GW裏大雪単独全山縦走3泊4日(三国峠〜石狩岳〜ニペソツ山〜ウペペサンケ山)


- GPS
- 80:00
- 距離
- 51.5km
- 登り
- 4,689m
- 下り
- 5,273m
コースタイム
- 山行
- 11:15
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 12:15
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 13:00
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 11:00
色々考えたのがもったいないなと思っていたところ、裏全山ならゴールデンウィークの連休を使ってできるのでは? と計画。天気展開がばっちり噛み合ってくれたこともあり、無事3泊4日で完走することができました。
とはいえ人生で一番体力があった23歳の時なので、今同じルートを歩いたら6日で行けるかも怪しいんじゃないかなw
天候 | 高気圧圏内から気圧の谷の接近。4日・5日はガスったり雨/あられが降るタイミングもあったものの、全般天気には恵まれ快適な稜線歩きでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
公共交通が乏しいエリアなので助かりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南面の下りでハイマツを漕ぐ場面はあったものの、ルート全般的に雪は残っており、スノーシューとアイゼン・ピッケルを適宜使い分けて歩く形に。 一番怖かったのはニペソツ北面の斜面トラバースでした。 |
写真
感想
◆2015年5月2日(土) 三国峠〜ユニ石狩岳〜音更山急登下C1
黒岳でスキーをするという後輩についでで三国峠まで送ってもらう。駐車場で荷物を整えたらいざ出発!
稜線に上がる沢型は雪が締まっているのでアイゼンでカシカシ登り、緩んできたらスノーシュー。あとはひたすら南へ歩くだけ。ユニ石狩までは夏道がないはずだがところどころにピンクテープなどの人工物。そこからは雪渓と夏道を適宜使いながら進んでいき、音更山への急登下(標高1,850mくらい)でC1。途中スマホを落として1時間スノーシュートレランを挟んだのが余計だった(見つかってよかった...)
◆2015年5月3日(日) C1〜音更山〜石狩岳〜ニペの耳〜温泉岳〜1353手前コルC2
朝一で雪が締まっているうちに急登を終え、音更山まで。そこからも夏道で石狩岳〜ニペの耳(1895)と越えていく。石狩岳手前の急なところなどは適宜アイゼンとピッケル。
1717からの下りは南面なのでハイマツがもっさり出ていたが、重力任せで1488北コルまでおりるとその先はまた雪があって助かった。
なんだか哀愁漂う温泉岳(1578.6)を越えたら前天狗岳の急登下までは行きたいと思いながら歩くが、登山人生で初めて「体力の限界」から1353手前でC2。さすがに長い...
◆2015年5月4日(月) C2〜ニペソツ山〜大平山〜丸山〜1255先C3
音更と同じく前天急登も雪が緩む前にサクサク上り、最後は沢型を詰め上がる形で前天狗岳(1888)まで。途中テントを1張り見つけ、今山行で初めて人に会えるのではとテンションが上がる。天狗岳(1868)まで進むとあんなに遠かったはずのニペソツ山がいよいよ目の前に。
最低コルまで進むとテントをデポされていた3人Partyと遭遇。自分とは逆に北へ向かって石狩岳を目指すとのことで、お互いがばりましょうと言って別れる。結果的に山行中で人に会ったのはこれが最初で最後だった。
途中夏道の段差で雪融け水を汲める僥倖に恵まれ、難所のデルタトラバースへ。雪が緩んだタイミングでまさかのアンチスノーが故障してしまい、ダンゴになるアイゼンに恐怖を覚えながら慎重に通過。ここが一番怖いポイントだった。
あとは尾根上を上がってニペソツピーク!
先ほどの雪融け水で珈琲を入れ、表大雪〜トムラウシ〜十勝連峰の眺望を眺めながらまったり。正直時間ないのにダラダラしすぎたけど、さすがにニペソツだしこのくらいは許されるでしょう。
危惧していたニペソツ南稜は雪融けが進み踏み跡で進めたので、急な雪壁の下りがあったほかはサクサク歩けて拍子抜け。大平山(1736)までは明瞭な踏み跡があり、その先も雪や岩の上を歩けたので快調に進む。
丸山が近づいてくると景色が一変し、火山地帯の荒涼とした感じになりかっこいい。丸山で休憩していると表大雪の方からどんどんガスが湧いてくるため、明日中の下山を目指すべくまだまだ歩く。ここでも途中木の根元で雪融け水を汲めてラッキーでした。
本当はウペペサンケ山の手前まで行っておきたかったものの、やっぱり体力の限界で1255先のタラ地でC3。
◆2015年5月5日(火) C3〜ウペペサンケ山〜糠平富士〜下山
朝はまだ雨が降っていたため、のんびり7時出発。毎日10時間以上歩いていると露骨に登りのペースが落ちているのがわかる。1386から先は夏道を期待するが思ったより不明瞭なため、雪渓、夏道、Bush漕ぎを使い分けながらウペ西峰(1836)まで。ウペの稜線にいる間だけあられに降られて結構痛かったw
ウペペサンケ山本峰(1848)まではサクサク歩けたが、そこから東峰、糠平富士(1834.9)までは尾根がガッチガチの雪に覆われておりかなり緊張。尾根自体は太かったので真ん中を慎重に歩いて通過できたが、両サイドは切り立っていたので想像以上に怖いポイントになった。糠平富士までついたら危険箇所もないので一安心。あとはとにかく下るだけ!
登山道までガーっと下り、ドライブついでにお迎えに来てくれた後輩の車と国道で合流する頃には18時過ぎ。いやー3泊4日でなんとか歩けたw
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