ハードだった栂海新道 50年前のロマンの道をもう一度



- GPS
- 25:39
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 2,924m
- 下り
- 3,619m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:08
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 8:32
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:50
天候 | 1日目 曇りから晴れ 2日目一日中雨 時々激しく降る 3日目 曇り 初日の真夜中はものすごい雨と風だった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されているが、アップダウンが何度もあり、体力を奪われる。超健脚向きのコースであることは間違いない。 |
その他周辺情報 | 親不知の観光ホテルが、登山道の入り口になっている。ここに駐車してここに帰ってくるのが、一番効率がいいと思う。マイカーでない場合は、糸魚川か泊から入ることになる。 親不知観光ホテルは、素泊まり6000円ほど 1泊2食で13000円ほど とても料理もいいしリーズナブル。 朝日小屋は人気な小屋なので、予約するのが大変。1泊夕食のみで14000円 予約金2500円 キャンセル時返金はない。 |
写真
感想
今から48年前 高校3年生の時夏合宿で五竜から入り、白馬 朝日 栂海新道を通り親不知まで歩きました。最終日、朝日岳から一気に海を目指したのですが、1年生がばてて途中の山中でビバークしました。テントを下に敷くもの、てんでバラバラ登山道の左右に分かれてごろ寝です。翌日3時間ほどで海に辿り着き、海パンに履き替えて泳ぎました。
今回の山行は、その時の道を歩こうと計画したものです。ちょうど2年越しの計画になりました。まだ歩けるうちに歩いてあの時のビバーク地を探すのが、一つのミッションでした。
通行止めになっていた北又林道はすごいところでした。いつ崩れてもおかしくないところをタクシーで運んでもらいました。
北又小屋からイブリ山までの急登が一番きつかったです。この日我々も含めここから上がったのは4組ほどでした。
夕日が原のお花畑はとてもきれいでした。山の上から海が見えるのがすごいです。
朝日小屋はキャンセルの人もいて全部で20人ほどの宿泊でした。部屋を広々使わせてもらいました。夕食は写真の通り豪華でした。ご飯はお変わりし放題、ラーメンは替え玉1回でした。
2日目は、1日中雨でした。朝日岳山頂はすごい風と雨でとてもいられなくて樹林帯に入って休みました。でもライチョウが迎えてくれたことが嬉しかったです。10羽くらいの家族だったでしょう。これだけ多くのライチョウを一度に見たのは初めてです。
吹上のコルからいよいよ栂海新道です。高校の頃この下の湿原のきれいさに心奪われました。
今回は雨の中で眺望もなく道もところどころ水没して眺める余裕はありませんでした。でもふと休んだ時周りを見るときれいです。あの時と同じ地形です。
今回の失敗は、持って行ったカッパの下が撥水効果がなくなり水が染みてきてズボンはぐしょ濡れになったことです。さらにその水が靴に入り足は水没状態 濡れて寒かったです。アルプスの稜線上だと疲労凍死です。
一番きれいなところを過ぎるとルートはいくつもピークをのぼり下りします。そしてやっと犬ヶ岳でした。栂海山荘にたどり着いた時はホッとしました。この日泊まったのは20人ほどです。 暗くなって雨の中一人の若者が日本海から登って来ました。テントも背負って20キロ以上と言っていました。
昨夜と違い夕食と朝食は持参したアルファ米です。
3日目日本海を目指します。到着は明るいうちに行けばいいのでそれほど慌てることはないのですが、10時間近い行動時間のため先を急ぎました。噂には聞いていましたが、道は稜線上に作られているのでピーク一つ一つ超えていきます。その度にアップダウンの繰り返しです。白鳥山の登りは特につらかったです。
苦労して登った白鳥山の小屋の屋上からの眺めは最高でした。日本海がすぐそこに見えました。でもまだ遠いです。
シキ割で水を飲み急な坂を下りました。どうもこの急坂の手前の緩やかなところでビバークしたのではないかと思われます。皆記憶が曖昧です。
そしてやっとの思いで坂田峠に着きました。膝を痛めた二人はここでタクシーを呼んでホテルへ、残り4人で最後の歩きです。でもまだ3時間近くあります。今までよりはアップダウンは緩やかですが、疲れて来た体には、辛いです。標高が低くなっているので汗が噴き出て来ました。最後の急坂を降りてやっと栂海新道入り口まで辿り着きました。ここまで歩き通した達成感と3日間の疲れがどっと出て来ましたが、海まで80m下りました。
やったー‼️ついに北アルプスから海まで歩き通しました。でも高校の時にきた海岸ではありません。まあともかくホテルで夕食をとりそのことは翌日の宿題でした。豪華な夕食と生ビール 最高でした。
翌朝ホテルの主人の話、小野さんが書いた本に書かれていたことを参考に海岸を探しました。しかしなんとなく見当はつきましたが、よくわかりませんでした。
今回50年前の仲間とこうして同じ道を歩けたこと 一生の宝物です。一人では絶対来ません。仲間に感謝です。ありがとう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する