晴れ空の縦走(2泊3日の鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳)


- GPS
- 16:13
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,960m
- 下り
- 3,637m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:59
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 6:34
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:白馬駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道は整備されていて迷うことはない 岩稜地帯の急傾斜地には鎖や梯子が整備されている ヘルメット推奨(キレット部分は必須) |
写真
感想
昨年度、五竜岳から唐松岳の縦走で感動の風景に出会えたが、当時宿泊した山小屋で鹿島槍ヶ岳から八峰キレット経由で五竜岳に到着された方の話を聞いて、これはいかなければと、今年度は2泊3日の予定で、扇沢から白馬八方尾根までの縦走計画を組んだ。
期間中の天気はほぼ晴れで少し汗ばむ暑さ。歩き始めは、深夜バスからの乗り継ぎで、眠さを感じながら扇沢駅から少し戻った場所に登山口がある柏原新道から登る。さすがメジャールートで登山路はきれいに整備されている。また、この登山路は直射日光も遮ってくれるので疲労感は少ない。
種池小屋からは遮るものもなく、見事な緑の稜線が見える。これから進む爺ヶ岳から本日宿泊の冷池山荘、さらにその先まで一望。素晴らしい景色に癒されて、疲労感も感動に置き換わった。ここからは尾根筋で樹木も少なく、直射日光が降り注ぐ。傾斜が少しでも厳しくなると歩みは極端に遅くなる。目の前に見えている爺ヶ岳、冷池山荘までなかなかたどり着かない。体からは汗が吹き出し、暑さと寝不足で踏み出す力も弱まり、冷山荘手前の傾斜では心を折られ苦しみながらも山小屋にたどり着けた。天気がよかったので爺ヶ岳山頂の景色も最高だったが、消耗も激しくもう少し休憩を多めにとったほうがよかった。
山小屋の部屋はロフトの2階。階段を挟んで左右2人ずつだが、この日は左右1人ずつのダブルベッド状態。広目のプライバシー空間が確保されているので、熱っぽい体を冷やすために、横になってうつらうつらしながらゆっくり休んだ。
テント泊は、熊が鹿島槍ヶ岳の山頂に出た関係で自粛とのことだったが、夕食後、山小屋から10分程度の場所にあるテント場に見に行くと10張程度は設置され、緊張感もなくまったりした時間を過ごされていた。この場所、夕日を見るのに最適な場所だったので、山に太陽が沈み茜色に染まるまで空を眺めていた。
翌日は、山小屋で朝食をいただいてから、午前5時20分頃に出発。涼しいうちに進んでおこうと安定したペースで進む。ザレ場では小石に足を取られるが、鹿島槍ヶ岳の山頂は天気が良く周囲の山々も明瞭に見られた。南峰から北峰までのアップダウンはなかなかの絶景が拝めるいいポイントだった。
八峰キレット周辺は傾斜も厳しく鎖も多い緊張感を強いられる場所。それでも危険を感じるよりも大自然の美しさに圧倒された。
キレット小屋は絶妙な位置に配置。ここに山小屋を作ったセンスの良さに感動した。山小屋でお茶を購入して少し休憩。クールダウンができたが、ここから五竜岳までは距離と傾斜に加えて、直射日光の暑さもあって相当疲労した。水も1.5リットル程度消費した。とにかく砂利場が多く、思ったよりも速度が出ない。五竜岳に到着したときは、到達できた思いよりも、今日はもうこれ以上上りがないというのが一番の感想だった。また、頂上からの景色も雲に覆われていて、残念な景色となった。
五竜山荘の部屋はカイコ棚の2階で一部屋に5人の布団が並ぶが、足元には荷物を置けるスペースもあり十分。また、トイレが改装したての美しさで、個室は水洗トイレが導入されていた。水の貴重な山小屋で、いつもは便秘に悩まされているが、快適にトイレができた。
最終日の出発は午前4時半過ぎ。まだ少し暗いがヘッデンをつけるまでではない。途中、ご来光を見ながら唐松岳を目指す。昨日はちょっと残念だった五竜岳も山裾までしっかり見えて美しい。牛首の鎖場も緊張感よりも楽しさが上回ってあっという間に唐松岳に到着できた。山頂からは五竜岳は美しくみえたが白馬方面は雲がかかりちょっと残念な景色だった。不帰方向の看板を見て、次回は挑戦したいと思った。
唐松岳からはペースを上げて下山。途中、八方池では山小屋でいただいた弁当をたべつつ、雲がはれないかしばらく待ったが、雲がはれることはなかった。とはいえ、昨年は池も霧で見えなかったが、今回は、湖面に山と雲と登山者が鏡のように映る光景を見ることができ、ちょっと感動した。
ゴンドラ降車で山登りは終えたが、ここから白馬駅まで徒歩で移動。炎天下の3キロの道のりを45分程度かけて歩いて完全終了。山の美しさと縦走の楽しさ、加えて、自分の体力の限界が感じられた今回の旅を締めた。
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