北岳〜中白根山〜間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳（広河原〜奈良田）
山梨県
静岡県
えのすけべ
isshiy5555
体力度について
- GPS
- 18:31
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 3,154m
- 下り
- 3,835m
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- 山行
- 6:49
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 9:19
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 11:31
| 天候 | 一日目：曇り時々雨のち晴れ 二日目：晴れのち曇り 三日目：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
奈良田〜広河原はバス利用 ※第2駐車場（100台以上駐車可/トイレ・水場あり）には、金曜夜24時ごろの到着でしたが、十分に余裕がありました。少し手前にも15台程度停められる駐車場がありますが、下山後に歩く距離を考えて奥の第2駐車場を選びました。 ※広河原への始発バス（片道1,130円：協力金含む）は増便が出ましたが、2台とも立ち乗りが出るほどの混雑でした。第2駐車場のバス停から乗る場合には座れないことも多いと思いますので、少し戻って始発のバス停に並ぶことをお勧めします。 山梨交通ホームページ http://yamanashikotsu.co.jp/ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★広河原〜北岳〜北岳山荘（大樺沢〜左俣〜八本場のコル経由） 想像以上に斜度があり、雨とガスで先が見通せなかったこともあって、テンションも上がらず精神的にも疲れました。残雪はありますが、雪の上を歩くことはありませんでした。左俣ルートは最初にガレ場が続き、その後は不安定なハシゴが連続します。特に濡れている時は注意が必要でしょう。 ★北岳山荘〜間ノ岳： その他の区間よりも比較的歩きやすい道ですが、天候や風によって大きく難易度が変わりそうです。 ★間ノ岳〜農鳥小屋〜農鳥岳〜大門沢下降点： 農鳥小屋のオヤジさんが大門沢下降点までペイントによるマーカーを付けてくれているので、視界が悪い時でも迷わず歩けると思います。道はガレ場も多くあり、落ちたら死んじゃうかも？的な箇所も幾つか通過します。荷物が重かったので慎重に進みました。 ★大門沢下降点〜大門沢小屋： この下りは噂通りの悪路でした。今年は雨が多かったせいか、土が流され、段差も大きくなったのでしょうか？今回で5回目という方も、一番酷い状況だったと言っていました。 ★大門沢小屋〜奈良田： 前の区間に比べると歩きやすい道が続きますが、時々現れる急下降や登り返し、不安定な橋などは疲れた脚に効きました。また、林道に出てからも意外と長く、第2駐車場に停めて本当に良かったと心の底から思えました。（笑） |
| その他周辺情報 | 下山後は、「奈良田温泉 女帝の湯」（大人550円）に立ち寄りました。 奈良田の里温泉 女帝の湯 http://hayakawakankou.daa.jp/archives/spot/naradanosato/ その他の周辺情報はこちら。 早川町役場 − 観光 http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/ 早川町観光協会 http://hayakawakankou.daa.jp/ 早川ZAIDAN http://hayakawa-zaidan.com/ |
写真
拍手
80リットルのザックを担ぐ20歳の娘を追いかけるお父さん。この後、温泉でもお話させて頂きました。親娘でテント泊とは羨ましいです！もちろん掲載の許可は頂いています。
感想
今年19回目の山行は、前年に悪天候で肩の小屋経由の北岳往復に終わったisshiy5555氏のリベンジにお付き合いということで、憧れの景色を眺めに白峰三山縦走へ。
実は、個人的には体力的にも経験的にもまだ早いかなーと思っていました。
それに、もっと軽量化を進めて80kgを下回ったら・・・なんて考えていましたが、このままではいつまで経っても行けそうにないので。（笑）
今回はいつも一緒に登らせてもらっているisshiy5555氏と一緒だし、これまで培った知識や経験を試す集大成にしようということで、思い切って挑戦することにしました。
初日は広河原から出発してすぐに雨が降り始め、最後まで大樺沢沿いのルートと白根尾池小屋から草スベリ、肩の小屋経由のルートか迷ったのですが・・・。
初志貫徹ということで大樺沢から左俣ルートを選択しました。
肩の小屋経由にすると弱い心に負けて、肩の小屋泊りに変更した後、北岳と間ノ岳からの左俣ルートで下山という、百名山2座登頂して満足的なシナリオが浮かんだからです。（笑）
結果的に、この選択が功を奏して・・・
�，擦辰�くここまで来たなら間ノ岳までは荷物をデポしてピストンでも行きたい
（もう二度とこんなに辛い登りはイヤだ）
��間ノ岳まで行くなら、先へ進むのも戻るのも同じではないか
（どうせあの左俣ルートを下るのなら大門沢の下りも変わらないはず）
という、前向きなのか後ろ向きなのか訳の分からない思考が働き、ガイドブックや皆さんのレポートで何度も見た憧れの景色を直接目に焼き付ける事が出来たし、有名な農取小屋のオヤジさんとも写真が撮れました。（笑）
色々と評判はありますが、全く悪い印象はありませんでしたよ。
飲み物やバッジを買う時も丁寧に対応してもらいましたし、一緒に写真を撮った時も・・・。
「isshiy5555さん、せっかくだからオヤジさんと写真撮ろうよー。」
「おいおい、まだオレは撮るなんて言ってねーぞー。」
「だってみんなと撮ってるの見てるよ。どうせ断らないでしょー。」
「まぁ、そうだけどよー。でも、オレはカメラのレンズは見ねえから、勝手に撮ってくれ。」
なんて言いながら、しっかりと笑顔とカメラ目線を頂きました。（笑）
「せっかくだから下降点に荷物置いて広河内岳に行ってきなよ。往復1時間だし、静かで良い山だぞ。兄ちゃんたちの脚なら大丈夫だろ。」
（どうやら間ノ岳下りオーディションには合格したのかな？）
なんて言ってもらいましたが・・・。
「いやいや、ここまで来るのでも精一杯だからー！」
っていう感じで、丁重にお断りさせてもらいました。
このコースタイムを見て頂ければ、これが謙遜で無いことは十分に分かってもらえるはず。（笑）
他にも色々な話を聞けて良かったです。
絶対に良い人だと思っていたので、話のネタにもなるし、最初は肩の小屋と農取小屋泊の縦走も考えたんだけど、最終日がキツくなるんだよねー。
ちょっぴり話は逸れますが、驚いたのは途中で抜かされた韓国人のグループで、前日に富士山を登り、一泊二日で白峰三山を縦走、そのまま長野へ移動して一泊、中央アルプスを日帰りしてセントレアから帰国する弾丸登山ツアーらしいのですが、全く信じられない体力です。
しかも、平均年齢は明らかにボクたちよりも上でしたし、北岳山荘前では眞露で大宴会だったらしいですし。（笑）
そんなツアーが最近流行っているそうで、そう言えば北岳山頂で会ったアメリカ人グループも、一泊二日で白峰三山を縦走した後に、確か富士登山とか言っていたような・・・。
ただ、心配だったのは遅れた76歳の男性に、ガイドらしき人が何やら紙切れだけを渡して、さっさと行ってしまったことでしょうか。
ボクたちは下降点手前のトラバース気味のところで追い抜いたのですが、明らかにペースが遅く、結局は大門沢小屋のスタッフが迎えに行き、小屋に着いたのは19時半過ぎだったとか。
そして、もっと驚いたのが、先行していたツアーグループが大門沢小屋泊りでは無かったこと。
彼だけ中央アルプスをパスして、直接セントレアに集合する段取りなのでしょう。
うーん、あくまでも自己責任だったとしても、何とも釈然としませんね。
大門沢小屋に貼ってあった情報提供を呼び掛けるポスターも肩の小屋から出発して行方不明になった韓国人女性だったですし、そんなツアーの参加者なのでしょうか。
唯一の救いは、途中で何度か会う度に、いつも笑顔で「ダイジョウブ」と言っていたことでしょうか。
奈良田までの下山も確認出来ましたし、とにかく無事で良かったです。
今回のデータはこちら。
出発時刻／高度： 06:36 / 1525m
到着時刻／高度： 10:54 / 850m
合計時間： 52時間17分
合計距離： 29.53km
最高点の標高： 3168m
最低点の標高： 842m
累積標高（上り）： 2739m
累積標高（下り）： 3403m
上記の合計距離というのは直線距離なのでしょうか？
実際に歩いた距離というのは、どれくらいになるのでしょうか。
累積標高もおそらく過去最高だと思います。
道中も情けないくらいお互いに弱音を吐きまくり・・・。
女性同伴のグループを横目に「良いなー！」なんて言っていましたが、とてもじゃないけど恥ずかしくて聞かせられませんね。（笑）
直前まで足首の痛みに悩まされ、不安な面も多かったのですが、それでも完歩出来たのは、一緒に歩いてくれたisshiy5555氏のおかげだと思います。
ソロだったら北岳山荘に荷物をデポして、間ノ岳ピストンからの広河原へ下山していたかも。
縦走中は「もう一生このルートは来ない！最初で最後！」なんて励まし合いながら、何とか歩き切りましたが・・・。
しばらくすると「また行っても良いかなー。」なんて思うのが不思議ですよねー。
正面に富士山をドーンと眺める大門沢小屋のテント場も良かったし、奈良田温泉も良かったし、辛かったことや苦しかったことを忘れて、この感想を書きながら良いところばかりが思い出されます。
特にゴールした時の達成感と充実感は半端無く、きっと一生忘れられないと思います！
これで百名山は30座目、二百名山は4座目となりました。
まだまだ、他にも行きたいところが山ほどあるので・・・山だけに。（笑）
次はいつになるかわかりませんが、農取小屋のオヤジさんが元気なうちに行きたいかなー。
そんな訳で、これからも楽しんで登ります！
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