仙丈、甲斐駒 2Day 雨の南アルプス、雲間に見えた絶景


- GPS
- 15:54
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,544m
- 下り
- 2,546m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:27
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:16
天候 | 雨、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
南アルプス林道バスで北沢峠まで移動(往復2,300円) 登り始発は5:30 帰りの最終16:00 |
その他周辺情報 | 戸谷パーク 仙流荘で入浴(¥ |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
年に一度の友人との縦走登山を計画していたが、天気予報はあいにくの雨。ぎりぎりまで悩んだ末、雨が降っても撤退できるように、長衛小屋でキャンプをしながら仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳を二日に分けて登頂することにした。
前日の夜、東京から来る友人と岡谷駅で待ち合わせ。その後、食糧の買い出しを済ませて、バス停のある戸谷パークの駐車場で車中泊。電波の届く駐車場で天気予報を確認しながら最終的な打ち合わせを行った。初日は雨の予報だったため、岩場の多い甲斐駒ヶ岳を二日目に回すよう急遽ルートを変更。これが後に功を奏した。
朝は4時半に起床し、着替えとパッキングを済ませてバス停へ。5時過ぎには列の最後尾に並んだが、時期や天候の影響か、最終の4台目のバスにゆったりと座ることができた。バスを降りてからテント場までは15分ほど。雨対策の着替えと食料を多めに用意したため、スーパーのビニール袋を手に歩くことに。これは登山なのか、、
テント場では、やはり雨の中での設営となり、少々時間がかかってしまった。最近は汗冷えすることが多かったため、着替えを多めに持参し、荷物が増えてしまった。さらにこの日は、傘を差して登ることに。使ったのは普通の折り畳み傘で、登山用のものではない。樹林帯では風がなく、頭から首まわりが濡れずに済んだため、ストレスなく歩くことができた。今後は登山用の傘を購入してもいいかもしれないと思った。
2時間半ほど歩いて森林限界を超えると、上下雨具での登りはやはり汗をかいてしまった。湿度が高く、寒くはなかったが、かなり汗で濡れてしまった。雨とガスで眺望はなかったものの、100m先は見える程度で、視界が悪くても歩きにくさは感じなかった。カメラを回してみたが、変化の少ない景色が続いた。振り返れば、甲斐駒ヶ岳までの稜線が壮大に見えたはずだと思う。一応、真っ白な景色も記録として写真に収めておいた。
仙丈ケ岳までは、それぞれ自分のペースで登り続けた。雨の山頂では写真もそこそこに、さらに奥の第仙丈ケ岳のピークを目指す。ここからは少し大きめの岩場が続くルートとなり、楽しく歩くことができた。切り立った稜線だったと思うが、ガスで視界が数十メートルしかなかったため、高さを感じることはなかった。また天気の良い日に、ぜひ再挑戦したいと思った。
仙丈ケ岳まで戻ったところで、空に晴れ間が見えてきた。振り返ると、仙丈ケ岳まで続く山の尾根が見渡せた。下には雲海が広がり、その間からわずかに山並みが顔を覗かせていた。今日唯一の眺望だった。足を止め、カメラを構えたり、自撮り棒を伸ばしてその瞬間を記録した。
体が冷えてきたので、仙丈小屋に立ち寄って休憩することに。中に入ると、とてもきれいでおしゃれな雰囲気。暖炉の前で談笑する人、読書をする人、そして音楽が流れる中で、ココアを一杯いただいた。
ここからは谷沿いを下山。途中から沢沿いに入り、炊事場の前で靴を履きなおした。その後、馬の背ヒュッテを通過し、森林の中を歩いて大平小屋へ。朝、バスから見えた建物だ。しかし、ここから北沢峠までの登り返しがきつかった。
テント場は雨。夕食は小屋前の屋根付きのイスとテーブルで炊飯をした。そこでご一緒した3人パーティーの方に、メスティン炊飯のコツを教えていただいた。肴を炙ったり、たくさんのお酒を飲んでいたのでキャンプメインかと思いきや、なんと5時間で甲斐駒ヶ岳をピストンしてきたとのこと。山やギアの話で楽しい時間を過ごした。
2日目は朝5時に出発し、甲斐駒ヶ岳を目指す。空は曇天だったが、幸い雨は降っていなかった。昨日の雨もあり、上下雨具で出発したが、すぐに汗をかいてしまった。
仙水小屋を過ぎたあたりから、岩の山肌が見え始め、岩の上を歩くようになる。このあたりから、南アルプスの貴公子と呼ばれる甲斐駒ヶ岳の白く輝く花崗岩の岩肌が姿を現す。仙水峠まで登ると雲がだいぶ晴れ、甲斐駒はもちろん、南アルプス全体が見渡せた。無知な私でも、オベリスクの形を写真に収めることができた。
ここからは急登。山頂の景色に期待が膨らみ、駒津峰の分岐まで一気に登り切った。そこからは紅葉の中の岩場を登り返しながら、雄大な甲斐駒ヶ岳の岩肌を見上げて歩く。急な岩場の登り下りが多く、楽しいコースだった。
六方岩まで来ると、急に天気が悪くなった。足の疲労も出始め、白い花崗岩と白い砂の登りは黙々と歩くことに。山頂に着くと景色はなかったが、達成感はしっかりとあった。雨に備えて着替えをしっかり持っていたため、ここでインナーと手袋を交換した。
帰りは「下るだけ」と思っていたが、岩場の登り返しが多く、予想以上に大変だった。ここで活躍したのがテムレスの手袋。今まであまり使ったことがなかったが、濡れた岩場をしっかり掴むことができて快適だった。ただし、手は蒸れてしまった。
双児山まで登り返すと、あとは下りのみ。話をしながら、ほぼ休憩なしで下山した。テント場に戻ると、やはり雨。雨の中でのテント撤収とパッキングは大変だったが、16:00発の最終バスで無事に下山することができた。下山後は仙流荘で入浴し、ラーメンを食べながら翌日の予定を話し合った。
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