裏銀座とかジャンダルムとか


- GPS
- 31:37
- 距離
- 84.9km
- 登り
- 9,131m
- 下り
- 8,971m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:41
- 山行
- 11:18
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 13:21
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 11:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
靴
行動食
飲料
日焼け止め
携帯
ヘッデン
予備バッテリー
レインウェア
インサレーション
帽子
ヘルメット
|
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感想
友人が2泊3日で槍ヶ岳に行き、2日目はヒュッテ大槍泊まるということなのでそれに合わせて自分もそこに泊まりつつ北アルプスを満喫する旅を企画した。
1日目は適当に七倉山荘まで移動、2日目に槍まで走って3日目はどうするか悩んだが大キレット行って余裕があればジャンダルムも行くという計画。
1日目
扇沢から針ノ木小屋経由で蓮華岳登って七倉山荘に下りる。行程は短くて物足りないが針ノ木付近で未踏の区間を埋めるのが目的なのでこれでよい。一応、針ノ木小屋から烏帽子小屋まで船窪岳経由と七倉山荘経由のどっちのルートが時間的に速く行けるかを確認する目的もある。コースタイムで言うと船窪岳経由の方がだいぶ短いが、崩落が進んでいるのと藪漕ぎが多い。七倉山荘経由はブナ立尾根の登りがきついが全区間で丁寧に整備されている。個人的には登りが得意なので七倉山荘経由の方が速く行ける気がする。
七倉山荘の温泉はとても気持ち良かったし食事もBBQっぽい感じでお客さん同士で山の話で盛り上がったりして楽しかった。あとダムカードも忘れずにゲット。
2日目
七倉山荘から裏銀座を攻める。ご来光を稜線上がってから見たかったので1時半くらいの出発。予定通り4時に烏帽子小屋に着いて野口五郎岳に向かう。烏帽子小屋テン場から抜け出せなくて苦労した。夜行だからなのか登山道とテン場の道の区別がつかない。それにしても早朝はやっぱり寒い。というか風が冷たい。日が出てきたから暖かくなると思いきや風が強いので寒くて野口五郎岳に着いたところで諦めて一枚着た。
水晶小屋まで行くと自分の一番好きなエリアの雲ノ平とその一帯が見渡せる。ここに来るとなんか帰ってきたような不思議な気持ちになる。水晶岳は縦走路から外れているので寄らなくても良いが久々に水晶岳からの景色が見たくなったので寄ってきた。いつか読売新道も行ってみたい。続いて鷲羽岳も登って三俣山荘へ。
山荘手前でお会いしたトレランの方は前日仕事終えてから寝ずに運転して新穂高から鷲羽岳までピストンしてこのあとまた4時間運転して帰るそう。北アルプスは超人が多くて楽しい。
三俣山荘でケーキセットを注文して休憩。すぐに出てくると思ってたら20分くらい待っても出てこず、その先の行程もあるので少し焦ってしまった。予め20分かかると知っていれば良いだけの話なのでちゃんと調べておけばよかった。肝心の味は初秋の澄んだ空気にピッタリのスッキリとした軽やかな味わい。
休憩後、双六小屋に向かって下るところで、目の前に見えてる樅沢岳に登れば電波入るからメールでも見ようかな、とか考え事してたら派手に滑って転倒。砂と小石の混じったサーフェスで目線が上がって後傾になったのが原因。転んだときに寝返りを打つようにうつ伏せ状態になってメガネのフレームが眉と瞼の間に食い込んで切り傷と腫れを作ってしまった。かなり悔しいが、これが翌日の大キレットとかジャンダルムとかでなかったのは本当に救い。むしろここで派手にコケたおかげで翌日の集中力につながった。
その先は数回通ったことのあるルートで槍まで一気に進む。肩から槍に登る途中で見事に下山中の友人に遭遇。お互い時間とか伝えてないのにちゃんと槍で会えたことにびっくり。あそこでコケてなければ山頂で会えたかな、という気持ちも少しだけあったがそれは仕方ない。その後肩の小屋で再合流してヒュッテ大槍までゆっくり歩いて宴会。
3日目
今回の山行のメインディッシュ。平日なので空いてるはずだし天候も完璧。このチャンスを逃すわけにはいかない。2時半出発で大キレット入り口の南岳小屋を4時に通過。完全に予定通り。空いてるうち通過したいのと核心部の長谷川ピークくらいでヘッデン不要な明るさになって欲しいのでこの時間にした。長谷川ピークを5時前に通過。ピーク直前で石がゴロッと転がって、あれ、人いないはずだけど、と思ったら落石の主は雷鳥だった。暗くてOPPOのしょぼすぎるカメラでは全く撮れなかったし雷鳥のくせに飛んで(と言っても数メートル)ハイマツの中に隠れてしまった。
長谷川ピークの回り込むところは高度感があって少し怖かったがその先の飛騨泣きは完全に整備されていて怖い要素は全くなかった。というわけで大キレットは全体的に非常によく整備されていて、迷う箇所もないので八峰キレットとか不帰キレットとかと難易度的に大差ないと思う。ただ、そこそこ長いのと、追い越しやすれ違いが難しい区間が多いのである程度のスピード(最低限渋滞を作らない程度)で歩けることが前提になる。
北穂高を通過してからもキレットと同じような道が続く。個人的には南岳小屋〜奥穂山荘までが大キレットと思っているので違和感はないが知らない人が見たら少しビビりそう。
奥穂高岳からいよいよジャンダルムを目指す。いきなり馬の背とかいうエグいのが出てくる。この日の行程で一番高度感があって怖かった。その先の一旦大きく下るところでは慎重に下っていたにもかかわらず浮石に靴がかすって石がすごい音を立てて奈落の底に砕け散りながら吸い込まれて行った。もし下に人がいたらと思うとぞっとする。ジャンダルムの難しさは一般登山道とは比べ物にならない量の浮石にある。通常の感覚ならこんだけ浮石があるところに足を踏み入れたら登山道から外れたと認識するがジャンダルムではこれが普通。かなりの確率で触れば動く。大きな岩も例外ではない。なので見た目以上に足を置ける場所は限定されるし斜度も急なので浮石に足を置けば落石を誘発する。マーキングも少なくてルートも迷うところが多々あったがなんとかジャンダルムに登頂。
山頂で休憩してたらノーヘルで帽子すら被ってないお兄さんが直登ルートから爽やかな笑顔で現れてびっくり。聞けばアルパインクライマーで普段はもっと意味不明なところばかり登っているがこの日は気分が乗らず簡単に登れるジャンダルムに来たとのこと。めちゃくちゃ鍛えられた胸筋が力量を物語っていた。自分も登山でのヘルメットの有効性には疑問を感じていたので勝手に親近感を持ってしまったがレベルが違いすぎた。
この先も似たような難所が続くが、ジャンダルムから着かず離れずで着いてきたお姉さんと途中から一緒に行けたおかげであっという間に西穂に到着。やっとちゃんとした道になって安心。そこから少しペースアップして西穂山荘に午前中に到着。ご一緒させていただいたお姉さん、ありがとうございました。
西穂山荘から先はめちゃくちゃ走りやすい道。ここぞとばかりに走って灼熱の上高地へ。友人が徳沢園で休憩してると聞いてそっちまでひとっ走りして合流。大変充実した山行でした。
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