蓮華温泉〜朝日岳〜栂海新道(雨のち晴れ、展望と暑さ)

- GPS
- 17:52
- 距離
- 42.7km
- 登り
- 2,879m
- 下り
- 4,258m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:16
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 11:34
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| 予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
|
写真
感想
■栂海新道の計画の難しさ
蓮華温泉・朝日小屋経由で栂海新道に行く場合、糸魚川駅〜蓮華温泉のバスがが重要なポイントとなります。この時期は土日祝しか運行していないため、木曜日か金曜日に蓮華温泉に車をとめて土曜か日曜にバスで戻るか、土曜か日曜に糸魚川に車をとめてからバスに乗って蓮華温泉に入るか、いずれかの方法しか考えられません。
また、親不知の登山口に下山してから、国道8号を通って親不知駅に行くことになりますが、スノーシェッドは車道も狭く、歩道のない危険なので、できれば親不知観光ホテルの送迎を利用したところです。
さらに、そもそも、栂海新道は長く、アップダウンも多いため、途中の小屋(栂海、白鳥)で1泊するか否か、それとも1日で下るか悩まねばなりません。
特に暑い時期となると、低山の暑さで疲労困憊となるおそれがあり、枯れることがある水場が使えるかどうかの確認も不可欠です。
そして、もちろん、朝日小屋が空きがあるかどうか、天気が晴れるかどうか、考えることだらけです。
そんなこんな、いろいろ考えていると結局行けず、計画をたてて約10年けいかしてしまいました。そして、今回、ようやくそのチャンスが巡ってきました。蓮華温泉から朝日岳に向かう日は早朝は雨の可能性はあるものの、翌日は晴れ、という天気予報をもとに決行します。
■朝日小屋の予約
ネットでの予約はできず、電話(この時期は午前8時〜9時限定)で予約しないといけません。直前の予約で3連休の中日でしたが、土曜日の天気予報が悪かったので空きがあったのだろうと思います。
予約の際に、登山の行程を尋ねられます。当初の計画では糸魚川朝発のバスで蓮華温泉からスタートの予定でしたが「バスだと蓮華温泉8時スタートは遅い」との指摘をいただき、(間に合うとは思いつつも)蓮華温泉に前泊することとしてしまいました。結果的に蓮華温泉の秘湯を楽しめたのでかえってよかったです。
■車回収プラン
糸魚川駅に車をとめて、12:20発のバスで蓮華温泉。蓮華温泉に前泊して、翌朝に朝日小屋。朝日小屋からは親不知登山口に直行。親不知観光ホテルに後泊することにして、到着次第親不知駅まで送ってもらい、電車に乗って糸魚川駅へ。糸魚川駅で車を回収してホテルにもどるというプランです。
なお、糸魚川駅の駐車場は「新幹線を利用した場合は4日間まで無料」とのことです。新幹線改札内に認証機があります。
■水の確保対策
9月中旬とはいえ、毎日猛暑日や真夏日のニュース。アップダウンが多く後半は低山となる厳しいルートのため、水の確保は最も重要です。
朝日小屋で2Lを担ぎ、水場ごと(北股、黄連、シキ割)に2Lまで回復させてのりきるという作戦です。
シキ割は登山道沿いですが、北股、黄連は登山道から5分ほど歩いたところにあります。水場分岐を誤って通過しないようにする飛鳥があります。
■アップダウン対策
前半はアルプスらしい景観がみられ、湿原・池塘もあり楽しいルートで、しかも下りモードです。
しかし黒岩山から犬ヶ岳は標高があまりさがらず、アップダウンがきつくなります。さらに犬ヶ岳から白鳥山へは、白鳥山だけでなく、菊石山や下駒ヶ岳などの登り返しがとてつもなくきついです。標高も低くなってくるので暑さが厳しいです。この白鳥山付近の攻略が最大の難関と思われます。
そして坂田峠から先は低山の縦走となり、地味なアップダウンが大変そうです。
このため、とにかく登りはスピードを遅くし体力を温存しつつ、下りも無理に走らず足を温存しました。もっとも時間短縮できるような下りはほとんどなかったように思えます(坂田峠から先の超低山は走れる)。
それにしても、菊石山・下駒ヶ岳・白鳥山の登り返しはきつかった。
坂田峠から先も懸念していましたが、「酷暑の奥武蔵とおんなじだよな」と思うとそれほどつらくなく進めました。
■お花、池塘、展望
朝日岳のお花。この時期でもお花が見られるとは思わず、さすが花の名山だと思いました。次に来ることがあれば、お花のピーク時に来たいものです。
また、数々の湿原や池塘。山を始めた頃、池塘のある山を中心に登っていたことがあるのを思い出しました。朝日小屋のすぐ周りも池塘があり、すばらしい立地です。
朝日岳の標高はそれほど高くはありませんが、北アの名峰だと思いました。
親不知の海岸0mについたときの感想ですが、感動よりも「疲れた」でした。
コメント
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satfour















お疲れさまでした。
栂海新道、達成感がありますよね!
朝日小屋で、小屋から白鳥小屋まで歩くと言っただけで、
『大丈夫?』『大変よ〜栂海山荘までにしたら?』と言われ、
私が歩く速さと荷物の重さをチェックされ何とかOKを貰いました。
それを、朝日小屋から一気に海抜0mまで行っちゃうとは
satfourさん凄すぎです!
下駒ヶ岳と白鳥山の登りで暑さと疲れで座り込んで、
(もう歩きたいくない
辛かったけどメチャメチャ達成感があった、今年一番の山行を思い出させてくださり
ありがとうございました
10年前に計画した栂海新道ですが、kaori509さんのレコが後押しになりました。
改めてレコ見ましたが、花の良い時期にに登られていて、天気もいいし。
唐松から日本海とはすごいです。
栂海山荘過ぎてから白鳥山への区間が一番しんどかったのも同じです。
写真コメントや感想を見ても、同じような思いであるいているなぁと。
朝日小屋の清水さんに電話予約のときに海岸までと言ったら「えー?」といわれ
明るくなる5時頃出発と言ったら「海までだと普通は3時。4時には出て」といわれ
そこそこ速いので大丈夫ですとは言ったものの、
言われたとおり4時にでました。
結果的に、体力温存ペースで進め、あわてることなく行けたので、
アドバイスに感謝しています。
私も糸魚川駅からのバス利用で歩いたので、とっても懐かしい!
もう10年前です。時間がたつのが早い。。
朝日岳から傾斜湿原を下り、振り返った時の感動を思い出します。
白鳥山前後の登りと、下り、とっても厳しいこと同感です。
あと、泥濘の状態はどうでしたか?私はトラップのような泥の深み
に足を入れてしまい、膝までもぐって気落ちしました。。
今だと親知らずまで一気に歩けるか?とも思いますが、いつか
再訪したいとも思います。お疲れ様でした!!
栂海新道の前半の湿原エリア。とても素晴らしいところでした。
歩いていて楽しい!
多少の泥濘水没は覚悟してガシガシ行きましたが、膝まではなかったです。
一方で白鳥山へのアップダウンは参りました。
気温も上がる時間帯だし、栂海新道の核心部でしょう。
youtaroさんのレコには感謝です。
10年前の記録、何度も読み返し読みこんで参考にさせていただきました。
youtaroさんはテン泊装備、かなり重いというハンデを考えると
いまの自分にはちょうどよく参考になるのではと、
youtaroさんの通過タイムをメモしていきました。
また、糸魚川駅ではなく、親不知に車をとめたというのも、
真似しようと思いましたが、その日は大雨で....
ならばと、後泊に親不知観光ホテルを予約したわけです。
栂海新道、日がたつにつれて、感慨深いものになっています。
(他の人のレコを読むのもおもしろい。「だよね〜」と)
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