【2500m峰】黒檜山(くろべいやま)予習不足が大仇に!


- GPS
- 27:22
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 3,743m
- 下り
- 3,749m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:18
- 山行
- 11:49
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 12:29
天候 | 3日間とも晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
⚫︎戸台パーク駐車場は1000円/1台 ⚫︎南アルプス林道バス クイーンライン(戸台パーク⇆北沢峠:2,740円(往復)) ⚫︎時刻表等は下記リンクを参照 仙流荘では相当な行列が出来ていたとしても、増便されるので乗れない事はほぼ無いと思います。また、帰路の北沢峠からの便も、時刻表に無い時間帯でも乗車人数が30人近く集まった段階で臨時便を出してくれます。 https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/174h_nok20240320.files/2025_minamialps_calender.pdf https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/174h_nok20240320.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所:一般登山道は割愛。黒べい山までのVR箇所のみ、ざっくりと下記の通り】 ⚫︎取付き点:熊ノ平小屋テント場からすぐ、樹林のない辺りにまっすぐ伸びている石ゴロを直登。そこからハイマツの茂る手前までは草つき斜面です。 ⚫︎ハイマツ藪漕ぎ→2695p:ひたすらハイマツ漕ぎ。ここのハイマツ漕ぎで思う様に進めない場合は、更にこの先の突破はだいぶ厳しいと思った方が無難です。引き返す判断材料に。 ⚫︎2695pから先、北側はしばらく崩落地のナギが続くので滑落注意 ⚫︎ナギ横を突破後70-80mほどは稜線を藪漕ぎしますが、間も無く尾根芯直進で行き詰まりました。ここが我々の予習不足の大誤算、大幅時間ロストポイント。直進および南西斜面は濃いハイマツが続いており、尾根直進で進むと、少し急斜面になってもそのまま藪漕ぎ出来そうなのですが、実際はかなり危険な急斜面に突入しています。薮を降り始めて『こんな所、登り返すのか?』と疑問に湧いたら、その疑問は正解。ルートロストしています。ここの突破は北側の藪の弱点を探して、最終的に尾根芯を外した草つきトラバースに乗ることです。 ⚫︎北側草付き斜面に乗れたら、しばらくは岩場の尾根芯を南側に仰ぎながらトラバースをし続けます。 ⚫︎2666pまでは、草付きトラバースの延長で濃いハイマツも無く直登可能ですが、RFは必須。また黒檜山からの帰路では2666pは巻けました。 ⚫︎2666pからの黒檜山までの降り尾根も倒木が多く迷いやすい。テキトーにRFしながら方向を合わせます。その後は濃い藪漕ぎは特になし。ただしルートがあるわけではなく、ところどころで獣道が出てきたり、倒木で獣道が途絶えたりと引き続き分かりにくい部分が多い。 |
その他周辺情報 | 【下山後温泉】 ⚫︎仙流荘 建物が改装されて綺麗になりました。浴槽は変わらず広く、使いやすい温泉ですが、バス便に合わせて人が入ってくるので、かなり混雑する事もあります。 大人800円なり、伊那市民割引あり https://www.ina-city-kankou.co.jp/senryuso/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
携帯トイレ
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感想
2500m峰に気持ちが乗らない我々。残すところ今回の黒檜山と北アルプスの硫黄岳となっていましたが、どちらもつまらない、苦労だけが多い藪の山。
特に黒檜山は仙塩尾根では無く、下の沢ルートから永遠と50km近くもチャリとかで頑張る記録が多くて、ホント気乗りしないお山でした。
上からの踏み跡もゼロでは無さそうで、行くならまだ眺望のご褒美付きの仙塩尾根かな〜って思っていたところ、なんと仕事の後輩であるtadayamaくんが直近でその仙塩ルートで先行して歩いてくれてるじゃ無いですか!業務指示したっけ?笑 NICE job だよtadayamaくん(*≧∀≦*)、大いに参考にさせてもらいます!
‥‥と思った割に、実は詳細分析はあまりせずに迎えてしまった当日。このテキトー過ぎた予習なきアタックが、往路で仇となり、相当な時間ロストをしてしまいました。
崩落地脇を注意しながらハイマツの海で尾根芯を外さずに進んで行くまでは正解でした。が、、、その先で崖斜面並みのハイマツ帯に突入してしまいます。ここは更に下まで降りて大きく迂回するべきか‥とか、あの獣道なら歩けるのか、、、など、抜け道は無いかと探しながらルート探索にかなり時間を要しました。南西斜面はハイマツの海だけど、登りでは逆目になるハイマツで下がったとしても登り返せないほどの斜度。北側斜面も、出た場所が悪くて崩落地のような垂直崖斜面に行き詰まり。右往左往して、一旦は敗退を覚悟して、やっぱりチャリ漕ぎ50kmルートにしなきゃ行けないのかな〜(>_<) などと、相棒と気弱になって戻ることを考えました。それでも何とか、地図を何十回も見直してみんなの足跡も参考にしつつ、ようやく弱点の突破口を発見!!歩きやすそうな草付き斜面に出ることが出来たのです。
まぁ、実際はそんなに歩きやすいわけでは無く、写真にも撮れませんでしたが、このトラバースの移動区間は核心部と思われる危ない場所も通過します。この時点で既にハイマツ海での迷子がボディブローのように効いていて。体力も消耗したし、精神的にも慎重になっていて、思うようにスピードを上げて前に進めません。何よりも持参している水が少なくて(^◇^;) 熊ノ平小屋でジャンジャン湧いてる水をめんどくさがって汲んでこなかったので、2人で残りあと何mlの水分がありそうか、チビチビと飲みながら汗をなるべくかかないように行動したのも大幅にタイムロスした原因の一つとなりました。
そうしてたどり着いたもう2度と来ないだろう黒檜山。山頂でコーヒータイムを満喫し、電波が少し入る事がわかったので、念のために東海フォレストにTELを入れて山小屋チェックインが最悪18時を過ぎる可能性があることを伝達してもらう。これで安心して遅れられる!笑‥‥と言うわけじゃないですが、少し気持ちが楽になった分、帰路の足取りとルーファイはスムーズで、2時間ほどでデポ荷物の場所まで無事に戻ることが出来ました。往路の半分の時間で戻れたって、行きはいったい何だったのか(^◇^;)
デポ荷物回収の前に、ハイマツに隠れて上半身はほぼ全裸になって、とりあえず身体中に入り込んだ色んなゴミを取りまくります!髪の毛にまで入り込んだマツの葉っぱや木の皮のしつこいこと〜。でもこのまま山小屋で着替えたら、小屋に大迷惑になるところでした(^_^;)
とにかく今回の反省点は、予習不足と準備不足!知り合いのtadayamaくんが直近で歩いてるっていう安心感も逆に準備不足に拍車をかけてしまいました(^◇^;) せっかくtadayamaくんが良い忠告を書いてくれてくれていたのに、役立てなかった我々がどアホでございます。反省〜m(_ _)m
でもtadayamaくん、良いレコをありがとー♡おかげで下からルートと迷っていたけど、上から行く決意につながりましたー!
さて、これでリーチとなった2500m峰。今回山小屋2泊と闇の中歩いていて感じた初冬の寒さ。北アルプスの硫黄岳はどうしてもテントを担がねばなりません。標高と、沢沿いでのビバークに加えて、南アルプスよりも先に冬の到来となる北アルプス。この寒さだと私は厳冬期シュラフじゃ無いと身がもたないのは確実です。
そんな重荷で行けるかなー(・_・;と相棒とも話し合って、おそらく今年はもう無理かも知れないね、という結論に達しました。
硫黄岳は来年までお預けかな〜。天候とも相談だけど、おそらく今年のコンプリート可能性は少なそうです。来年までハイマツ漕ぎ出来る体力を維持しておかねば、、、(^^;;
コメント
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電動使えば1日で終わる山なのに。。
仙丈に三峰3000mを越え、藪尾根ピストンを選ぶ、正真正銘のアルピニストですね🙇
私にはとても真似できないし、思いもつかないルートでした🤣
改めてお疲れ様でした🙇♂️
ご褒美無いと動けない😓って思って、時間はかかるけど絶景付きプランにしようと思い始めました。敗退してたら2500m峰自体、やめちゃったかもです〜笑
コメントありがとうございました😊
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