赤木沢(高瀬ダムIN、黒部源流入渓、室堂OUT)


- GPS
- 47:49
- 距離
- 62.8km
- 登り
- 5,658m
- 下り
- 4,523m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:55
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 10:39
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:09
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:31
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 2:54
- 合計
- 12:56
天候 | 13日:曇り 14日:曇り後晴れ 15日:晴れ後曇り 16日:晴れ後曇り 17日:曇り一時晴れ 18日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
室堂~扇沢 ¥6850 扇沢~大町温泉郷 ¥1320 大町温泉郷~七倉ダム ¥1500 |
コース状況/ 危険箇所等 |
越中沢岳の山頂直下(薬師側):風化した花崗岩でザレが多い斜面をトラバースすることが多く、斜面も強いためスリップによる滑落には気を使う、手前の無名峰?からポールはしまう方が良い 薬師岳~北薬師岳:一部滑落しそうな痩せ尾根あるのでポールはしまう方が良い 五色ヶ原~龍王岳分岐:スリップすると滑落する斜面はあるがハシゴ、鎖場などあり、手足の置き場はしっかりしてる |
その他周辺情報 | 烏帽子小屋/野口五郎小屋 トイレットペーパーは持参必要 三俣山荘 水汲み放題 太郎平小屋 充電コーナー有り、水汲み放題 五色ヶ原山荘 充電コーナー有り、風呂有り、水汲み放題 |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
装備
個人装備 |
簡易ハーネス
環ビナ2枚
カラビナ4枚
120スリング
60スリング2本
ビレイデバイス
10mダブルロープ
沢靴
ネオプレンソックス
ネオプレンスパッツ
ヘルメット
トレッキングポール
【パン4個入り、スニッカーズ、ミニ羊羹】3セット
【おにぎり3個、グミ2個】 ※行動食少し余った
アルファ米4個
フリーズドライカレー2個
チキンラーメン2袋
カレーメシ2食
真空パック生姜焼き
レトルトハンバーグ2個
ウィンナー
生ハム
ビール500缶
ウィスキー700ml
粉ポカリ1個 ※粉ポカリ2個でも良かった
チャイ1袋
スティックコーヒー6本
プラティパス
飲料(大体1リットル)
お金 ※長期の際はクレカあった方が良い
シュラフ♯4相当 ※多少寒くて目が覚めるくらい
シュラフカバー ※未使用
食器(カップ大小、スプーン)
コッヘル中サイズ
ガス缶 ※普通サイズで足りなくなって買い増し
バーナー
2テント
テントマット
個人マット
ヘッデン
ナイフ
救命キット
予備電池
トイレットペーパー
ダウン上着
フリースR1
替え下着(靴下、パンツ)
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感想
■まとめ
盆休みは北海道で大雪山縦走と、利尻山を登ろうと考えてチケットの予約を済ませていたのだけど、直前で天気予報が悪くなり急遽中止。北アルプスは天気予報が好転したので、以前から再訪を狙っていた赤木沢と縦走を組み合わせることにした。
縦走パートは、未だに晴天のピークを踏めていない水晶岳を通りたい。未踏の薬師岳~五色ヶ原~室堂も通りたい。
赤木沢は、上ノ廊下を遡行したときに継続で遡行したのだけど、雨の中やっつけで歩いてしまい、ずっと心残りになっていた沢だ。北アルプス指折りの美渓となればやはり日差しが降り注ぐ中歩きたい。
どうせなら上ノ廊下より上流部の奥ノ廊下も歩いてみたいため、黒部源流から下降して、赤木沢を遡行したい。
願望をまとめると「高瀬ダム~水晶~鷲羽~黒部源流~赤木沢~太郎平~薬師岳~五色ヶ原~室堂」という中々のロングルートになった。本当はアプローチに伊藤新道を交えたかったが、前日にまとまった降雨があったので断念した。
歩き終えてみて、いずれのパートとも味わい深かったけれど、次のパートが印象に深い。
・黒部源流~赤木沢
ソロ遡行・ビバークの緊張感が良い刺激になったのもあるが、奥の廊下は源流域なのに沢幅が広く、改めて山の大きさと深さを実感した。枝沢、沢沿いの水たまりに至るまで澄んだ水を湛えていて、河原地形という単調な渓相ながら清涼感があり、歩いていて気持ちが良い。
晴れた日の赤木沢は、二度目の遡行ながら感動を1人こぼしてしまうくらい気持ち良かった。 ナメも滝も周囲の植生も、調和の取れた風景が続き、詰めはハイジ気分になれる草原パート。理想的な癒やし渓だと思う。 稜線歩きで得られる感動も素晴らしいが、沢でしか味わえない感動があるとしみじみ感じた。
赤木岳から見た薬師沢左俣の源頭も印象に残る渓相だったので、次はこちらと継続してみたい。
・薬師岳~五色ヶ原~龍王岳
はじめて歩いた補正があるかもしれないが、五色ヶ原周辺の景色が、とにかく変化があり感動した。草原の木道を歩いているのも気持ちよいが、ザラ峠から高度を上げて俯瞰する五色ヶ原の地形が独創的で、見ていて飽きない。キャンプ場の雰囲気がとにかく素晴らしく、ここは季節を変えて再訪したいと思った。次回は五色ヶ原から黒部ダムを船で横断し、沢沿いルートで針ノ木岳の稜線に上がってみるのも楽しいかもしれない。
今年に入ってから、三俣蓮華岳周りは3度目、薬師岳周りは2度目。さすがに飽きそうなものだけど、季節が変わるたびに新しい感動を与えてくれて、まだまだ楽しめそうな山域だ。
これだけ長く夏山に入っていたにもかかわらず、雨でレインウェアを着ることがないくらい、天気に恵まれ、本当に良い山旅だった。
■13日(1日目):高瀬ダム~烏帽子小屋
信濃大町まで一人車を走らせ、大町の駐車場でパッキングを始めたところ、縦走用のザックを忘れたことに気が付く。直前に山が土砂降りで下山だったので家に干したのをすっかり忘れていた…。
どうしようか途方にくれていたところ、車の片隅にクライミング用ザックがあることに気が付き、50L容量なので代用することにした。普段使っているザックに比べると雨蓋もないし、重量も重いけど、5泊分の荷物が何とか入り、沢道具もザックの外側に括り付けることに成功。
パッキングに苦戦してバスに乗り遅れてしまったため、七倉駐車場に直接向かい入山することにした。
幸い七倉駐車場には若干の余裕があり、なかなか来ない高瀬ダムまでのタクシーに乗り出発。
久々のブナ立尾根は、記憶にあるよりも足にこたえる。膝を痛めてかばっているせいなのか、大量の食材と沢道具のせいなのか…。どのみち、初日は烏帽子小屋までなので休み休みゆっくり登ったが、雪山よりもへばって何とか小屋まで到着。
さすがに連休のため、小屋近の場所は埋まっていたが池の周りまでくると平らな場所を確保することができた。このテン場に泊まったのは初めてだと思うのだけど、池のせいなのか蚊が随分多くて参った。稜線はガスに包まれていたので夕飯を済ませると、すぐさま眠りについた。
■14日(2日目):烏帽子小屋~水晶岳~鷲羽岳~三俣山荘
この日は、三俣山荘か奥ノ廊下途中にあるビバーク地までの予定。距離も長いので暗い中出発。
相変わらず視界が真っ白の中、野口五郎小屋に到着。野口五郎岳のピークでは相変わらず真っ白だったけど、周囲が明るくなると徐々にガスも晴れはじめた。
ここからは槍ヶ岳や水晶岳の稜線を楽しみながら水晶小屋まで進む。残念ながら小屋に到着する頃には再び真っ白に。水晶岳は3回目。これまで快晴のピークを踏んだことがないので、小屋で食事をしながら時間をつぶす。
名物の力汁を食べてみたのだけど、生姜の効いたお雑煮で、焼き立ての御餅が2つも入っていてボリュームあり、生姜効果で体も温まり、絶品の小屋飯だった。
徐々に周囲のガスも薄れてきたころに山頂へ出発。到着時は霧に包まれていたけれど、お茶を飲んでいる間に晴れてきて、まずまずの展望を楽しめた。
鷲羽ピークにつくころには、晴れ間が広がり水晶ピークも完全にガスから抜けている。悔しくて戻るか悩むが、メインの目的は別なので進むことにする。鷲羽山頂で最新の予報を確認すると、翌日の天候は雨が降りそうな予報。明日に赤木沢を遡行するには微妙そうなので、この日は三俣山荘で区切ることにした。
三俣山荘は以前から泊まってみたかったので念願のテン場。この日はかなり混雑しており、14時半の時点で場所探しに大分苦労した。
テントで一杯やりながら一息つく。目の前には鷲羽岳、横を向けば槍ヶ岳。テント至近に綺麗な沢が流れていてビールを冷やせる。害虫も全くいないので、景色を肴にお酒が進む。このテン場は三ツ星だ。
夕方に最新の予報が欲しくて、三俣蓮華岳の中腹まで進むが全然電波が拾えず、結局山頂を踏む。山頂でも電波が拾えず、下山すると周囲のガスが晴れたタイミングでようやく予報をゲット。
午前は快晴だけど、赤木沢到着時は曇りになりそうな予報。暗いうちに入渓すれば晴れている赤木沢遡行に間に合いそうだけど、視界不良の遡行が不安なので、鷲羽岳で御来光を見てから奥ノ廊下を下降することにした。
■15日(3日目):三俣山荘~五郎沢出合~赤木沢出合~五郎沢出合
まずはご来光目当てで鷲羽岳へ。この日の早朝は快晴でピークに近づくころには、空がモルゲンで鮮やかな色合いに染まる。山頂でのご来光は360度見渡すことができて100点満点。鷲羽池と槍ヶ岳のコラボも楽しむことができ、最高の夜明けだった。
ひとしきり景色を堪能した後は、晴れている赤木沢に間に合わせるべく、急いでテン場に戻り撤収。黒部源流まで下る。
黒部源流からは登山道を外れるので、気を引き締めて入渓。朝一の黒部の水は冷たくて痛い。沢ソックスの中の水が温まるまで渡渉が堪えた。
奥ノ廊下は源流域なのに水量が多く感じ、直前にまとまって降った影響があったのかもしれないが、渡渉するときはルーファイを考える必要があった。膝から腿くらいの深さの水深を選んで進んだが、下手な場所でバランスを崩すと押し流されそうなので、慎重に下降した。
渓相としてはただの河原だけど、北アルプスの底から見上げる周囲の山なみの景色は見ていて楽しい。水深が深くても驚くほど水の色が澄んでいる。
途中ですれ違った他パーティの方から情報を頂き、今後の行程の目途を立てる。
五郎沢出合は中々のロケーション。見上げると黒部五郎岳。近場の本流は大きなプールもあって開放的な雰囲気。五郎沢はアプローチに使われるらしく、エスケープもしやすそうな渓相。ここで区切りたくなるが、一人での沢中ビバークは怖いので、抜け切ることも目途に赤木沢出合へ。
五郎沢出合からの下流は、どんどんと川幅が広がり開放感が増してくる。遠くに見える赤木岳の稜線も良い雰囲気だ。赤木沢出合に到着すると入渓するには微妙な時間帯。太郎平に着くころには日が暮れそう。空色も怪しい感じになってきたので、慎重を期してこの日はビバークすることに。
奥ノ廊下は至る所に広めの砂地が広がっていて、雨が降らない限りどこでもビバークできそうに感じるが、流木を見ると、降雨時の増水がすごそうなので結局五郎沢出合まで戻った。五郎沢出合でテントを張って一息つく。一人の夜は長いだろうな…と不安に思っていたけど、暖を取って五郎岳を肴にお酒をあおったら、あっという間に朝だった。
■16日(4日目):五郎沢出合~赤木沢~太郎平小屋
最新の予報は1日前なので、祈るようにテントを出ると晴れ間を予感させる空色。ちょうど赤木沢に陽が差すタイミングを計って出発。早朝の黒部川を渡渉すると冷たくて目が覚めるが、周囲の空気が澄んでいて気持ち良く感じる。遠くを見ると赤木岳の稜線に陽が差していて気分が上がる。
赤木沢出合に到着して沢への入渓点を見ると中々の水深。トロ場なので流される不安はないが、寒そうで若干ひるむ。幸い足が着いて胸くらいの深さにつかるだけで済んだが、晴れ間が見えていなければ疲弊する寒さだ。ナイアガラの滝はしばらく見ていたいくらい見事だが、寒くなるので赤木沢へ入る。
赤木沢に入ると早々に広がる一面のナメ床。茶色のナメに澄んだ水が映えて綺麗。続く滝場で谷間に光が入り、釜が澄んだ緑色に。滝を超えて振り返ると下流は陽が反射して眩しい。念願のキラキラ赤木沢だ。
一つ滝を超えるたびに写真を撮ってしまうのでなかなか進まないが、いちいち綺麗なのでしょうがない。途中、他の遡行者と談笑しながら進む。自分以外もソロの人が2人、パーティが1組。
懸念の赤木沢大滝に到着してルートを検討。以前は大滝間際の灌木帯を巻いたが傾斜が強く、ソロだと不安なため、登りやすいと聞いていた草付き付近のルートを偵察。草付き脇にルンゼがあり灌木帯まで続いていて登りやすそうなので、ここから登る。
概ね問題ないが、浮石があり後続が控えていたので慎重に登る。途中、CSがルンゼを塞いでいる部分があり、ここの傾斜が一段強く、残置ハーケンと捨て縄が掛かっていたのでA0で上がるか悩んだが、CSの強度に不安を覚えたのでルンゼ脇の階段状の岩場から巻いて再びルンゼへ。その先は草地に明瞭な巻き道が見えたので灌木帯へ進み、藪をかき分け無事に大滝上へ。
ここからは不安要素もなく、気楽に進む。大滝上はナメ床が続き舗装道路の様。気持ちよく高度を稼いでいくと、徐々に両岸になだらかな草地が広がりはじめ、最後は草原へ。理想的なフィナーレだ。
気持ちよくて、ここでお湯を沸かしてお茶を入れたくなるが、登山道から見えてしまう位置なので我慢して脱渓。
赤木岳で休憩しながら谷間を見渡すと薬師沢左俣の谷間が目立つ。途中で遡行してきたパーティに聞いたところ、開放的で良い沢とのこと。次回はここを繋ぐルートも歩いてみたい。
太郎平小屋に到着して空きを聞くと泊まれる状況。スマホやバッテリーの充電も可能ということで、この日は小屋泊まりに。小屋前のベンチはロケーションが良く、日差しも丁度良かったのでビールが最高だった。
■17日(5日目):太郎平小屋~薬師岳~五色ヶ原
この日の行程は薬師岳以降がはじめて歩くルートとなる。ご来光に合わせて2時に出発する予定が寝坊してしまい、2時30分に小屋発。薬師沢キャンプ場付近はクマが怖いので、テント周辺を通り抜けると鈴を多めに鳴らしながら、ペースはゆっくりで進む。
樹林帯を抜けて視界が開け、薬師岳山荘を通りすぎると他登山者の明かりも増え始め、ほっとしてくる。山頂に到着するころにはガスに包まれ、風も強くなり寒さが堪える状態に。幸いご来光を迎えた後はガスも無くなり始め、まずまずの眺望。ひとしきり日の出を楽しんだ後は五色ヶ原に向けて出発する。
山頂の賑わいは他所に、ここからは途端に人が減り、見える限り同ルートを取るのは1人くらい。静かな山旅のはじまりだ。
北薬師岳までの稜線は、薬師岳までの牧歌的な雰囲気とは変わって荒々しい岩稜帯になる。特別高度感がある場所はないが、一部の区間はやせ尾根で滑落の危険があったため、ストックをしまって通過。北薬師岳に到着して薬師岳を振り返ると、荒涼とした稜線がカッコよい。
北薬師岳からは、見晴らしの良い幅広の尾根を下り続ける。谷間を見下ろすと上ノ廊下が見えるので、遡行したときのことを思い出し、地形を同定して楽しんだ。
周囲が樹林帯になり始めると、スゴ乗越小屋に到着。稜線の鞍部にある静かな雰囲気の山小屋だ。テン場は周りが開けており、周囲の山なみが見えて中々のロケーション。
小屋を過ぎてしばらく下ると、この日の山場である越中沢岳への登り返しが始まる。序盤は登りやすい階段状の岩場が続くが、山頂が見え始めると風化した花崗岩のザレ場をトラバースする区間が続く。足を滑らせると滑落しそうな傾斜のため気を遣う区間だった。
越中沢岳からは再び牧歌的な雰囲気の稜線に変わるが、ガスに覆われ始めて見通しが悪くなったので五色ヶ原まで黙々と歩いた。
五色ヶ原山荘に到着するとランチタイムに間に合ったので、折角だからとカツカレーを食べる。山では嬉しい揚げ物のカツがボリュームたっぷりで満足の食べ応え。
ランチ後はテン場へ向かう。周辺はチングルマの群生が目立ち、テントスペースの周囲にもそこかしこにお花畑がある。残念ながら咲いているのは一部だけだったが、チングルマの最盛期にまた来たいぐらいだ。
テントを張って一杯上げていると、ガスガスだった景色が徐々に視界が開けていき、日没のタイミングで見事な夕景に。テン場の皆も気持ちの良い夕暮れを楽しみ、写真撮影をしていた。なだらかな草原の背後に、赤く染まった山なみが並び、印象に残る風景だった。
このテン場は小屋から距離があるものの、水場も綺麗、トイレも近く、電波も良好。ロケーションも最高で三ツ星のテン場だった。
■18日(6日目)
長い山旅もいよいよ最終日。この日は始発の扇沢行きに乗るべく足早に移動する予定。
綺麗な月明かりのもと出発。徐々に明るくなる朝の草原が気持ち良い。
ザラ峠までくると、五色ヶ原が盛り上がった台地の上に広がっていることが分かり、驚きを感じる。獅々岳を登っていくにつれて夜が明け始め、中腹あたりで日の出を迎える。朝日を浴びた五色ヶ原の地形を俯瞰していく感じが、なんとも気持ちよく何度も振り返って写真を撮ってしまう。
獅々岳のピークから龍王岳まで荒々しい岩稜が姿を現す。手前の斜面には、8月半ばなのに広い雪田が広がり目新しい。
龍王岳に到着して、今山行最後のピーク。これまで歩いたルートが一望できて壮観だ。烏帽子小屋から水晶、鷲羽、黒部源流から赤木沢をたどり、薬師、五色ヶ原へと至る。どのパートも味わい深い。
ここから室堂まではラストスパート。一の越からは途端に観光地化した道を小走りに下り、長い山旅を終えた。
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