基本雨だったので岩場はツルツルだった。ぬかるみはそれほど多くなかった(ただし野呂川乗越〜両股小屋の急登はドロドロ) 鳥倉〜三峰岳:よく整備されている。 塩見岳〜北荒川岳:塩見岳直下のザレ場は濡れていたこともあり、かなり滑りやすかった。崩壊地は両側が切り落ちているところがあり強風だとヒヤリとする。 三峰〜伊那荒倉岳:倒木が多い。稀に処理されていないものがある。 伊那荒倉~大仙丈:登山道を覆うようにハエマツが茂っており足がチクチクした。剪定してくれている方とすれ違ったので改善してるかも。 仙丈〜北沢峠:非常によく整備されている 北沢峠〜甲斐駒:巻道は岩場がなく砂地なのでストック使えばよかった。直登コースから行くと山頂に黒戸尾根方面の案内がないためガスだと迷う。 黒戸尾根:鎖・ハシゴの箇所は問題ないが、むしろ下り始めの広い岩が多くある岩場と、石の鳥居までの鎖のない高さのある岩場が雨で滑ることもあり難しかった。 ※ちなみに両股〜北沢峠の治山運用路は崩壊箇所あるが巻道が用意されている。ピンクリボンを確認するべし、とのこと。 |
| その他周辺情報 | べるが、内の「尾白の湯」、830円。 ちょうど着いた直後の12:00openでした。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
鳥倉行きのタクシーは2人以上じゃないとセットにならない。私の他に1人しかいなかったからギリギリだったみたい、ラッキー。11時竹橋発、3時半伊那大島からタクシーでとにかく寝不足。ふわふわしながら歩きつつ眺めた朝焼け。雨も降り出す。
2時半に小屋の外に出るとすでに土砂降り。話が違うじゃん!!!台風のせいで天気予報が全然当たらない。でも午後に強まることは確定しているので真っ暗な雨の中ツルツルの岩場を登り始めた。高度感は0だったが風も強く吹き飛ばされそうになりながら西峰着。
4時半ごろ、空が白み始めあたりがヘッドライトなしで見えるように。両側切れ落ちてる崩壊地を通過する時に周りが見えていて本当によかった。ガスに加え砂埃も酷くヘッドでは力不足だった。
5時ごろになると霧雨の時間もあり、風があまりに強いので時折視界が開けた。そのあとすぐ土砂降りになるんだけどね。
5時ごろになると霧雨の時間もあり、風があまりに強いので時折視界が開けた。そのあとすぐ土砂降りになるんだけどね。
すごく綺麗なマルバダケブキの天国やいくつかの小ピークを抜け、8時半に熊の平着。出会ったのは大きいガマガエル、黄色いレインのお兄さん、飛び出してきたテン1匹ずつだった。何故か着いたら雨が止み地団駄を踏む。熊の平小屋は現在無人だが水場もトイレも綺麗。
晴れたら熊の平のテラス(壊れてる)越しに農鳥が見えた。存在感が大きくて素敵。
小屋には、停滞していた某大学山岳部の皆さんが先に、後からお兄さんが1人だった。大富豪とかポーカーとかして楽しそう、と思いつつ自分は服を乾かして爆睡。
小屋には、停滞していた某大学山岳部の皆さんが先に、後からお兄さんが1人だった。大富豪とかポーカーとかして楽しそう、と思いつつ自分は服を乾かして爆睡。
この日の夜は台風通過の影響で、大雨と小屋そのものが時折揺れるほどの強風だった。全然寝れないかと思いきや意外と寝た。
翌日は10時くらいに晴れるだろうと思っていたが8時になっても雨が降ってる。両股小屋15時着ルールがある為はやめの8時半に出発。お兄さんは先に農鳥小屋目指して出ていて、山岳部組は今日も停滞とのことだったので挨拶して出た。
翌日は10時くらいに晴れるだろうと思っていたが8時になっても雨が降ってる。両股小屋15時着ルールがある為はやめの8時半に出発。お兄さんは先に農鳥小屋目指して出ていて、山岳部組は今日も停滞とのことだったので挨拶して出た。
雨止むんじゃなかったの?!と思いつつ、ど強風で体が浮く、三峰岳への登りを必死に歩いた。西から掬うように風が吹くせいで、西側の岩場を登る時、何度「落ち着け」と唱えたかわからない。間ノ岳ピークハント予定だったが早く樹林帯に潜りたくて急いで下った。両股への急坂は泥々なので慎重に。濡れ鼠で両股小屋到着。
着いたら晴れ、綺麗な夕焼けまで見えた。くやしい。先についていた釣りのお兄さん、私とほぼ同着だった大学生のお兄さん、治山運用路からきた登山お兄さんと、仙丈を超えてきたお姉さんが小屋泊メンバー。
星さんの料理が美味しい。食べたかったハンバーグ!就寝までたくさんおしゃべりした。大学生は縦走8日目で今日北沢峠に抜けようと思っていたこと。お姉さんは七丈小屋スタッフで、私が天気次第で黒戸尾根下りるか迷ってると伝えると、「黒戸尾根は通勤路だから行ける」とのこと。話してるうちに大学生も同じ仙丈→甲斐駒ルートを辿る予定になった。
3時半、小屋の外に出ると正に南ア!という感じの満点の星空。オリオンとカシオペアが瞬いていた。ログが消えたが4時小屋発、急坂を登る。間違いなく今回一番の思い出の両股に別れを告げ4:40野呂川超着。
歩いてきた仙塩尾根を振り返る。間ノ岳にくっついている三峰岳、奥に二峰見える塩見岳。歩いてきたはずなんだけどこの4日間で初めて眺めたからもはや実感はない、遠くの山に見える(縦走の醍醐味とは…)
山荘は縦走の人はいない、始まりの街のような雰囲気で、急に「自分臭くないか?」と不安になる(間違いなく臭い)。夕飯、とくに鶏肉が美味しくてご飯3杯、お味噌汁も3杯食べたけど明らかに浮いていた気がする…明日は朝曇り、14時から雨予報。黒戸の濡れた岩場を通過する自信はなかったので早く出ることに。
一生懸命下る。初頭に出てくる緩い岩場の斜面で手こずった(滑るから)。八号目御来迎場。ここ過ぎて岩場下ったあたりで大学生のお兄さんに追いつかれる。仙水小屋泊まったとしても早い。しかも直登ルートだったらしい。体力よ。
感想
久しぶりに日数の取れるお休み。雲の平入りを考慮したがテン場ですら予約でいっぱいなお盆。なら台風だけど南アに行くしかない!ということで前回(光岳〜赤石岳)南ア縦走し切れなかった消化試合も含め仙塩尾根を、そして光小屋の元管理人さん達に教わった、「南ア縦走の〆は黒戸尾根で」を実現する為深い森の中へ。
案の定、雨、雨、雨と続き、強風雨の中はコースタイム5時間くらいでなんとか渡り歩いて、いつもなら「なんでこんなに高低差あるんだ」「なんで毎回樹林帯に潜るんだ」と思うところも「風雨から逃れたいから早く潜りたい」という一心で通せました。今回も縦走で出会える人たちは楽しい人ばかりで、晴れた4日目の素晴らしさでまたすぐ絆されて、「また来よう」と思ってしまいました。それにしても黒戸の下りは縦走装備という縛りも強力でキツかった…でも南ア縦走のいい〆になりました。
今度いつかハント出来なかった間ノ岳と格好いい姿を見せつけた農鳥の、白峰三山を巡りたいです。
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黒戸尾根の2本宝剣の近くの岩場で声を掛けた者です。
縦走とは思いましたが仙塩からとは
あの時は足場教えていただきありがとうございました笑
あの時点で生まれたての子鹿のような足になっていたので助かりました😊
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