345.白馬岳(毎日あるぺん号車中泊,白馬山荘1泊)栂池ピストン


- GPS
- 12:29
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,629m
- 下り
- 1,605m
コースタイム
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:41
天候 | (1日目)霧雨時々曇り&晴れ(2日目)白馬岳から小蓮華岳あたりまではガス&強風→曇り時々晴れ、下山後は晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(行)8/12 毎日あるぺん号 竹橋(毎日新聞社前)22:30発→栂池高原(ヴィレッジ栂池) 翌5:50頃着 ※東西線1b出口 ※15分前から新聞社内ロビー(真っ暗)で受付、それより前に来ても居場所なく近くに売店もなし。 ※行のバスは4列標準シート、となりは同性 (帰)8/14 毎日あるぺん号 栂池高原(ヴィレッジ栂池) 15:30発→新宿西口(コクーンタワー前)22時頃着(予定では20:30着) ※帰のバスはプレミアムシートだったので4列ながら隣&前後は空席にしてありリクライニングに気兼ねなし、フットレスト&コンセントあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
<栂池登山口〜天狗原> 前日までの台風の影響か、登山道は沢登りの様相を呈していました。特に銀嶺水付近は滝のようでした。登山靴は防水仕様必須。翌日の下りでは岩がスリップしやすく登山者の往来の激しい時間帯で道を譲りあうと、つい気が急いて足元がおろそかになって滑ってしまうことがあり注意が必要でした。 <天狗原〜白馬乗鞍岳> 天狗原から乗鞍岳に向かう途中の急登の一部に雪渓というか雪田が残っていました。7月26日のyasupon1966様の記録では白馬山頂まで3か所の雪上歩きがあったとのことでしたが、現在はここだけでした。ロープも張ってあり軽アイゼン等は不要でしょう。ただ油断して踏み跡をはずすとズルっと滑ってしまいます。翌日の下りでは登ってくるハイカーも多くどちらかがロープを譲る必要があり要注意です。 雪田を過ぎると大岩の急斜面が待っており、登り上げるとハイマツに覆われた緩やかな頂稜に出て視線の先にケルンが見えるとそこが乗鞍岳山頂です。岩と岩の間の土はぬかるんでいましたがイワシャジンが沢山咲いていました。 <白馬乗鞍岳〜白馬大池> 白馬大池の右側側面に沿って大岩づたいに降りていくと白馬大池の山荘に着きますが、手前は増水して登山道がほぼ川になっており飛び石の上を慎重に歩かねばなりませんでした。 <白馬大池〜白馬岳> 白馬大池周辺のお花畑ではチングルマやタテヤマリンドウの群落が目を楽しませてくれました。遠くにはハクサンコザクラの咲き残りも。 雷鳥坂から白馬岳の稜線は、過去の記憶にバイアスがかかっていて「天空のプロムナード」というイメージが強く、ヘロヘロになるのは恥ずかしながら予想外でした。考えてみれば、以前の山行ではこの稜線を歩く前に必ず白馬大池か白馬山荘で一泊してある程度高度順応しており、しかも夜行バスで乗り付けたのは今回が初めて。さらに直近の過去より約30年ぶりのわが身の衰えを考慮に入れていないという慢心ぶり。 船越ノ頭を過ぎたあたりからミストシャワーのような雨脚が少し強くなりレインスーツを着込みましたが、ストレッチ素材ではないレインパンツで益々疲労が増し、登りは数十歩ごとにゼーゼー。小蓮華岳周辺はお花畑が広がっていましたが、行きではあまり楽しむ余裕がありませんでした。白馬岳の最後の登りもまたけっこうな岩場になるので、疲れた体に鞭打って頑張りました。山頂に着いて白馬山荘の赤い屋根が見えたときは「翼よあれがパリの灯だ」状態でした。(←大げさ) |
その他周辺情報 | <夜行バス乗車前の居場所> 竹橋周辺には何もないので東京メトロ飯田橋駅【B3出口】から徒歩3分の「トキカフェ神楽坂」の2階が仮眠もとることもできて便利でした。平日17時以降なら閉店22:30までいても一律1590円。(フリードリンク付) https://www.tokicafe.net/ <ゴンドラ、ロープウェイ> ゴンドラ約20分+乗り換え200m+ロープウェイ約7分+登山口まで約500m 登山口までは乗換時間も含めると約30〜40分かかります。 ※待ち時間が発生すると、片道で一時間程度かかることもあり。 往復ならwebチケット(三日間有効)が自然園入園料込み3500円でお得。発券もスムース。入口開くのが6:30、チケット販売開始6:45、ゴンドラは7時始発。ロープウェイは20分間隔で運行。 ※参考にさせていただいたyasupon1966様の「白馬岳 白馬山荘泊 栂池ピストン」にちゃんと「ゴンドラ入口シャッター前に荷物を置いて…」とあったのに勘違いしてチケットブース入口に荷物を置いて並びせっかくチケット発券が早かったのにゴンドラに乗る順番が後になってしまって、更にコロナ禍は過ぎていたのに一組につき1台(一人でも1台)のゴンドラだったので始発のロープウエイに間に合うかと心配しましたが無事乗ることができてホッとしました。 14日のゴンドラ下りでアクシデント発生。14:20発のロープウェイに乗ろうと改札前で待っていると目の前で臨時運行10分間隔の札が貼られ14:10発でロープウェイに乗ることができラッキーと思ったのもつかの間、ゴンドラが機器トラブルで中継地点で降りてマイクロバスで山麓までピストン輸送と係員の方に告げられ乗り込むと中継地点直前でゴンドラが空中でストップ。このまま動かなかったら帰りのバスに間に合わないかもと不安が募り。やっと再稼働して中継地点で降りたら、すでにバス待ちの人たちが大勢並んでいて。3台のマイクロバスが到着して3台目のバスにギリ乗り込むことができてほっとしました。具合の悪くなる人も今後でることが予想されたからでしょうか、救急車がサイレン鳴らしてやってきて待機するなど、ものものしい雰囲気に一時は騒然。 <栂池自然園> 帰りのバスの時間まで3時間以上あり、栂池ヒュッテのレストランでゆっくり昼食をとってから時間調整もかねて自然園の中を散策しました。(詳細は次の346のレコに記録) <白馬山荘> 宿帳を予め入力してプリントアウトしておくとチェックインがスムース。 乾燥室、更衣室あり。飲料水無料。充電30分100円。夕食17:00〜、朝食5:00〜 部屋は2号館1階。お盆時期でスシ詰め覚悟でしたが、直前の悪天候のおかげかそこまで混雑しておらず8人部屋を同性4人で使用できて快適でした。標高3000mクラスの山小屋なので夜になるとさすがに寒く、薄手のダウンジャケットを掛け布団の下に挟むと快適でした。 <通信環境> #白馬岳周辺 NTTドコモの通信エリアは下記にある通り、三国境から白馬山荘までは繋がるようです。確かに山荘では地上と同様にサクサク繋がりました。 https://www.docomo.ne.jp/area/service_area/mountains/individual/?id=shiroumadake #栂池自然園周辺 レストラン従業員の方に聞いたところ、栂池高原ではWi-Fiのケーブルが切断されて復旧作業中で利用できず、モバイルデータ通信も一度に多くの利用者がいるために繋がりにくいとのことで、実際全くつながりませんでした。 #白馬館系列の各山荘 電波状況はホームページで確認できます。 |
写真
wikによると2007年に山頂部分が崩落しているのが発見されて2769m→2766mとなったようです。では私たちが過去に登った時は2769mだったのね。
鉄剣の存在、過去3回小蓮華岳を通過しているはずなのに私も連れも全く記憶になく、調べてみたら昭和2年に白馬岳神社の氏子たちによって建てられたと下記「とよだ 時の 山旅通信【ひとり画ッ展】212号」に記されていました。人の記憶って鮮明に覚えているものと全く記憶に残らないものとがある不思議。
https://toki.moo.jp/gaten/201-250/gate212/gate212.html
チェックイン順に夕飯時間が決められ、一番最初の5時からに割り当てられました。トレイを取って用意された料理を並んで受け取りシステマチックに席に案内してもらい合理的でした。
料理はどれもおいしく、体が塩分を欲していたのか特にお味噌汁が美味しくてお替りしてしまいました。もちろん、ご飯も。
朝食です。夕食はご飯と味噌汁は自分でよそおう形式でしたが、朝はスタッフが盛ってくれるので、お替りもスタッフのところに行ってお願いします。ご飯のお替りしちゃった。えへへ。おやきの中身は白あんでリンゴ?が入っていました。
装備
個人装備 |
Tシャツ
マイクロフリース上着
サポートタイツ
カッターシャツ
着替(メッシュ長袖&ランニング下着
パンツ
防寒タイツ
靴下)
アームカバー
アイマスク
耳栓
マスク
フェイスマスク
レインスーツ
スパッツ
ザックカバー
レスキューホイッスル
帽子
バラクラバ
ヘッドランプ
ザック
サブザック
サコシュ
行動食&朝食
飲料
コンパス
モバイルバッテリー
スマホ
ココヘリビーコン
タオルマフラー
2本ストック
滑止付指切手袋&滑止付ゴム手袋 レスキューグッズ&常備薬(芍薬甘草湯
入眠剤
頭痛薬
胃腸薬
痛み止め
下痢止め
かゆみ止め
防虫(ハッカ)スプレー
日焼止め
傷保護パッド
包帯
絆創膏
膝用サポーター
ワセリン
傷洗用穴あきペットボトル替キャップ
アルミシート
ビニールテープ)
トイレットペーパー
ティッシュ
ウェットティッシュ
マイナンバーカード
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備考 | 100均の薄手フリースのバラクラバと滑り止め付きのゴム手が意外に有用だった。バラクラバはネックウォーマーとしても活用でき山荘内ではフリース上着を着ることなくカッターシャツとバラクラバで十分だったし、翌早朝の強風&寒さにはバラクラバをかぶってキャップを被り、薄手手袋とゴム手とレインスーツで防寒には十分だった。 初日、ゴンドラ乗車前に持参の朝食を済ませて昼食は白馬大池で名物のキーマカレーを食べる予定が、昼食には時間が早くアミノバイタルゼリー、チョコホイップ、練梅だけでしのいだせいでシャリバテ気味になってしまったのは反省。 熊鈴と軽アイゼンを持っていくかどうか最後まで悩む。今回の山行はとても人気のあるコースでしかもお盆の時期なのでソロといっても前後には必ずハイカーがいるであろうと見込み、雪上歩きも一か所のみでロープがあって距離も短いということで結局いずれも携行しなかった。 |
感想
今回の教訓「トラブルは登山の前後にあり」
よく、「登山の事故や遭難は終盤(3/4行程)に起きやすい。」といいますが。今回の山行では「登山中ではなくその前後にトラブルは起きる」という教訓を得ました。
■登山前のトラブル
100%自責でございまして。夜行バスに乗り込む直前、信号を渡っているところでコケてしまいました。しかも連続で2度も。一度目で起き上がって歩こうとしたらまた何かにひっかかって転んでしまったのです。両膝、両肘、右脇腹をアスファルトに打ち付け。最初、こけた理由が全く分からず何かのバチが当たったのか?と思いましたが、後になって冷静に考えると片手に持ったザックが地面すれすれで、そこから垂れたベルトを踏んづけたのではないかと思います。仕事終わりで疲れていたのに反比例して気持ちが浮ついて注意力散漫になっていたからでしょう。これで履いていたトレッキングパンツの膝部分は破け、打撲痛と傷を抱えながらも体の可動域には特に問題はなくレスキューグッズで応急処置もできたので、これはきっと神様が「登山中は無謀なことはせず気を引き締めろ」というお告げだと思うことにして中止しませんでした。(恥ずかしかったけど)
■登山後のトラブル
これは「ゴンドラ故障」のことです。詳細は「その他周辺情報」に書きましたが、早めに山麓に降りることにしたので、バスの出発時間に余裕で間に合ったので問題は特にありませんでした。
ということで、「余裕を持った山行計画」とは登山そのものだけではなくその前後のことも含み気力、体力、時間の余裕が必要だという至極当たり前のことに思い至りました。よく「幸運の女神には前髪しかない」と言いますが、「反省の女神には前髪がない」と思い知りました。
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