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Yamareco

記録ID: 4483824
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

折立 〜 雲ノ平、高天原へ

2022年07月10日(日) 〜 2022年07月13日(水)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
32:51
距離
44.9km
登り
3,269m
下り
3,252m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:31
休憩
1:17
合計
7:48
距離 12.4km 登り 1,132m 下り 570m
7:59
36
8:35
8:46
20
9:06
9:07
17
9:24
9:44
78
11:02
11:13
18
11:31
29
12:00
12:26
53
13:19
13:22
9
13:31
13:36
23
13:59
46
14:45
9
2日目
山行
9:43
休憩
1:24
合計
11:07
距離 13.5km 登り 1,094m 下り 899m
6:35
145
9:00
9:09
34
9:43
9:44
27
10:11
10:14
21
10:35
10:47
83
12:10
12:17
41
12:58
13:06
47
13:53
7
14:00
97
15:37
15:38
43
16:21
6
16:27
16:51
13
17:04
17:23
19
3日目
山行
6:45
休憩
0:40
合計
7:25
距離 7.9km 登り 544m 下り 756m
6:32
3
6:35
5
6:40
56
7:36
7:42
82
9:04
9:05
6
9:11
29
9:40
9:43
49
10:32
10:58
15
11:13
11:14
29
11:43
11:46
131
4日目
山行
5:48
休憩
1:04
合計
6:52
距離 11.1km 登り 501m 下り 1,063m
6:56
11
7:07
50
7:57
7:58
26
8:24
7
8:31
8:35
80
9:55
10:54
18
11:12
17
11:29
55
12:36
28
13:04
41
13:48
北アルプスの空白地帯を埋めることが出来ました。
山域を「剱・立山」にしようか迷いましたが「槍・穂高・乗鞍」としました。どちらにも属さないこの地域用に「北アルプス中央部」が欲しいと思いました。
天候 10日:曇り 一時晴 のち雨
11日:晴れ
12日:雨 時々止む
13日:晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
折立駐車場(有峰林道通行料金 2,000円)
コース状況/
危険箇所等
感想欄に記載
その他周辺情報 下山後の温泉は「グリーンパーク吉峰 ゆーランド」620円(モンベル割引有り)
お肌に良いぬるぬるの弱アルカリ性単純温泉。露天風呂、サウナ、水風呂有り。
この価格でこの充実ぶり、立山周辺を訪れる際には欠かせないお奨めの温泉です。
【1日目】折立〜薬師沢小屋
6時のゲート開きと同時に林道を走行し、6時半頃に折立駐車場に到着。準備を終え車を出ましたが、この時点で既に一つのミスを犯していました
2022年07月10日 07:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/10 7:04
【1日目】折立〜薬師沢小屋
6時のゲート開きと同時に林道を走行し、6時半頃に折立駐車場に到着。準備を終え車を出ましたが、この時点で既に一つのミスを犯していました
いざ出発!
2022年07月10日 07:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 7:05
いざ出発!
出発から1時間半で三等三角点(点名:青淵 1869.91m)。今回訪れた唯一の三角点です
2022年07月10日 08:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 8:34
出発から1時間半で三等三角点(点名:青淵 1869.91m)。今回訪れた唯一の三角点です
視界の開けた尾根に見頃のニッコウキスゲ
2022年07月10日 09:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/10 9:03
視界の開けた尾根に見頃のニッコウキスゲ
懐かしの積雪深計測ポール
2022年07月10日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/10 9:06
懐かしの積雪深計測ポール
振り返ると鍬崎山。右には弥陀ヶ原も雲間に見えていました。この後、日焼け止めを塗ろうとして救急キットがないことに気付きました。無くしたと思われた休憩地点まで戻りましたが見つからず。約40分のロス 凹
2022年07月10日 09:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/10 9:07
振り返ると鍬崎山。右には弥陀ヶ原も雲間に見えていました。この後、日焼け止めを塗ろうとして救急キットがないことに気付きました。無くしたと思われた休憩地点まで戻りましたが見つからず。約40分のロス 凹
気を取り直し、快適な道を行きます
2022年07月10日 10:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/10 10:12
気を取り直し、快適な道を行きます
北陸の山に欠かせない「ます寿司」でエネルギー補給
2022年07月10日 11:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 11:04
北陸の山に欠かせない「ます寿司」でエネルギー補給
12時ちょうどで太郎平小屋に到着。ガッスガスで向かいの薬師岳は見えず 凹
2022年07月10日 12:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 12:00
12時ちょうどで太郎平小屋に到着。ガッスガスで向かいの薬師岳は見えず 凹
「太郎ラーメン」が名物らしいのですが、知らずに普通のラーメンを注文。1000円也
2022年07月10日 12:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 12:05
「太郎ラーメン」が名物らしいのですが、知らずに普通のラーメンを注文。1000円也
分岐、右:黒部五郎岳、左:薬師沢
2022年07月10日 12:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 12:27
分岐、右:黒部五郎岳、左:薬師沢
雪渓を横切ります。ベンガラが撒かれてなく、踏み跡も残ってなかったのでテキトーに進みましたが、斜上が正解でした
2022年07月10日 12:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 12:29
雪渓を横切ります。ベンガラが撒かれてなく、踏み跡も残ってなかったのでテキトーに進みましたが、斜上が正解でした
一気に下って第一徒渉点
2022年07月10日 13:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 13:22
一気に下って第一徒渉点
次いて第二徒渉点
2022年07月10日 13:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 13:31
次いて第二徒渉点
さらに第三徒渉点
2022年07月10日 13:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 13:57
さらに第三徒渉点
そこからが意外と長い。だらだら歩いた後、赤屋根が見えました
2022年07月10日 14:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 14:54
そこからが意外と長い。だらだら歩いた後、赤屋根が見えました
本日の宿、「薬師沢小屋」に到着
2022年07月10日 14:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/10 14:56
本日の宿、「薬師沢小屋」に到着
長年の雪により小屋は5°ほど傾いています。階段の登り下り時に不思議な感覚に陥りました。小屋は水が豊富で乾燥室が強力。宿泊者も少なく(10人+2人+1人×2)快適に過ごせました
2022年07月10日 17:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/10 17:20
長年の雪により小屋は5°ほど傾いています。階段の登り下り時に不思議な感覚に陥りました。小屋は水が豊富で乾燥室が強力。宿泊者も少なく(10人+2人+1人×2)快適に過ごせました
【2日目】薬師沢小屋〜高天原小屋
おはようございます。準備に手間取り10人のパーティに続いて吊り橋からスタート
2022年07月11日 06:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 6:25
【2日目】薬師沢小屋〜高天原小屋
おはようございます。準備に手間取り10人のパーティに続いて吊り橋からスタート
高天原(大東新道)との分岐
2022年07月11日 06:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 6:34
高天原(大東新道)との分岐
さっそく現れた鉄階段
2022年07月11日 06:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 6:35
さっそく現れた鉄階段
大石ゴロゴロ、急登の登山道
2022年07月11日 06:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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大石ゴロゴロ、急登の登山道
2時間ほど登り木道に出ました。ここからは緩やかな登りとなります
2022年07月11日 08:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 8:27
2時間ほど登り木道に出ました。ここからは緩やかな登りとなります
空が広くなり、雲上の世界に出ました
2022年07月11日 08:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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空が広くなり、雲上の世界に出ました
三俣蓮華岳。んっ?
2022年07月11日 09:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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三俣蓮華岳。んっ?
その左肩に槍ヶ岳が見えてます!
2022年07月11日 09:20撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/11 9:20
その左肩に槍ヶ岳が見えてます!
黒部五郎岳!
2022年07月11日 09:21撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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黒部五郎岳!
そして水晶岳。雲ノ平を囲む雄峰が立ち並びます
2022年07月11日 09:21撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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そして水晶岳。雲ノ平を囲む雄峰が立ち並びます
水晶岳を正面に見て雲上の庭園を進みます
2022年07月11日 09:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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水晶岳を正面に見て雲上の庭園を進みます
右:祖母岳(アルプス庭園)、左:祖父岳。この後、ザックをデポし祖母岳に立ち寄ることにしました
2022年07月11日 09:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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右:祖母岳(アルプス庭園)、左:祖父岳。この後、ザックをデポし祖母岳に立ち寄ることにしました
道脇には至るところにチングルマ
2022年07月11日 09:55撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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道脇には至るところにチングルマ
薬師岳もしっかり見えました
2022年07月11日 10:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/11 10:03
薬師岳もしっかり見えました
雷鳥親子が木道を散歩中(雛鳥計2羽いました)
2022年07月11日 10:09撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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雷鳥親子が木道を散歩中(雛鳥計2羽いました)
祖母岳山頂近くのアルプス庭園からの水晶岳。存在感あります
2022年07月11日 10:13撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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祖母岳山頂近くのアルプス庭園からの水晶岳。存在感あります
雲ノ平山荘で一服した後、
2022年07月11日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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雲ノ平山荘で一服した後、
祖父岳に向かいます。近そうに見えたのですが...
2022年07月11日 10:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 10:50
祖父岳に向かいます。近そうに見えたのですが...
スイス庭園分岐。スイス庭園は水晶岳を眺める絶景地と後で知りました。知ってれば立ち寄ったのですが...
2022年07月11日 11:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 11:16
スイス庭園分岐。スイス庭園は水晶岳を眺める絶景地と後で知りました。知ってれば立ち寄ったのですが...
雪渓をトラバース
2022年07月11日 11:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 11:38
雪渓をトラバース
なかなか近付かない祖父岳を眺めながら、薬師沢小屋で作ってもらった弁当(おこわのちまき)を食します
2022年07月11日 11:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 11:52
なかなか近付かない祖父岳を眺めながら、薬師沢小屋で作ってもらった弁当(おこわのちまき)を食します
三俣山荘方面との分岐
2022年07月11日 12:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 12:11
三俣山荘方面との分岐
またまた雪渓を横切ります
2022年07月11日 12:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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またまた雪渓を横切ります
意外に遠かった祖父岳。小屋を出て2時間も掛かってしまってました
2022年07月11日 12:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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意外に遠かった祖父岳。小屋を出て2時間も掛かってしまってました
山頂からは疲れもぶっ飛ぶ360°の大パノラマ
2022年07月11日 12:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 12:52
山頂からは疲れもぶっ飛ぶ360°の大パノラマ
正面には存在感を高める水晶岳。盟主の貫禄あり
2022年07月11日 12:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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正面には存在感を高める水晶岳。盟主の貫禄あり
その右手には、左:ワリモ岳、右:鷲羽岳
2022年07月11日 12:55撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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その右手には、左:ワリモ岳、右:鷲羽岳
鷲羽岳の右奥に槍ヶ岳が再出現! 苦労して登って来た甲斐があるというものです
2022年07月11日 13:06撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/11 13:06
鷲羽岳の右奥に槍ヶ岳が再出現! 苦労して登って来た甲斐があるというものです
パノラマを堪能した後は岩苔乗越に向かいます
2022年07月11日 13:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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パノラマを堪能した後は岩苔乗越に向かいます
途中のハクサンイチゲのお花畑がスゴイ!
2022年07月11日 13:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 13:14
途中のハクサンイチゲのお花畑がスゴイ!
チングルマにコイワカガミ!
2022年07月11日 13:16撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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チングルマにコイワカガミ!
尾根末端で急降下し、
2022年07月11日 13:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 13:20
尾根末端で急降下し、
岩苔乗越。谷上部は雪渓で埋まっています。この雪渓を下るのか?と一瞬、不安になりましたが、
2022年07月11日 13:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 13:46
岩苔乗越。谷上部は雪渓で埋まっています。この雪渓を下るのか?と一瞬、不安になりましたが、
乗越の向こうに道がありました(この道標より10mほど進んだ所)
2022年07月11日 13:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 13:52
乗越の向こうに道がありました(この道標より10mほど進んだ所)
とはいえ、道が雪渓に埋もれている箇所もありました。アイゼン無いのでストックと踵ステップで慎重に下ります
2022年07月11日 14:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 14:02
とはいえ、道が雪渓に埋もれている箇所もありました。アイゼン無いのでストックと踵ステップで慎重に下ります
枝沢の徒渉も問題なし
2022年07月11日 14:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 14:18
枝沢の徒渉も問題なし
この道、あまり歩かれていないと感じた道でした。16時には小屋に着きたかったのですが思っていた以上に時間が経過していきます
2022年07月11日 15:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 15:09
この道、あまり歩かれていないと感じた道でした。16時には小屋に着きたかったのですが思っていた以上に時間が経過していきます
水晶池分岐から見る水晶岳。時間が押してることもあり池には立ち寄らず先を急ぎます
2022年07月11日 15:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 15:38
水晶池分岐から見る水晶岳。時間が押してることもあり池には立ち寄らず先を急ぎます
雲ノ平からの道と合流。小屋まであと少し
2022年07月11日 16:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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雲ノ平からの道と合流。小屋まであと少し
16時半に高天原山荘に到着。17時半の夕食まであまり時間がありません。受付けを済ませ急ぎ温泉へ
2022年07月11日 16:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 16:28
16時半に高天原山荘に到着。17時半の夕食まであまり時間がありません。受付けを済ませ急ぎ温泉へ
行き15分、温泉で15分、帰り20分。急ぎ小屋に帰って夕食。のんびりと湯舟に浸かれませんでしたが、秘湯に入れただけで満足! この後、雨が降ってきたので無理して正解でした
2022年07月11日 17:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 17:09
行き15分、温泉で15分、帰り20分。急ぎ小屋に帰って夕食。のんびりと湯舟に浸かれませんでしたが、秘湯に入れただけで満足! この後、雨が降ってきたので無理して正解でした
「高天原山荘」はランプの宿で有名。小屋内に漂う灯油臭さもいいもんです。昨日に続き宿泊者も少なく(10人+2人+1人×4)快適に過ごせました。21時前には就寝
2022年07月11日 19:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 19:15
「高天原山荘」はランプの宿で有名。小屋内に漂う灯油臭さもいいもんです。昨日に続き宿泊者も少なく(10人+2人+1人×4)快適に過ごせました。21時前には就寝
【3日目】高天原山荘〜薬師沢山荘
おはようございます。昨夜から雨が降り続いています。大東新道経由で行くかどうか迷い中。小屋の方の話では増水の問題はないそうです
2022年07月12日 05:59撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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7/12 5:59
【3日目】高天原山荘〜薬師沢山荘
おはようございます。昨夜から雨が降り続いています。大東新道経由で行くかどうか迷い中。小屋の方の話では増水の問題はないそうです
高天原。昨夜からの雨が上がりません
2022年07月12日 06:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 6:34
高天原。昨夜からの雨が上がりません
沢を二度渡ります
2022年07月12日 06:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 6:52
沢を二度渡ります
一時間あまり歩いて高天原峠。この時点でも大東新道に行くかどうか迷っていましたが、雨が降り続いていることを理由に、安全な雲ノ平経由と決めました
2022年07月12日 07:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 7:40
一時間あまり歩いて高天原峠。この時点でも大東新道に行くかどうか迷っていましたが、雨が降り続いていることを理由に、安全な雲ノ平経由と決めました
雨が降り続き、森はうっそうとしてます
2022年07月12日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 8:10
雨が降り続き、森はうっそうとしてます
長い鉄階段
2022年07月12日 08:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 8:23
長い鉄階段
高天原峠から約1時間、木道が出てきて雲ノ平近しと思いましたが...
2022年07月12日 08:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 8:37
高天原峠から約1時間、木道が出てきて雲ノ平近しと思いましたが...
そこからが長かった凹。目印が少なくルーファイしながらゴロゴロの大石群を乗り越え、
2022年07月12日 09:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 9:23
そこからが長かった凹。目印が少なくルーファイしながらゴロゴロの大石群を乗り越え、
無線アンテナ(コロナ観測所とのこと)を越え、雲ノ平山荘も近いだろうと思いましたが、
2022年07月12日 09:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 9:38
無線アンテナ(コロナ観測所とのこと)を越え、雲ノ平山荘も近いだろうと思いましたが、
もはや道とも思えない小川をドボンしないよう慎重に進み、その後現れた岩場も乗り越え、
2022年07月12日 09:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 9:49
もはや道とも思えない小川をドボンしないよう慎重に進み、その後現れた岩場も乗り越え、
ようやく国道並みの木道に出ました
2022年07月12日 10:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 10:29
ようやく国道並みの木道に出ました
雲ノ平山荘に立ち寄り、温かいコーヒーを注文、バナナバウムで元気を取り戻そうとしてます
2022年07月12日 10:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 10:50
雲ノ平山荘に立ち寄り、温かいコーヒーを注文、バナナバウムで元気を取り戻そうとしてます
雨の中、昨日とは様相の変わった雲ノ平を進みます
2022年07月12日 11:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/12 11:37
雨の中、昨日とは様相の変わった雲ノ平を進みます
雨が降っていても良いものはいい!
2022年07月12日 11:43撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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雨が降っていても良いものはいい!
薬師沢への下りはほとんど写真無し。ゴロゴロ、ビチャビチャの道とも言えぬような道を転ばぬよう下ります
2022年07月12日 12:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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薬師沢への下りはほとんど写真無し。ゴロゴロ、ビチャビチャの道とも言えぬような道を転ばぬよう下ります
雲ノ平山荘から3時間を掛けて雨が上がった薬師沢小屋に戻ってきました。河原で釣りをしてる方がおられると思ったら小屋番さんでした。釣った岩魚はリリースされるそうです
2022年07月12日 13:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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雲ノ平山荘から3時間を掛けて雨が上がった薬師沢小屋に戻ってきました。河原で釣りをしてる方がおられると思ったら小屋番さんでした。釣った岩魚はリリースされるそうです
本来の予定では太郎平小屋まで行くつもりでしたがもういい時間。登ろ返す気力もなく薬師沢小屋泊に変更しました。雨の一日を歩き通せたことに満足した一日でした。強力乾燥室は実にありがたい
2022年07月12日 14:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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本来の予定では太郎平小屋まで行くつもりでしたがもういい時間。登ろ返す気力もなく薬師沢小屋泊に変更しました。雨の一日を歩き通せたことに満足した一日でした。強力乾燥室は実にありがたい
【4日目】薬師沢小屋〜折立
おはようございます。天気予報では曇りでしたが青空になりました。日頃の行いの良さでしょうか^^
2022年07月13日 06:48撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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【4日目】薬師沢小屋〜折立
おはようございます。天気予報では曇りでしたが青空になりました。日頃の行いの良さでしょうか^^
いい天気に気分も上々。小屋番(やまとけいこ)さんとツーショットを要望。快く受けていただきました(顔出し了承いただいています)
2022年07月13日 06:50撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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いい天気に気分も上々。小屋番(やまとけいこ)さんとツーショットを要望。快く受けていただきました(顔出し了承いただいています)
やはり青空はいいなぁ...
2022年07月13日 07:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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やはり青空はいいなぁ...
朽ちかけた木道に思うところあり...(感想欄にて)
2022年07月13日 07:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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朽ちかけた木道に思うところあり...(感想欄にて)
この青空、続いて欲しいゾ!
2022年07月13日 07:53撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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この青空、続いて欲しいゾ!
一日目に歩いた時は雨でしたが、晴れると気持ちいい!
2022年07月13日 08:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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一日目に歩いた時は雨でしたが、晴れると気持ちいい!
4日目ともなると400mの登りもきつい。道脇で休んでいると道整備の方が下っていかれました。殆どが外国人労働者でした。きつい仕事ありがとうございます。給料はずんでやって下さい
2022年07月13日 09:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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4日目ともなると400mの登りもきつい。道脇で休んでいると道整備の方が下っていかれました。殆どが外国人労働者でした。きつい仕事ありがとうございます。給料はずんでやって下さい
一面のチングルマ畑。少し旬を過ぎていましたが最盛期はさぞかし見事だったことでしょう(薬師沢の小屋番さんの話では年々開花が早くなってるそうです)
2022年07月13日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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一面のチングルマ畑。少し旬を過ぎていましたが最盛期はさぞかし見事だったことでしょう(薬師沢の小屋番さんの話では年々開花が早くなってるそうです)
雪渓を再び横切ります。一度通った所なので今回は余裕
2022年07月13日 09:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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雪渓を再び横切ります。一度通った所なので今回は余裕
太郎平小屋が見えてきました。早くも文明世界に戻ってきたような感覚に
2022年07月13日 09:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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太郎平小屋が見えてきました。早くも文明世界に戻ってきたような感覚に
黒部五郎岳!
2022年07月13日 09:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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黒部五郎岳!
左から水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳。鷲羽岳の手前に見える目立たぬ尾根が雲ノ平です
2022年07月13日 10:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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左から水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳。鷲羽岳の手前に見える目立たぬ尾根が雲ノ平です
太郎平小屋には10時前に着きましたが食堂の営業は10時半からとのこと。時間待ちの間にシャッターを押してもらいます。傾いてるのはご愛敬^^
2022年07月13日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/13 10:03
太郎平小屋には10時前に着きましたが食堂の営業は10時半からとのこと。時間待ちの間にシャッターを押してもらいます。傾いてるのはご愛敬^^
時間になったのでコーヒーを入れてもらいましたが、コーヒーは受付で注文すれば早い時間から作って貰えたようです。無印良品の不揃いバウム。しっとりしていて喉に通りやすく、長持ちするので山の行動食用に良さそう。正面に見えるはずの薬師岳は今日も雲隠れ凹
2022年07月13日 10:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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時間になったのでコーヒーを入れてもらいましたが、コーヒーは受付で注文すれば早い時間から作って貰えたようです。無印良品の不揃いバウム。しっとりしていて喉に通りやすく、長持ちするので山の行動食用に良さそう。正面に見えるはずの薬師岳は今日も雲隠れ凹
曇ってしまったのは残念ですが、後はお気楽に下るだけ
2022年07月13日 10:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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曇ってしまったのは残念ですが、後はお気楽に下るだけ
有峰湖
2022年07月13日 12:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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有峰湖
太郎平小屋から3時間弱で登山口に帰着。車に戻って忘れものを発見! 四日間の半分は雨でしたが、見どころポイントをしっかり押さえることが出来て満足な参考でした
2022年07月13日 13:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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太郎平小屋から3時間弱で登山口に帰着。車に戻って忘れものを発見! 四日間の半分は雨でしたが、見どころポイントをしっかり押さえることが出来て満足な参考でした
今回見た黄色い花たち。右上から時計方向周りにミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ
(間違いがありましたら、指摘いただけるとありがたいです)
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今回見た黄色い花たち。右上から時計方向周りにミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ
(間違いがありましたら、指摘いただけるとありがたいです)
次いで白い花たち。右上から時計方向周りにカラマツソウ、ミネズオウ、イワイチョウ、アオノツガザクラ
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次いで白い花たち。右上から時計方向周りにカラマツソウ、ミネズオウ、イワイチョウ、アオノツガザクラ
同じく白い花たち。右上から時計方向周りにゴゼンタチバナ、ハクサンイチゲ、キヌガサソウ、ハクサンシャクナゲ
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同じく白い花たち。右上から時計方向周りにゴゼンタチバナ、ハクサンイチゲ、キヌガサソウ、ハクサンシャクナゲ
右上から時計方向周りにコイワカガミ、コバイケイソウ、アカモノ、ハクサンチドリ
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右上から時計方向周りにコイワカガミ、コバイケイソウ、アカモノ、ハクサンチドリ
上段:薬師沢小屋の夕食と朝食
夕食は豚の角煮、昆布締め、スパサラ、野菜炒め、とろろそば、煮物。枝豆が嬉しい。朝食は塩鮭、玉子焼き、ひじき
下段:高天原小屋の夕食と朝食
夕食はハムカツ、スパサラ、とろろそば、煮物。朝食は焼き魚、玉子焼き、ひじき。ハム、サラダ、味付けのり、ピクルス
何れもごはん、味噌汁はお代わり自由。ごはんも美味しい
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上段:薬師沢小屋の夕食と朝食
夕食は豚の角煮、昆布締め、スパサラ、野菜炒め、とろろそば、煮物。枝豆が嬉しい。朝食は塩鮭、玉子焼き、ひじき
下段:高天原小屋の夕食と朝食
夕食はハムカツ、スパサラ、とろろそば、煮物。朝食は焼き魚、玉子焼き、ひじき。ハム、サラダ、味付けのり、ピクルス
何れもごはん、味噌汁はお代わり自由。ごはんも美味しい

感想

【はじめに】
雲ノ平の存在を知ったのは日本アルプスなどと同時期でした。
「日本最後の秘境」と呼ばれ、気になる存在でしたが、当時の私は3000m級の山やまに憧れていたため雲ノ平にはそれらを登り尽くしてから、のんびり行けばいいやんと考えていました。その後、山から遠ざかってしまったこともあり、いつしか忘れられた存在になってしまっていました。
時は流れて山再開10年。今年の夏遠征を検討していて真っ先に浮かんだのが雲ノ平。今の私の体力では全力で取り組める山という気がしました。それに「秘湯 高天原温泉」。今、登らないでどうする!

【折立〜薬師沢小屋】
不安定な天気が続いている中で晴れ間が期待出来そうなこの日に決め、小屋の予約を取ったものの、直前になっても期待薄の天気予報。前日移動中には琵琶湖や北陸で豪雨に遭遇。折れ掛けた心で前夜の折立泊を諦め、翌朝6時のゲートが開くと同時に進入しましたが未だ登る決心は付いていませんでした。
折立に着くとさほど天気は悪くなく、ここまで来たなら最悪、太郎平までの往復でもいいやんと登り始めました。そうなると人間欲が出るもので、太郎平で小雨が降ってきても、この程度なら明日に期待して様子見も兼ねて薬師沢小屋まで行ってみることにしました。
天気は良くなくても雪渓のトラバースや、至るところに咲く高山植物の多さに感動しつつ初めて訪れる山の魅力を感じることが出来ました。

【薬師沢小屋】
「黒部源流 山小屋暮らし」(やまとけいこ著 山と渓谷社 2019年発行)を事前に読んでいたので薬師沢小屋には興味がありました。小屋の受付を済ませ、小屋のアルバイトと思われし若い女性に「やまとけいこさんは引退されたのですか?」と問い合わせると、受け付けにおられますとの返事。あっ!あの方だったのか。イラストに出てくる自画像?をイメージしてたので全く気付いてませんでした (^^ゞ
本を書いたときはアルバイト要員だったようですが、今では小屋番に昇格されてたんですね。笑顔がステキなしっかり者の女将さんでした。今後のご活躍を願ってます。興味ある方は「黒部源流 山小屋暮らし」をぜひ購入して読んで下さい。新作「蝸牛登山画帖」も出たそうです。立ち読みはダメですよ〜(笑) 小屋で購入するとサイン入りで購入することが出来ます。
なお、薬師沢小屋(高天原山荘も)は携帯はつながりません。太郎平小屋から無線連絡出来るので、到着が遅くなりそうなときは太郎平小屋にその旨連絡して下さい。二回目に泊まった日は宿泊予約した方の到着が遅くなり心配されていました。到着しないときは探しに行くとのことでした。くれぐれも無断キャンセルしないように。

【雲ノ平、高天原】
秘境にあるステキな山小屋で渓流の音を聞きながら一晩を過ごすと、明るい朝が待っていました。今山行においてメインとなるこの日を晴天で迎えられたことは奇跡と言ってもいいかもしれません。この日、岩ゴロゴロの急登を登り、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、オマケの槍ヶ岳と北アルプス最深部の山やまの眺望と、一帯に咲く高山植物を堪能することが出来ました。
この日、12時間掛けて雲ノ平から祖父岳、そして岩苔乗越から高天原に下りました。荷の重さに足が上がらずスローペースとなり、予定より大幅に時間が掛かってしまい高天原山荘に着いたのは夕食1時間前。
準備して温泉往復かつ入浴の時間を考えると食事までに戻ってくるのは困難と判ってましたが、ドボンするだけでも良いから入っておきたい。これは正解でした。良い天気は長く続かず夕食から雨が降ってきて翌日も続きましたから。食事開始には10分ほど遅れてしまいましたが、小屋の人にはゆっくり食べてもらって良いよと嬉しい言葉をいただきました。この日の宿泊者は16人、少人数ならではの余裕でしょうか。ともあれ、山と温泉、最高の一日でした。

【大東新道、雨の雲ノ平】
当初計画では大東新道を通って薬師沢経由で太郎平小屋に宿泊する予定でした。大東新道は廃道化の噂もあるくらい荒れた道のようです。しかし黒部川を横に見て歩く歴史ある道だし、山を越えなくていいので時間短縮が出来ます。小屋の人の話だと増水は問題なし、雨なのでクサリ場で滑らないよう注意して下さいということでした。だから行って問題はないとは思ったのですが、前々日、薬師沢小屋側から途中まで偵察に行ったという方が、止めておいた方がいいというような話を繰り返すので不安が残りました。決めきれずに小屋を出て高天原峠で決断を迫られましたが、雨は止みそうになく、こんな日に無理をすることはないと最終的に決断しました。
今、考えてもこの決断が正しかったかどうかは判りませんが、自分で決めたんだから後悔はありません。
ただ高天原から雲ノ平に登る道は大勢の人が通る歩きやすい道だと思っていたのは大間違い。雨が降り続いて道が水浸しになっていたこともあり、薬師沢から雲ノ平への急登以上に苦労させられたコースでした。
結果、太郎平まで行くのは止めて、二回目の薬師沢小屋泊となりました。
宿泊者はたったの二名。小屋の従業員より少なかったです。この日、乾燥室が活躍したのは言うまでもありません。

【太郎平】
天気予報では曇りのこの日、目覚めるとすっかり青空。下って来た時には小雨だったコースも晴れると風景が違って見えます。晴れて欲しいときに晴れる、本当に天候に恵まれました。
太郎平に着けば後は下るだけ。気持ちも楽になって小屋前のテラスでコーヒーを飲みながらのんびりしました。太郎平に上がってくる人は殆どが薬師岳に向かいます。カップルだったり、女性ソロだったり、トレラン風であったり...雲ノ平に向かう人とは雰囲気が全く違う感じです。
好天気は続かず太郎平に着く前にガスってきましたが、ガスの晴れ間にニッコウキスゲを全景に黒部源流のオールスターを見ることが出来ました。
そして雲ノ平は目立たずひっそりと佇んでいました。6年前、薬師岳に登りに来た時に全くその存在に気付かなかった訳です。

【忘れもの】
初日、晴れ間が出てきたので日焼け止めを塗ろうと思い小袋を出そうとしてザックに入ってないことに気付きました。この袋の中には救急セットやテープ、測線バンド、その他小物が入っているので何かあった際の対応に不安が残ります。休憩地点に置き忘れたかと戻りましたが見当たりませんでした。二日目は朝から天気が良かったので、やまとけいこさんに日焼け止めを塗らさせてもらおうとダメ元で頼んでみたら、誰も使ってないという日焼け止めクリームをあろうことかチューブ毎きました頂きました。その日は一日好天だったので日焼け止めがなかったら真っ赤になっていたに違いありません。本当に助かりました。最終日の出発時に返却しましたので、もし日焼け止めクリームお忘れの際には小屋に依頼して下さい。
なお無くしたと思った小袋、車の中に転がっていました ^^;

【雲ノ平に想う】
最後の秘境と呼ばれて久しい雲ノ平。傷んで来た木道、そして秘境ならではの道とは思えぬ箇所もありこの先、何十年も経った頃にはどうなってるんだろうと感じました。
石ころだらけの水たまりや掘れた水流を跨ぐ木道のありがたさは歩いてみて初めて判るものです。その木道一本にしても一人で担げるようなものではありません。道のメンテナンスは国や地方がやるものではなく、山小屋の担当だそうです。しかし草刈りや道ならし程度ならともかく、あの木道を全部交換する財力が山小屋にあろう筈がありません。
考えてみれば、あのような大規模な木道が作れたのは、日本が元気だった頃の登山ブームやバブル期の経済絶頂期だったのではないでしょうか。
この先、国にしても地方にしても登山道を整備する余力があるとは思われません。山小屋が出来る限りの整備を行ったとしても道は荒れていくのではないでしょうか。山小屋の維持とて大変なことと思います。多くの方に雲ノ平の魅力を感じてもらうと共に、小屋料金が高い(太郎平小屋は一泊二食12,000円に対し、薬師沢小屋、高天原山荘は13,000円)のも理解出来ます。そして、ビール(350ml 700円、500ml 900円)を飲んで収益アップに貢献しましょう!(笑)

【おわりに】
4日間にわたる山行は3年前に南アルプス荒川三山等を5日間掛けて縦走して以来で、最近富みに感じるの体力低下が心配でしたが、なんとか歩き通すことが出来ました。長年、気になっていた雲ノ平を訪れることが出来、岩苔乗越では水晶岳と、太郎平では薬師岳と赤線つなぎが出来たことも収穫でした。あと薬師岳を通って立山に行くことが出来れば、馬場島あるいは欅平から、新穂高または上高地までの北アルプス赤線つなぎが完成します。行けるかなぁ。

備忘録(本人用)
水は各小屋(太郎平、薬師沢、高天原)で補充可。雲ノ平山荘でもミネラルウオーターが手に入る。計2Lほど持って行ったが、最大消費した日でも750mlは残っていた)

スマホ用モバイルバッテリー、11200mAh 1個、6800mAh 1個を持参、大きい方は2夜充電で空に、小さい方は1夜充電して少し残った状態。もう1日分余裕があった方が良かった。
デジカメ(OLYMPUS TG-5)は充電すること無く4日間使用出来た。

薬師沢小屋は高天原山荘より低地にありながら、渓流の影響から気温は低い。高天原山荘は夜でも半袖で過ごせるが、薬師沢小屋はその上に一枚フリース長袖が必要であった。
乾燥室が完備されているので宿泊者が少なかったこともあり、Tシャツ、タイツなどは水で洗って干すことが可能、着替えは半分程度で済んだ。
有峰林道は20時〜6時まで通行禁止。出来れば前日夜に入っておきたい。

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コメント

はじめまして。
友人が、高天原小屋で今夏働いているので、気になりレコを拝見しました。
私自身は二度と雲ノ平には行き、そのうち一度は雨天だったので当時の記憶が甦って来ました。
とても丁寧なレコに感謝です。
ありがとうございました。
2022/7/16 5:25
anzu20110310さん、はじめまして
ご友人が高天原小屋で働いておられるんですね。お世話になりました。
小屋の方とは大東新道のアドバイスをもらった以外、あまり話は出来なかったのですが対応も良く居心地の良い小屋でした。
到着が遅くなり、お目当ての温泉をゆっくり楽しむことは出来ませんでしたが、大自然の中、他に誰もいない湯舟で過ごしたことは至福のひとときでした。
雲ノ平が日本の秘境としたら、その奥地にある高天原は秘境のまた秘境ですね。
そのような所に山小屋が存在し、そこで働いている方がおられるおかげで我々が安心して山を歩ける。本当にありがたいことだと思いました。
そんな思いもあり、自分でも呆れるほど長いレコになってしまったのですが、読んで頂いた上にコメントまで頂きありがとうございました。
2022/7/16 10:37
薬師沢、高天原で同宿だった(大東新道偵察した)norizo0717です。無事歩ききられたようで何よりです。私も1日遅れで薬師沢に戻り、無事下山しました。私もYAMAPにレポートUPしました。よかったらご覧下さい。

https://yamap.com/activities/18433880

雲ノ平の木道荒廃は私も深刻と感じました。木道がなかったら歩けないところもあり、早急に手を打たないとルート外歩行により高層湿原の貴重な植生に大きなダメージが発生する可能性が高いと感じます。YAMAPではそうした整備プロジェクトにポイント応募するクラウドファウンディング的な仕組みがあり、私も昨年応募しました。とはいえ、かかるであろう巨額の費用は賄いきれない気がします。
整備されたらされたで、オーバーユースの課題もありますが、私たちに出来ることを探して次世代にこの貴重な雲上の楽園を引き継いでいきたいと考えます。
2022/7/17 11:39
norizo0717さん、こんばんは
詳しいレポート、興味津々で読まさせて頂きました。
ピーク目指した長時間歩行があるかと思えば、小屋や温泉でまったり過ごされたりと、メリハリの利いた山行だったようで、すばらしい七日間でしたね。
レポートに登場される方のに私も知ってる人が何人かおられて、遅ればせながらあの方はそういう人だったんだと知ることが出来て二度楽しんでおります。
雲ノ平にもう行くことはもうないだろうから、山小屋での出会いは「一期一会」と思っていたのですが、今回は同じ小屋で二泊したり、二日連続でお会いする方も多くて、「一期二会」だったことも多かったです

木道の問題はこれから徐々に深刻化していくんだろうなと思います。
第一期?登山ブームの頃に山を始めた私ですが、そのころから山に入る人が多くなり、その後の日本経済の発展に合わせて山への設備投資が進み、今はその遺産を食ってる時期のように思えます。
次の世代に「雲上の楽園」を引き継いでいくために私が今すぐ出来ることは、雲ノ平とそこにある山小屋の魅力を伝えることにより多くの方に訪れてもらい、「¥」を沢山落としてもらうことかなぁと思っています。
それとは関係ないけど、「やまとけいこ」さんの新刊「蝸牛登山画帳」が本日、Amazonから届きました。小屋で立ち読みした続きを読むのが楽しみです
最後になりましたが、norizoさんは今日が誕生日? おめでとうございます、
2022/7/17 21:35
メリハリというか行き当たりばったりというか。天気がもう少し良ければ稜線縦走で距離稼ぐ登山もしてみたかったのですが、これは次回のお楽しみと考えています。

小屋での出会いは私も同感です。思いがけず再会してより親密になったりと、旅の味わいをより深化させてくれました。秘境かつ入山者が少ない時期というのも要因だったのかなと思います。

今回初めて歩いて、木道の荒廃は待ったなしと感じました。そもそも木道がないと歩けない箇所も多く、過去の資産を食い潰してしまったその先の世界は想像したくないですね。

山小屋も環境整備の使命感はありつつやはり商業ベースの利潤追求が本音でしょうから、利用者がお金を落とすだけでは改善は限定的と想像します。

個人は無力ですが、ボランティアが自律的に回る仕組みなどを国立公園なんだから国が主導して欲しいです。
その山域に入る利用者には入山料を徴収して環境整備にあて、ボランティアには優遇措置を適用するなどやりようはあると思います。

最後にご指摘の通り昨日誕生日を迎えました。ありがとうございます。
2022/7/18 19:18
norizo0717さん、こんばんは
そうですね。この場所(秘境)、この時期、この天気なればこそ得られた経験という気がします。登山者の多い山小屋って喧噪な場所という雰囲気ありますからね。

これまで木道というと尾瀬のように湿原の保護という目的で設置されたのかなという印象があったのですが、雲ノ平ではそれ以外にも歩行者が歩きやすいように設置されたと思われるものが多くありました。例えば溝状に剔られた上に掛けられたものや、ゴロゴロ石の上に掛けられたものなどですね。
木道がなかったら足の置き場にも苦労したし、通常の登山靴では水に浸かってべちゃべちゃになっていたことと思います。

道整備ですが出来れば国民の健康のため国が予算を出して貰えると嬉しいのですが、現状難しそうなので、登山協力金を徴収するというのが良さそうですね。
伊吹山では300円を徴収してますが、みなさん気持ち良く徴収箱に放り込んでいます。
お金を集めることで、整備に金が掛かることにも気付いて貰えると思います。
2022/7/18 21:18
 ham0501さんは地元山域の整備ボランティアもされているのですね。ご敬服いたします。
 私も愛着がもてる地元で環境整備など次世代に引き継げる活動がしたいですが、都市域のため何をどうしたらいいか足踏み状態です。 
 伊吹山のように受益者負担という意味では入山料は理解が得られやすいのではないかと思います。今は有峰林道の料金がそれに対応するものと思いますが、北陸電力がその収入を環境整備に使っているのか私は知りません。尾瀬は東京電力の私有地ということで責任所在が明確ですが、北陸電力は雲ノ平山域の環境になんらか関与しているのでしょうか?利用者から見て二重取りにならないような仕組みにしていけるのが理想と思います。
2022/7/18 21:48
ボランティアについては、これまで随分山で楽しませてもらったお返しといった意味合いが強いですね。体力が続く限りは続けたいと思っています。
尾瀬は東京電力、有峰林道は北陸電力が関係していたのでしたか。知りませんでした。
電力会社も以前は経営に余裕があったんでしょうね。今はウクライナ問題もあって経営が苦しそうです。
訪れる人の多い太郎小屋や薬師岳には整備に投資できても、雲ノ平は難しそうです。
雲ノ平が太陽光発電所にならないことを願うばかりです。悪い冗談でスミマセン。
2022/7/18 22:09
Ham0505さんのような方がいらっしゃることは心強いです。私もなんらかの形で恩返ししていかなければならない順番かと自覚しています。
太陽光発電所の冗談🤭にならないよう、この楽園を次世代に良い形で継承できる社会でありたいですね。
長い間お付き合いありがとうございました😊
2022/7/20 19:50
norizo0717さん、こんばんは
山深い山小屋で働いている方から比べると、千分の一も貢献出来てないなと思います。
これまで山小屋や、そこで働いておられる方の有り難さをあまり考えたことが無かったのですが、何故か今回はそのことが頭について離れませんでした。
きっと、秘境といわれる素晴らしいけど厳しい環境に居たせいだと思います。
norizo0717さんとは一期一会(でも3箇所の小屋でお会いしましたね。笑)の出会いでしたが、とても良い想い出が出来ました。
これからも山ライフを楽しんで下さい。こちらこそありがとうございました。
2022/7/20 20:53
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